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クロジ (劇団)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

クロジは、日本劇団ユニットである。所属メンバーは女性声優福圓美里松崎亜希子の2人で構成されている。元々の劇団名は「乙女企画クロジ☆」(おとめきかくクロジ)であった。

概要

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2004年に福圓美里と松崎亜希子と平松あやの3人によって「乙女企画クロジ☆」として発足。2005年に旗揚げ公演を行った。2006年に平松あやが脱退し、2人構成となる。2012年4月の第10回記念公演の千秋楽で、劇団名を「クロジ」へ改名することを発表した[1]木村はるかが出演者兼脚本家として大半の作品に参加しており「3人目のクロジ」とも言われる。

出演者は、福圓と松崎のほかに、声優や小劇団で活躍する舞台役者が客演として招かれている。

公演は年1回のペースだが、第10回公演の「異説 金瓶梅」は、東日本大震災直後の影響で公演中止を余儀なくされ、1年後に改めて上演した。近年は六本木俳優座劇場を本拠地としている。

「クロジ」の由来は公式サイトやチラシなどで「観客に黒字を持って帰ってほしいから」としていたが、後に福圓美里がラジオで「劇団は赤字になることが多いので、1回くらい黒字になってワンピースでも買えたらいい」という思いからだったと告白している[2]

公演

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2005年

2006年

  • 第3回 CANDY☆LOVE 〜届けあたしの怨み節〜(7月7日 - 9日、コア石響、作:山岸沙織、演出:嶋みき枝)

2007年

  • 第4回 浪漫女優(1月26日 - 28日、武蔵野芸能劇場、演出:西田幸雄、作:川崎ヒロユキ)
  • 第5回 アニメ大国ニッポン(8月24日 - 26日、TACCS1179、演:清水みき枝、作:森悠・山岸沙織)
    • 客演:市来光弘、木村はるか、斉名高志、笹島かほる、波多野和俊、武藤啓太、山岸沙織、山本兼平

2008年

  • 第6回 桜屋敷の三姫(4月25日 - 27日、シアターモリエール、作・演出:森悠)
  • 第7回 僕の愛した冒険(12月25日 - 28日、シアターモリエール、作・演出:澁谷光平)
    • 客演:藤波瞬平、若林直美、武藤啓太、木村はるか、市来光弘、波多野和俊

2009年

  • 第8回 きんとと(10月1日 - 4日、シアターサンモール、演:清水みき枝、脚本:森悠、原案:乙女企画クロジ☆)

2010年

  • 第9回 エンガワノクラゲ(5月13日 - 16日、SPACE107、作・演出:森悠)
    • 客演:能登麻美子、武藤啓太、波多野和俊、藤波瞬平、中津川朋広、門脇舞以、橋本昭博、竹田雄、木村はるか

2012年

2013年

  • 第12回 ヒルコ(10月2日 - 6日、六本木俳優座劇場、演:三浦佑介、作:森悠)
    • 客演:大高雄一郎、神田朱未、立浪伸一、関智一、木村はるか、三原一太、平川大輔/波多野和俊(ダブルキャスト)

2014年

  • 第13回 花の棺(9月17日 - 21日、六本木俳優座劇場、演:野坂実、作:森悠)

2015年

  • 第14回 パビリオンの星空(7月8日 - 12日、シアターサンモール、演:野坂実、作:森悠)

2016年

  • 第15回 きんとと(8月24日 - 28日、全労済ホール/スペース・ゼロ、演:野坂実、作:森悠)
    • 客演:藤波瞬平、伊藤かな恵阿部敦、木村はるか、前田剛、三原一太、平川大輔、藤田咲、大髙雄一郎、栂村年宣、佐野功、三石琴乃
    • 第8回公演の再演。再演に際して脚本を改稿し、登場人物の追加や物語の掘り下げを行っている。また、「全労済ホール/スペース・ゼロ提携公演」として開催されている。

2017年

  • 第16回 銀の国金の歌(10月4日 - 9日、六本木俳優座劇場、演:三浦佑介、作:森悠)
    • 客演:沖野晃司、斉藤範子、江口拓也、末原拓馬、木村はるか、大髙雄一郎、今西哲也、中泰雅、三原一太、加藤将之、狩野和馬、山口太郎、山口拓巳、小栗賢翔、小玉雄大、丸山和志、山口拳生、堀川真央、伊藤凜音

脚注

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  1. ^ 福圓美里 (2012年4月30日). “Twitter / misa0110”. 2012年12月4日閲覧。
  2. ^ "M3〜ソノ黒キラジオ〜". Episode 7. 5 June 2014. 音泉 {{cite episode}}: |series=は必須です。 (説明)。体としては現在もお客に心の黒字を持って帰るという意味あい(「吉田仁美のプリキュアラジオ キュアキュア♡プリティ」第19回 2014年8月9日放送)

外部リンク

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