高國輝
富邦ガーディアンズ 二軍打撃コーチ #28 | |
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2013年7月17日 | |
基本情報 | |
国籍 | 中華民国(台湾) |
出身地 | 花蓮県光復郷 |
生年月日 | 1985年9月26日(39歳) |
身長 体重 |
189 cm 103 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2006年 アマチュアFA |
初出場 | 2013年3月24日 |
年俸 | 月給56万台湾元(2021年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
選手歴 | |
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指導歴 | |
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国際大会 | |
代表チーム | チャイニーズタイペイ代表 |
五輪 | 2008年 |
WBC | 2013年、2017年 |
プレミア12 | 2015年 |
この表について
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高 國輝 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 高 國輝 |
簡体字: | 高 国辉 |
拼音: | Gāo Guóhuī |
和名表記: | こう こくき |
発音転記: | ガオ・グォーフェイ |
英語名: | Kao Kuo-Hui |
獲得メダル | ||
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男子 野球 | ||
チャイニーズタイペイ | ||
アジア競技大会 | ||
銀 | 2010 |
高 國輝(ガオ・グォーフェイ、1985年9月26日 - )は、台湾(中華民国)の花蓮県出身の元プロ野球選手(外野手)。旧名は、羅 國輝(ろう こくき)。
祖父は元中華民国国軍の軍人、母はアミ族[1]。弟の羅國華は元中信兄弟所属、羅國龍は統一ライオンズ、高國麟は富邦ガーディアンズ所属のプロ野球選手である[1]。
経歴
[編集]マリナーズ傘下時代
[編集]2006年にシアトル・マリナーズと契約、プロとしてのキャリアをスタートさせた。この年はA級でプレーした。
2008年は北京オリンピックの野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。中国戦でホームランを打っている。
2010年はマリナーズのAA級まで昇格したが、輝かしい成績を残せないままシーズンを終えてしまった。オフの11月に開催された広州アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。
義大・富邦時代
[編集]2012年は、シアトル・マリナーズ傘下AA級チームで目立った成績を残せていないため、ドラフトでCPBLのどの球団からも1巡目で指名されず、2巡目で義大ライノズ (後の富邦ガーディアンズ)に指名をされた。
2013年はリーグ2位の14本塁打、リーグ2位の打率.350、リーグ1位のOPS.977を記録した。
2014年は故障のためわずか52試合の出場にとどまったが、18本の本塁打を放ち本塁打王に輝いた。
2015年は5月15日の統一ライオンズ戦で初のサヨナラヒットを打った。9月11日の中信兄弟戦ではキャリア3本目となる満塁ホームランを放ち、CPBL史上3番目の早さ(96試合)でシーズン30本塁打に到達した。同月26日の統一ライオンズ戦ではCPBL史上最多となる34本塁打マーク。最終的には39本塁打を記録し、2年連続の本塁打王を獲得した。同月30日に2015 WBSCプレミア12 チャイニーズタイペイ代表に選出された[2]。
2016年開幕前の1月29日に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」のチャイニーズタイペイ代表27名に選出された[3]。シーズンに入ると林智勝と並ぶ34本塁打を記録し、規定により打数の少ない高がCPBL史上初となる3年連続で本塁打王を獲得した[4]。
2017年1月23日に2017 ワールド・ベースボール・クラシック・チャイニーズタイペイ代表に選出された[5]。7月8日のオールスターゲームでは9番・左翼手で先発出場するが、怪我を負っていたため守備だけに就き打席には入らなかった[6]。同月25日に左手の手術が終わり、リハビリを開始した。9月23日の中信兄弟戦で復帰し決勝打を放った。最終的にキャリア最少となる25試合出場に留まった。
2018年4月7日のLamigoモンキーズ戦で左膝を負傷し、登録抹消した。5月5日のLamigoモンキーズ戦ではプロ初のサヨナラホームランを記録した[7]。同月13日のLamigoモンキーズ戦では左翼手で出場し、王柏融のフェンス際の打球にジャンピングキャッチをした際、ボールを弾きスタンドに入れてしまい、ホームランとなった[8]。7月7日のオールスターホームラン競争に選出されるも、左腹部の違和感で出場を辞退した。
2020年7月18日の楽天モンキーズ戦で4番の高國輝がホームランを放つと、5番打者の弟・高國麟が直後の打席でホームランを放ち、CPBL史上初となる兄弟で連続ホームランを達成した[9]。8月12日の楽天モンキーズ戦でCPBL史上初となる代打サヨナラ満塁本塁打を記録した[10]。10月6日の統一ライオンズではCPBL史上7人目かつ史上最速となる通算150本塁打を達成した[11]。最終的には97試合に出場し、4年ぶりの2桁となる25本塁打や70打点を記録しカムバック賞を受賞した[12]。後期に限ってはホームランを17本放った。
2021年4月30日の統一ライオンズ戦で左翼手として打球を追った際に、左脹脛を痛め途中交代をした[13]。翌日に一軍登録を抹消となった[14]。
2023年限りで現役を引退した。
2024年からは、富邦でコーチを務める。
選手としての特徴
[編集]飛球をよく打ち、フライアウト数は2015年、2016年連続リーグ1位となった[15]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2013 | 義大 富邦 |
102 | 398 | 357 | 60 | 125 | 31 | 2 | 14 | 202 | 65 | 5 | 3 | 1 | 2 | 34 | 0 | 4 | 45 | 8 | .350 | .411 | .566 | .977 |
