Wikipedia:ツール/WikiBlame
WikiBlame | |
URL | https://www.ramselehof.de |
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言語 | ドイツ語、英語、日本語、他世界80言語以上 |
タイプ | 履歴検索ツール |
設立者 | Flominator |
営利性 | なし |
登録 | 不要 |
開始 | 2006年 |
現在の状態 | Online |
ライセンス | GPL、LGPL |
WikiBlame(ウィキ・ブレイム)は、ウィキペディアの記事内のテキスト(文章)が、いつ誰によって追加されたテキストなのかをチェックできるサイトです。有益なテキストはもちろんのこと、著作権侵害の疑いのあるテキスト、信頼性の乏しい出所のはっきりしないテキスト、また犯罪的性質のある書き込みまで、それがいつ誰によって追加されたテキストかを検索できます。
使い方
[編集]このツールは記事の履歴の各版を走査します。その版の中に、指定されたテキストが含まれていれば OOO と返します。含まれていなければ XXX と返します。走査の速度を上げるため途中の版を飛ばしている場合は ??? と表示されます。
以下はメインページを対象に「#線型」法で「ウィキペディア」というキーワードを検索した例です[1]。速度を上げるため版を二つ飛ばしで検索しており、開始地点を2003年1月31日に設定しています。検索対象のテキストが1月30日から31日の間に追加されたことが分かるでしょう(OOOがXXXに変わっている部分です)。その前後の日付をクリックすると、テキストが追加された対象版が確定できます(ちなみに日本語版のメインページにはじめてウィキペディアという言葉が追加されたのは、以上の調査の結果から見ると2003年1月30日04:57の版になります)。
- 2003年1月31日 (金) 15:29 OOO [ここから検索]
- 2003年1月31日 (金) 14:31 ???
- 2003年1月31日 (金) 14:27 ???
- 2003年1月31日 (金) 14:26 OOO [ここから検索]
- 2003年1月31日 (金) 13:24 ???
- 2003年1月31日 (金) 13:10 ???
- 2003年1月31日 (金) 11:10 OOO [ここから検索]
- 2003年1月31日 (金) 07:14 ???
- 2003年1月30日 (木) 04:57 ???
- 2003年1月30日 (木) 04:42 XXX [ここから検索]
- 2003年1月29日 (水) 13:19 ???
- 2003年1月7日 (火) 07:33 ???
- 2002年12月19日 (木) 06:28 XXX [ここから検索]
- 2002年12月18日 (水) 02:38 ???
- 2002年12月17日 (火) 21:25 ???
- 2002年12月17日 (火) 05:32 XXX [ここから検索]
検索キーワードの中にウィキコード (『[』、『]』、『{』、『}』、『*』、『#』、『''』、『'''』、『==』、『====』、『<』、『>』、『|』) がなく、かつ「#ウィキテキストとして検索する」にもチェックが入っていない場合、検索はプレイン・テキスト[2]を対象に行われます。逆にキーワードの中にウィキコードが入っているか、「ウィキテキストとして検索する」にチェックが入っている場合は、ソース[3]を対象に検索が行なわれます。
例えば言語間リンクを検索したい場合は 『en:記事名
』 ではなく 『[[en:記事名
』 とすると、ソースを対象に検索が行われるようになり、ヒットするようになります。
設定
[編集]検査する版数
[編集]- 検査する版の数を指定します。10であれば10版だけチェックします。
- ヒント: 「○版が見つかりました」という数字が「検査する版数」として指定した数字と同じ場合、より古い版がおそらくあります。
- ヒント: 線形法で多数の版を検査するのは非常に時間がかかります。そうした場合は飛ばす版数を大きくする(たとえば10や50など)のがよいです。
- ヒント: 二分探索を使用すると、履歴が数千版にものぼる場合などでも、非常に速く検索が行えます。ひとつひとつの版をチェックしていかないためですが、一般に版が多い場合は二分探索を使うのが賢明でしょう。
- URLパラメーター:
&limit=10
, 例
