ジョン・健・ヌッツォ
ジョン・健・ヌッツォ John Ken Nuzzo | |
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生誕 | 1966年5月5日(58歳) |
出身地 | 東京都 |
学歴 |
セント・メリーズ・インターナショナル・スクール 南カリフォルニア・チャップマン大学 |
ジャンル | クラシック |
職業 | オペラ歌手 |
事務所 | メイ・コーポレーション |
公式サイト | John Ken Nuzzo Official Website |
ジョン・健・ヌッツォ(ジョン・けん・ヌッツォ、本名: ジョン・ケン・ヌーゾー、John Ken Nuzzo )は、アメリカ国籍のテノール歌手。東京都出身。父はイタリア系アメリカ人、母は日本人。元東京音楽大学客員教授。元ICM NY所属。元アミューズ所属[1]。
略歴
[編集]東京都出身。南カリフォルニア・チャップマン大学音楽部声楽科卒業。
2000年に世界三大歌劇場の一つであるウィーン国立歌劇場でデビューし、新進歌手に贈られるオーストリア芸術新人大賞「エバーハルト・ヴェヒター・メダル」を受賞。ウィーン・フォルクスオーパーにてレナード・バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」、ザルツブルク音楽祭にアレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー「カンダウレス王」、ジャック・オッフェンバック「ホフマン物語」で出演するなど、ヨーロッパでの歌手としての地位を確立する。その後、巨匠ジェームズ・レヴァインの招待によりメトロポリタン歌劇場にデビュー。その活動がTBS系TV番組「情熱大陸」にて放映され、日本国内で一躍脚光を浴びる。NHK大河ドラマ「新選組!」のテーマ曲を歌い、NHK紅白歌合戦に2度出場(後述)。天皇・皇后とローマ法皇に歌声を披露した経験をもつほか、MLBやサッカーの国際試合での国歌斉唱もつとめた。2008年、覚せい剤取締法違反の現行犯で警視庁荏原警察署に逮捕された[2]。翌2009年に懲役1年6か月、執行猶予3年の判決が出る。2010年に活動再開。
これまでエディタ・グルベローヴァ、アンジェラ・ゲオルギュー、レナート・ブルゾン、レオ・ヌッチ等と共演。ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、NHK交響楽団、東京交響楽団、札幌交響楽団、京都市交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団等、国内外のオーケストラへ客演。
2016年には、三大テノールの1人、プラシド・ドミンゴと歌劇「真珠とり」の二重唱や世界的ホルン奏者のラデク・バボラークとベンジャミン・ブリテンの珠玉の名作「テノール、ホルンと弦楽の為のセレナード」の共演に加え、ニューアルバム「イタリアン・アリア」を発売し全国10ヶ所のリサイタルツアーを実施。
2017年、NHKナゴヤニューイヤーコンサートやサントリーホールでジョアキーノ・ロッシーニ「荘厳ミサ曲」に出演、京都市交響楽団「バレンタイン・コンサート」とウィーン楽友協会「UTAU DAIKU」への再出演に加え、台湾と香港でデビュー果たし、アジアでの活動を広げる。その一方でロベルト・シューマン「詩人の恋」をリリースする等、ドイツ歌曲に取り組む。
2018年に、東京芸術劇場での歌劇「真珠とり」、軽井沢大賀ホール春の音楽祭のほか、オール・プッチーニのリサイタルツアーを実施。2019年、サントリーチェンバーミュージック・ガーデンで「美しき水車小屋の娘」のほか、日墺友好150周年記念イヤーに伴うウィーン公演やリサイタルツアーを行う。
年譜
[編集]年 | 主な活動 |
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1991年 | モーツァルトのオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』フェランド役でデビュー |
1992年 | ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の前で「人知れぬ涙」(愛の妙薬より)を歌唱 |
1993年 | ソニー・ミュージックレコーズ テクノカラオケVo.1「YAH YAH YAH」 Vo.2 「ダーリング」Vol.3「KISS ME」に参加 |
1996年 | NINTENDO64「悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 LEGEND OF CORNELL」(1999年12月16日発売)のコーネル役で声優デビュー |
1997年 | 第9回日本声楽コンクール第1位 |
1998年 | 国際ベルベデーレ・コンクール日本予選最高位(盛岡市開催) |
2000年 | ウィーン国立歌劇場の専属歌手としてデビュー NFL 東京ドーム2000セレモニーで米国歌独唱 |
2001年 | エバーハルト・ヴェヒター賞受賞 |
2002年 | ザルツブルク音楽祭 デビュー 第13回出光音楽賞受賞、第53回NHK紅白歌合戦出場 |
2003年 | メトロポリタン歌劇場及びミュンヘンデビュー TBS主催で初リサイタルを東京カテドラル・聖マリア大聖堂で開催 |
2004年 | 第55回NHK紅白歌合戦出場 第17回JAL音舞台シリーズ 、TBS情熱大陸、TOYOTAマスタープレイヤーズ出演 |
2006年 | イタリアの歌姫ミルバと全国ツアー実施 「HTB・朝日ジルベスターコンサート」に出演 |