2014 | 52 | 220 | 188 | 43 | 58 | 14 | 0 | 18 | 126 | 57 | 6 | 0 | 0 | 0 | 26 | 3 | 3 | 42 | 4 | .309 | .409 | .670 | 1.079 | |
2015 | 120 | 545 | 485 | 107 | 157 | 29 | 1 | 39 | 305 | 110 | 7 | 3 | 0 | 6 | 43 | 3 | 8 | 77 | 9 | .324 | .387 | .629 | 1.016 | |
2016 | 104 | 451 | 392 | 88 | 112 | 24 | 2 | 34 | 242 | 104 | 6 | 2 | 0 | 5 | 49 | 0 | 5 | 69 | 9 | .286 | .368 | .617 | .985 | |
2017 | 25 | 103 | 93 | 9 | 19 | 7 | 0 | 3 | 35 | 13 | 0 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0 | 0 | 20 | 2 | .204 | .272 | .376 | .648 | |
2018 | 62 | 243 | 198 | 24 | 50 | 12 | 0 | 9 | 89 | 38 | 3 | 1 | 0 | 3 | 40 | 0 | 2 | 52 | 8 | .253 | .379 | .449 | .828 | |
2019 | 50 | 176 | 160 | 24 | 50 | 16 | 0 | 9 | 93 | 29 | 1 | 0 | 0 | 1 | 15 | 0 | 0 | 46 | 1 | .312 | .369 | .581 | .950 | |
2020 | 97 | 381 | 343 | 59 | 104 | 26 | 0 | 25 | 205 | 70 | 3 | 0 | 0 | 5 | 31 | 1 | 1 | 86 | 7 | .303 | .358 | .598 | .956 | |
通算:8年 | 612 | 2517 | 2216 | 414 | 675 | 159 | 5 | 151 | 1297 | 486 | 31 | 9 | 1 | 23 | 247 | 7 | 23 | 437 | 48 | .305 | .377 | .585 | .962 |
- 2020年度シーズン終了時
- 各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高
タイトル
[編集]- 本塁打王:3回(2014年 - 2016年)
表彰
[編集]- ベストナイン:3回(外野手部門:2013年、2015年、2016年)
- 月間MVP:4回(野手部門:2014年9月・10月、2015年5月、2015年10月、2016年7月)
- カムバック賞:1回(2020年)
記録
[編集]- オールスターゲーム出場:5回(2013年、2015年 - 2018年)
背番号
[編集]- 28 (2013年 - )
代表歴
[編集]- 2008年北京オリンピック野球チャイニーズタイペイ代表
- 2010年アジア競技大会野球チャイニーズタイペイ代表
- 2013 ワールド・ベースボール・クラシック予選 チャイニーズタイペイ代表
- 2015 WBSCプレミア12 チャイニーズタイペイ代表
- 2017 ワールド・ベースボール・クラシック・チャイニーズタイペイ代表
脚注
[編集]- ^ a b “親近自然的童年,最美好! | 高國輝,卓子傑 | 主題文章” (中国語). 天下文化 (2016年4月26日). 2024年6月1日閲覧。
- ^ 2015第一屆世界12強棒球錦標賽 中華隊28人名單正式公布 中華民國棒球協會官方網站 (2015年9月30日) 2015年10月9日閲覧
- ^ 中職日職對抗賽 代表隊參賽名單出爐 中華職棒大聯盟全球資訊網The Official Site of CPBL (2016年1月29日) 2016年2月17日閲覧
- ^ “侍ジャパンも注目の台湾先住民打者、3年連続本塁打王 リーグ史上初 | 芸能スポーツ | 中央社フォーカス台湾 MOBILE”. japan.cna.com.tw. 2016年10月15日閲覧。
- ^ 快訊/經典賽中華隊28人名單 陽岱鋼入列 ETtoday運動雲 (2017年1月23日) 2017年1月24日閲覧
- ^ 中時新聞網. “受傷打先發第9棒 高國輝明星賽守備就好 - 體育” (中国語). 中時新聞網. 2017年7月8日閲覧。
- ^ 自由時報電子報 (2018年5月6日). “中職》跑壘大意遭封殺 高國輝向球迷道歉(影音) - 自由體育”. 自由時報電子報. 2018年5月6日閲覧。
- ^ “27年前的現在 遊騎兵外野手頂出史上最烏龍全壘打” (中国語). tw.sports.yahoo.com. 2020年5月27日閲覧。
- ^ “高家兄弟背靠背開轟 富邦大勝樂天”. www.cpbl.com.tw. 2020年7月18日閲覧。
- ^ “高國輝代打轟再見滿貫砲 富邦戲劇性轟退樂天”. www.cpbl.com.tw. 2020年8月13日閲覧。
- ^ 自由體育 (2020年10月7日). “高國輝「最快150轟」 懊惱被連3K - 自由體育”. 自由時報電子報. 2020年10月7日閲覧。
- ^ 聯合新聞網 (20201026T171107Z). “中職/高國輝25轟帶回東山再起獎 史上第二人 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年10月26日閲覧。
- ^ 聯合新聞網 (20210430T204104Z). “中職/高國輝左小腿拉傷 退場怒摔手套 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2021年4月30日閲覧。
- ^ “高國輝下二軍 洪總無奈:比較有力量的都有傷 | 運動 | 中央社 CNA” (中国語). www.cna.com.tw. 2021年5月1日閲覧。
- ^ “TW#Baseball”. TW#Baseball. 2017年10月12日閲覧閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- 選手の各国通算成績 CPBL
- 義大ライノズ公式ウェブサイト 選手一覧 高國輝
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