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ナチュラルローソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ナチュラルローソン(NATURAL LAWSON)は、株式会社ローソンが首都圏に展開する、健康志向の商品を扱うコンビニエンスストアである。

概要

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ローソンの親会社が、ダイエーから三菱商事へ異動した後の2001年より、事業を開始した。自社や他社が展開するコンビニエンスストアとの差別化や、女性顧客を対象とした新たなターゲット層を増やすなどの目的で展開。

現在は東京都を中心に首都圏で店舗を展開しており、ロードサイド型店舗だけでなく、地下鉄駅構内で小規模店舗も運営されている。また当初はほとんどが直営店であったが、最近ではいくつかの店舗がフランチャイズ化されてきている。

以前は近畿地区へも出店していたが、2007年の秋に完全撤退し、最後まで残った店舗は「ローソンプラスナチュラルセレクション」として、ナチュラルローソン商品も一部扱う「ローソンプラス」店舗に転換された[注釈 1]。またこれとは別に、関東以外の店舗で「ナチュラルローソンセレクション」という例外的な展開をしているところもある[注釈 2]。これらの店舗もナチュラルローソンと同一のロゴマークを採用している。

通常のローソンとの相違点

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看板の色は、通常のローソン(青色)とは異なり、えんじ色またはクリーム色である[注釈 3]。ロゴマークも独自のものを採用している。また店舗従業員が着用する制服も、通常の青色看板のローソンで使用されている青白縞をあしらったものとは大きく異なり、白い無地のカジュアルシャツと臙脂色の前掛けとなっている。

店舗内は、通常のローソンなど他のコンビニエンスストアでも扱う商品のほかに、低カロリーの弁当・総菜、オーガニック食品、輸入菓子、フェアトレードや地球環境に配慮した商品などを販売しているのが特徴である。ナチュラルローソンオリジナル商品や、他のコンビニエンスストアでは扱われない商品については、他のコンビニエンスストアの商品より価格が比較的高めである[注釈 4]。また他のコンビニエンスストアで扱われる商品のなかで、添加物やコンセプトなどの関係で適切でないと判断されたものについては、ナチュラルローソン全体で扱いを中止している。なおオリジナルの弁当や総菜等の食品においては、タニタSoup Stock Tokyo、アンチエイジングレストラン「Rire」などの企業・店舗とのコラボレーション商品を独自に展開することがある。

ファーストフーズも通常のローソンとは異なる[注釈 5]。多くの店舗では焼き立てパンを提供しており、なかでも主力商品のギッフェリ(クロワッサン)は、スイスに本社を置くアリスタ社のヒーシュタントブランドを採用している[注釈 6][注釈 7]。また、いれたてのオーガニックコーヒーを販売する店舗や、「Bakery & Cafe」の看板を掲げてイートインコーナーを設ける店舗もある。その他、ソフトアイスや中華まん(いずれもオリジナル)など季節に応じたファーストフーズも販売される。コンセプトの違い等により、通常のローソン等にある揚げ物系のファーストフーズは扱っていない。

さらに専門店との提携により、コーヒーショップ「モトヤエクスプレス」や、青果店「野菜ソムリエの店Ef:(エフ)」の商品・サービスを提供する店舗もわずかながらある。

沿革

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脚注

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注釈

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  1. ^ したがって割り箸やレジ袋、店内BGMなどは一般のローソンプラス店舗と同じものになった。
  2. ^ 京都大学キャンパス内店舗(2010年閉店)など。
  3. ^ 2色存在しているが、特に理由はない。
  4. ^ これは国産原材料の優先や、添加物を極力抑えている関係である。
  5. ^ スペースおよび衛生上の問題により、地下鉄駅店舗ではファーストフーズは扱っていない。
  6. ^ かつては、焼き立てパン業務を独立した「ナチュラルローソンベーカリー」というベーカリー専門店を、東京の銀座に展開していた。
  7. ^ このナチュラルローソンでの展開がもとになって、通常のローソンの一部店舗でも「L's Bakery」として、同様に焼き立てパンを展開するようになった。扱う商品も同じである。

出典

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関連項目

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外部リンク

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