カライム語
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カライム語 | |
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Къарай тили / karaj tili | |
話される国 |
リトアニア ウクライナ ロシア |
地域 | トラカイおよびクリミア |
民族 | カライム人 (lt) |
話者数 | リトアニアに50人、ウクライナに6人[1][2] |
言語系統 |
テュルク諸語
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表記体系 | ラテン文字(リトアニアで)、キリル文字(クリミアで)[2] |
言語コード | |
ISO 639-3 |
kdr |
カライム語(カライムご、Karaim)とは、ヘブライ語の影響下に成立した、北西語群に属するテュルク諸語の一つである。
概説
[編集]Lewis et al. (2015)とHammarström et al (2016)とでは下位分類の内訳に違いが見られるが、カラチャイ・バルカル語、クムク語、クリムチャク語の3言語と近い関係にあるとされている点は共通している。
ヘブライ語の影響下に成立したドイツ語の一種であるイディッシュ語や、ヘブライ語の影響下に成立したスペイン語の一種であるラディーノ語の、いわばトルコ語版といえる。
カライム語はリトアニアやクリミアやウクライナのカライ派ユダヤ教徒(クリミア・カライム人)が話す言語だが、現存する話者は非常に少ない。クリミアのカライム語話者はユダヤ教に改宗したとされるハザールの末裔である、とする議論があるが、未だ定説には至っていない[注 1]。
カライム語のリトアニア方言は、主にトラカイ(別名トロキ)の小さなユダヤ教徒コミュニティで話されている。トラカイはかつてリトアニアの首都であった。この町のユダヤ教徒は、1397年から1398年にかけて、ヴィタウタス大公によって城の防衛のために連れて来られた歴史がある。この町ではカライム語を観光の目玉として公的に支援しているため、カライム語が生き残る可能性が期待されている。
音韻論
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文法
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脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ Salminen 2007.
- ^ a b Lewis et al. (2015).
- ^ 小松(2016)、p54
参考文献
[編集]- Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al: “Karaim”. Glottolog 4.3. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History (2016年). 2020年10月11日閲覧。
- "Karaim," "Karachay-Balkar," "Krimchak," and "Kumyk." In Lewis, M. Paul; Simons, Gary F.; Fennig, Charles D., eds. (2015). Ethnologue: Languages of the World (18th ed.). Dallas, Texas: SIL International.
- Salminen, T. (2007), “Europe and North Asia”, Encyclopedia of the world's endangered languages, C. Moseley (ed.), London: Routledge, pp. 211-282
- 小松久男『テュルクを知るための61章』明石書店、2016年。ISBN 475034396X。(テュルクを知るための61章 - 株式会社 明石書店も参照)