2007年 | ピッツバーグオペラにてオペラ「愛の妙薬」で主役デビュー |
2008年 | ミルバと2度目の全国ツアー実施 「光源氏 さかさまに行かぬ年月よ」の舞台で東儀秀樹、古澤巌らと共演 |
2009年 | 1月9日、 懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の判決が下る |
2010年 | トルコ共和国 文化省主催の「3 Tenor」コンサートに出演 |
2011年 | 木下グループpresents「Live Under The Tree」シリーズで 古澤巌と共演 橋幸夫、ジュディ・オング、山本リンダ、金沢明子、清水アキラと共に仮設住宅慰問 |
2012年 | TEDxTokyo2012のオープニングで「Nessun Dorma」を熱唱 |
2013年 | 三枝成彰作曲、オペラ「KAMIKAZE〜神風」の初演で主役神崎光司少尉役を熱演 |
2014年 | 歌劇「リゴレット」(マントヴァ公爵役)にて*びわ湖ホール オペラに初主演 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」(フェルランド役)で佐渡裕プロデュースオペラシリーズに再出演 |
2015年 | 毎日希望奨学金チャリティコンサートで阿川泰子、日野皓正とジャンルを超えて共演 |
2016年 | プラシド・ドミンゴとビゼー「真珠採り」の二重唱を歌い絶賛される 世界的ホルン奏者のラデク・バボラークとブリテンの名作「テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード」で共演 |
2017年 | NHKナゴヤニューイヤーコンサート、サントリーホールでロッシーニ「荘厳ミサ曲」出演 「ベートーヴェン ×シューベルト 」歌曲リサイタルツアー実施 |
2018年 | プッチーニ 生誕160年を祝し「オール・プッチーニ」」のリサイタルツアーを行う 東京音楽大学客員教授に就任 |
2019年 | 日澳友好150周年記念リサイタルツアーVIENNA実施 サントリーホール チェンバーミュージックガーデンにてシューベルト「美しき水車小屋の娘」全曲に挑む |
主な受賞歴
[編集]受賞年 | コンクール | 受賞位 |
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1985年 | アリタリア 国際声楽コンクール | 第2位 |
1992年 | ロサンゼルス・ヤングアーティスト声楽コンクール | 第1位 |
1992年 | ロサンゼルス・オペラギルドコンクール ほか | 第1位 |
1993年 | 第9回日本声楽コンクール | 第1位 |
1997年 | NATS「ロサンゼルス・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」 | 第1位 |
1998年 | 国際ベルベデーレ・コンクール日本予選 | 最高位 |
2001年 | オーストリア芸術新人大賞「エバーハルト・ヴェヒター・メダル」 | 受賞 |
2002年 | 第13回出光音楽賞受賞 | 受賞 |
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]発売日 | タイトル | レーベル |
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2021年4月14日 | Die schöne Müllerin, Op.25, D.795<抜粋> | フォンテック |
2020年10月7日 | NUZZO meets PUCCINI | フォンテック |
2020年8月17日 | RARE LIVE TRACK 2020 | フォンテック(配信限定盤) |
2019年5月22日 | BEETHOVEN×SCHUBERT | フォンテック |
2018年3月21日 | セレナータ | フォンテック |
2017年3月8日 | シューマン:詩人の恋Op.48 | フォンテック |
2016年11月18日 | NUZZO JAZZ | CVレーベル |
2016年5月11日 | イタリアン・アリア | フォンテック |
2012年6月6日 | 〜Le Grand Amour〜想いの届く日(古澤巌作品ゲスト出演) | HATS |
2004年10月27日 | Tenorissimo〜テノリッシモ〜 | ユニバーサルミュージック |
2004年2月21日 | NHK大河ドラマ「新選組!」オリジナル・サウンドトラック | ユニバーサルミュージック |
2003年6月11日 | Treasure Voice〜トレジャー・ボイス | ユニバーサルミュージック |
DER RIESE VOM STEINFELD ウィーン国立歌劇場 | ORF | |
ツェムリンスキー『カンダウレス王』 ザルツブルク音楽祭2002 | ANDANTE | |
2004年3月8日 | ブリテン『ビリー・バッド』 ウィーン国立歌劇場 | ORFEO D'OR |
DVD
[編集]発売日 | タイトル | レーベル |
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2013年9月18日 | KAMIKAZE〜神風〜 東京文化会館 | ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル |
ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」ウィーン国立歌劇場 | ORF |
出演
[編集]CM 出演