間の何版かの検査をとばす
[編集]- 途中の版を飛ばしてチェックします。5であれば5版ずつ飛ばしてチェックします。これは検索方法が「#線形」になっている場合のみ機能します。
- URLパラメーター:
&skipversions=5
- URLパラメーター:
初めの何版かの検査をとばす
[編集]- 最初の何版かを飛ばします。20であれば20版を飛ばした所から検索を始めます。
- URLパラメーター:
&ignorefirst=20
- URLパラメーター:
開始日
[編集]- 指定した日付の午後11時55分より前の版、がチェックの対象となります。
- URLパラメーター:
&offtag=22&offmon=8&offjahr=2010
- URLパラメーター:
ウィキテキストとして検索する
[編集]ここにチェックを入れるとプレイン・テキスト[4]ではなく、ソース[5]を対象に検索を行うようになります。例えば外部リンクがいつ追加されたかを調べたい場合は、URLをキーワードに入れ、このオプションにチェックを入れれば、うまく検索できるようになるでしょう。
探索方法
[編集]線型
[編集]全ての版をチェックします。直感的に分かりやすい探索法ですが、履歴が長い場合は調査に非常に時間がかかるのが弱点です。
- URLパラメーター:
&searchmethod=lin
、例
補間
[編集]二分探索です。版数が多い場合に速くなります(デフォルト)。
- ヒント: 途中で編集合戦や白紙化の版が入っていると、そこで検索がストップします。その場合[ここから検索]を使ってもう一度そこから検索を行って下さい。
- URLパラメーター:
&searchmethod=int
、例
言語
[編集]ウィキメディア・プロジェクトのほとんどのサイトは 言語.プロジェクト
の形のアドレスを持ちますが(例:ja.wikipedia) 、中には言語プレフィックスのないサイトもあります。例えば http://wikisource.org/ などがそうです。その場合は言語の欄は空欄にしておいてください。
- URLパラメーター:
技術
[編集]このツールは以下のような方法で動作しています。まず履歴ページを開き、そこから検索条件に合致する開始点となる版と、条件に合致する最終版までの全版数を取得します。次に各版を順次開き、その中に指定されたテキストが含まれているかをチェックしていきます。
開発とフィードバック
[編集]WikiBlameはドイツ人ウィキペディアンde:User:Flominatorによって、2006年から開発が始められました[6]。質問はde:User_talk:Flominator/WikiBlameが受け付け場所になっています(実際はそこからリンクされているSourceForge内のプロジェクト・ページが受け付け場所となっています[7]。2010年8月現在、プロジェクトはまだアクティブです)。
ソースコード
[編集]WikiBlameはPHPをベースに書かれています。ソースコードは SourceForge もしくは GitHub から入手可能です。
ライセンス
[編集]WikiBlameはGPLおよびLGPLのライセンスの元で提供されています([8]で "Show project details" をクリックすると表示されます)。
翻訳
[編集]各言語への翻訳はtranslatewikiで行われています[9]。2010年8月現在、日本語への翻訳はすべて終了しています[10]。
ユーザーボックス
[編集]この利用者はテキストを追加した編集者を、WikiBlameを使って特定します。 |
{{Wikipedia:ツール/WikiBlame/UB}}
関連項目
[編集]- Wikipedia:ツール/ウィキ・ヒストリー - 履歴を検索できるアプリケーション
- Wikipedia:ツール
- Wikipedia:著作権問題調査依頼
- Wikipedia:削除の方針#ケース B: 法的問題がある場合
- Template:出典の明記
- Wikipedia:ツール#記事の編集履歴を調べる - 履歴を調べたり分析したりできるいろいろなツールが紹介されています。
- Wikiblame.js(利用者:Schnark/js/wikiblame) - 画面左の「ツール」欄に簡易版wikiblameへのリンクを追加。最終更新は2019年5月7日時点(UTC)。
外部リンク
[編集]- WikiBlame
- WikiBlame - SourceForge プロジェクト・サイト