コンテンツにスキップ

須川高原温泉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
須川高原温泉
地図
温泉情報
所在地 岩手県一関市厳美町祭畤山国有林46林班ト
座標 北緯38度58分47秒 東経140度46分07秒 / 北緯38.9797194度 東経140.768552度 / 38.9797194; 140.768552 (須川高原温泉)座標: 北緯38度58分47秒 東経140度46分07秒 / 北緯38.9797194度 東経140.768552度 / 38.9797194; 140.768552 (須川高原温泉)
交通 JR一ノ関駅より路線バス
東北自動車道 一関I.C.より約80分
泉質 含鉄(Ⅱ)・硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
泉温(摂氏 46 °C
湧出量 6000L/分(須川温泉栗駒山荘と共同使用)
pH 1.9
液性の分類 酸性
浸透圧の分類 低張性[1]
宿泊施設数 1
テンプレートを表示

須川高原温泉(すかわこうげんおんせん)は、岩手県一関市(旧国陸奥国、明治以降は陸中国)厳美町祭畤山国有林内にある温泉

栗駒国定公園内、秋田県との県境に近い岩手県側、栗駒山8合目(標高1126m)に位置する[2]

泉質

[編集]

源泉名 須川温泉

泉温 48~52度

Ph値 2.2強酸性

適応症

【泉質別適応症】 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症

【一般的適応症】 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関 節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進

禁忌症

【泉質別禁忌症】 皮膚又は粘膜の過敏な人、高齢者の皮膚乾燥症

【一般的禁忌症】 病気の活動期(特に熱のあるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い、腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期

毎分6000L湧出量を誇り、湧出した源泉は湯尻沢から磐井川に流れ込んでいる。

歴史

[編集]

開湯は約300年前で、湯治場として利用されるようになった。それ以前から「酢川」の名称で文献などに登場していた。昭和33年11月1日厚生省告示第327号により真湯温泉とともに国民保養温泉地に指定された。

施設

[編集]

一軒宿の「須川高原温泉」が営業している。大浴場「須川の湯」、高温浴(45度程)が特徴の中浴場「霊泉」との大露天風呂「大日湯」がある。宿泊施設から100mほど離れたところに天然蒸気ふかし湯「おいらん風呂」がある。旅館部のほかに自炊部があり、長期の湯治にも適している。

栗駒山への登山道が温泉地から伸びており、登山の基地としても利用されている。

2021年8月に改修が行われ全客室36室の内装が一新された[2]

備考

[編集]

源泉は岩手県一関市厳美町祭畤山国有林内を湧出地とする「須川温泉」が存在し、ここを泉源とする温泉施設は秋田県側にも「須川温泉栗駒山荘」がある[3]

ギャラリー

[編集]

交通

[編集]

周辺

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 自遊人掲載の温泉分析書平成9年12月
  2. ^ a b 一関・須川高原温泉、全客室の内装を一新 食堂でカレー提供も”. 岩手日報. 2021年8月22日閲覧。
  3. ^ 温泉分析書”. 栗駒山荘. 2021年8月22日閲覧。
  4. ^ バスの行き先は「須川温泉」となっている
  5. ^ 運行ダイヤは、国道342号冬季閉鎖解除中に行われる。ダイヤ注意

外部リンク

[編集]