[編集]- ハウス食品「六甲のおいしい水」(2005年)
- デルモンテ「パスタヴェローチェ」(声のみ)
NHK紅白歌合戦出場歴
[編集]年度/放送回 | 回 | 曲目 | 出演順 | 対戦相手 |
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2002年(平成14年)/第53回 | 初 | マリア | 09/27 | 鈴木慶江 |
2004年(平成16年)/第55回 | 2 | 新選組!メイン・テーマ | 04/28 | 森山良子 |
- 注意点
- 出演順は「出演順/出場者数」で表す。
主なTV出演番組
[編集]年度 | 番組名 |
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2019年 | なないろ日和!(#917)、MX NEWS、徹子の部屋 |
2017年 | NHKナゴヤニューイヤーコンサート |
2015年 | 関ジャニ∞のTheモーツァルト 音楽王No.1決定戦(魂のルフラン) |
2013年 | 感動のスポーツ&エンターテインメントSports of Heart2013 |
2012年 | 徹子の部屋 |
2007年 | 東急ジルベスターコンサート、朝はビタミン! |
2006年 | HTB朝日ジルベスターコンサート、ソロモン流 、ポップジャム デラックス |
2005年 | 題名のない音楽会21(40周年記念企画 新春!ウィーン本場オペラ ジョン・健・ヌッツォ)
スーパーワールドオーケストラ ポップスコンサート |
2004年 | 徹子の部屋、第55回NHK紅白歌合戦、題名のない音楽会21、ニュース23、金曜オンステージ
素敵にショータイム、たけしの誰でもピカソ、英語でしゃべらないと、日本うた絵巻、はなまるマーケット |
2003年 | NHKニューイヤーオペラコンサート、スタジオパークからこんにちは |
2002年 | 第53回NHK紅白歌合戦、NHKニューイヤーオペラコンサート
ウィーン天使が歌う街 東儀秀樹感動の音楽紀行 |
2001年 | 情熱大陸No.186、ORF ウィーン国立歌劇場「BILLY BUDD」 |
主なラジオ出演番組
[編集]- TBSラジオFM90.5+AM954 コシノジュンコ MASACA(2017年1月)
- J-WAVE ACOUSTIC COUNTY (2017年2月)
- TOKYO FM 坂本美雨 ディア・フレンズ(2016年11月)
- FM Yokohama 84.7 Sunset Breeze(2017年2月)
- InterFM “The Dave Fromm Show”(2012年6月) Music Cafe"Vida TOKIO" (2017年3月)
- FM COCOLO Pacific Oasis (2016年)Night and Day(2017年)
声優
[編集]- ニンテンドーゲームキューブ「ブラッディロア・エクストリーム」(シオン役)2002/04/25発売
- PlayStation 2「ブラッディロア3」(シオン役)2001/03/01発売
- NINTENDO64「悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 LEGEND OF CORNELL」(コーネル役)1999/12/16発売
国歌斉唱
[編集]年度 | イベント | 試合 | 会場 |
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2012年 | アイスホッケー | 日韓代表戦 | 東伏見アイスアリーナ (ダイドードリンコアイスアリーナ) |
2006年 | サッカー日本代表強化試合 (キリンチャレンジカップ) |
日本対ガーナ | 横浜国際総合競技場 (日産スタジアム) |
2004年 | リコー「MLB開幕戦セレモニー」 | ニューヨーク・ヤンキース対タイパベイ・デビルレイズ | 東京ドーム |
2000年 | NFL 東京ドーム2000 | ダラス・カウボーイズ対アトランタ・ファルコンズ | 東京ドーム |
参考文献
[編集]- 黒柳徹子も惚れ込む歌声を披露!ジョン・健・ヌッツォ、52歳になった現在の美声&体調管理
- ジョン・健・ヌッツォの健康法は1日2~3リットルの水と、本番2日前の・・・MASACA!
- 毎日新聞「ジャズへの強い思い」インタビュー
- exciteニュース 初のジャズ・アルバムに「夢叶った!
- 準主役でメトデビュー よみタイムvol.25
- メトロポリタン・オペラ千秋楽 よみタイムvol.64
- メジャーのオペラで主役獲得 よみタイム vol.76
- 2005年ザルツブルグ音楽祭演目
- 方丈記800年記念「古典の日・世界遺産コンサート」 レポート
- りゅーとぴあマガジン インタビュー 情熱的でパワフルなリサイタルを
- フィリアホールインタビュー 日常を越えて身体に響く“歌”
- サントリーチャンネル チェンバーミュージックガーデン2016インタビュー
- ばんだい高原国際音楽祭を10倍楽しもう! メンバーズ・インタビュー
- デーリー東北 名曲オペラの夕べ 圧巻、会場一つに ヌッツォさんら観客魅了
- 福島民報社 迫力の歌声響く ジョン・健・ヌッツォさんコンサート
- TEDxTOKYO
- テノリッシモ 福山雅治ジャケット写真撮影
- 出光音楽賞歴代受賞者
- 東京音楽大学社会人特別講義
脚注
[編集]- ^ “AMUSE”. web.archive.org. 2021年4月9日閲覧。
- ^ a b 奇行数々…紅白2度出場ヌッツォが覚せい剤 スポーツニッポン新聞社、2008年12月2日