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超電動ロボ 鉄人28号FX

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鉄人28号 > 超電動ロボ 鉄人28号FX
超電動ロボ 鉄人28号FX
アニメ
原作 横山光輝
シリーズ構成 園田英樹
キャラクターデザイン 本橋秀之
メカニックデザイン 創一機、村田護郎
音楽 近藤浩章
製作 ASATSU東京ムービー新社
放送局 日本テレビ
放送期間 1992年4月5日 - 1993年3月30日
話数 47
テンプレート - ノート

超電動ロボ 鉄人28号FX』(ちょうでんどうロボ てつじん28ごう エフエックス)は、1992年4月5日から1993年3月30日まで日本テレビ系で全47話が放送された日本テレビ、ASATSU東京ムービー新社製作のロボットアニメである。アニメ版『鉄人28号』の第3シリーズにあたる。なお、「鉄人28号シリーズ」最後のセルアニメでもある。

概要

旧作第2シリーズのリメイクではなく、第1シリーズの続編として製作された。前作から数十年後の2002年を舞台に、前作主人公・金田正太郎の息子である正人を主人公とした少年探偵団の戦いが描かれる。中年となった正太郎本人も正人らを導く上司という立ち位置で登場し、旧式化した愛機の初代鉄人28号が活躍する場面もある。

物語前半は、正人ら5人の少年探偵を擁する金田探偵事務所とゾーン総統率いるネオ・ブラック団との戦いが描かれ、後半は正太郎がインターポール[1]長官に就任したことに伴い金田事務所を解散、正人たちをインターポール捜査官として採用したうえで、長官直属となった正人・三郎・双葉(元一、詩織は海外支部へ異動)を中心に据えた一話完結の冒険活劇となった。

視聴率はいまひとつであったが、タカラ(現・タカラトミー)が1992年5月に発売した玩具「超電動ロボ 鉄人28号FX」が発売1か月で約7万4000体を売り上げるヒット商品となり[2]、変形機構を組み込んだライバル機・ブラックオックスも人気を博した。2体をケーブルで繋いで動作を連動させ必殺技「ジェノサイドバスター」を再現することも可能で、年末商戦では2体セットの「バトルジョイントボックス」も発売された。

登場人物

金田探偵事務所および金田少年探偵団

旧鉄人28号の操縦者で私立探偵の金田正太郎が、ロボットなどの技術発達で起こりうる数々のハイテク犯罪に対抗すべく、自身の後継者を育てるために設立した私的組織。正太郎は妻・陽子の実家である榊財団(榊電子)の支援を得て旧鉄人の保存と運用をしてきたが、榊財団を中心とした次世代型ロボット開発計画「新・鉄人計画」を担う操縦者を育成するために、少年時代からロボットを操縦してきた自身の知識・経験を継承させるための組織として金田探偵事務所を発足させる。これには、犯罪組織ネオ・ブラック団と金田夫妻との積年の戦いが端を発している。

当初は、少年探偵団の一員である三郎が新型機・鉄人28号FXの正式操縦者として決定していたが、第1話途中でネオ・ブラック団に誘拐され行方不明となっていた正太郎の息子・正人が突然帰還し、以降は正人が正式操縦者となる。

ネオ・ブラック団壊滅後の第2部では、正太郎の国際刑事警察機構(インターポール)長官就任とともに解体され、探偵団員やロボットもインターポールの各部署に組み込まれる。

金田 正人(かねだ まさと)
声 - 沼田祐介(タイトルコールと次回予告ナレーションも兼任)
本作の主人公。正太郎と陽子の息子で、鉄人28号FXのメインパイロット。せっかちなお調子者だが、正義感と行動力を備えており、ヒーローであることに誇りをもっている。
本編開始の1年前に飛行機事故で消息を絶っていたが、実はネオ・ブラック団に拉致され戦闘員としての訓練を施されていた。のちに訓練施設を脱走して日本に帰国し、初操縦でFXを使いこなしてネオ・ブラック団の襲撃を退け、正式なパイロットに任命される。当初は軽い気分でヒーローをやっていたが、幾多の事件を通じて真のヒーローへと成長していく。
第2部では、三郎と双葉を含む3人でインターポールの遊撃隊所属となり、指令を受けて世界各地を転戦する。
金田 正太郎(かねだ しょうたろう)
声 - 田中秀幸(前半のオープニングナレーションも兼任)、折笠愛(少年時代)
前作の主人公で、52歳となった本作では金田探偵事務所の所長。旧鉄人の操縦者として少年時代から数々の実績を挙げており、ある事件の解決で協力した縁で現在の妻・陽子と結ばれ、長男の正人を授かる。親子だけに素の性格は正人と同じだが、豊富な経験からヒーローの本質を誰よりも心得ており、大人として正人ら少年探偵団を導く。
第2部ではインターポール長官に就任する。
金田 陽子(かねだ ようこ)
声 - 折笠愛
旧姓は榊(さかき)。正太郎のスポンサーである榊財団会長の娘。35歳。世界的な電子工学・ロボット工学博士として新鉄人シリーズの開発にかかわるほか、金田事務所の頭脳として作戦立案などを担当する。家庭でも良妻賢母として夫子を支える一方で、ギャンブルに強いという一面もある。
第2部ではインターポール遊撃隊の一員になる。
夏樹 三郎(なつき さぶろう)
声 - 草尾毅
FXの予備パイロット。不良気質ながらも正義感は強く、格闘技に関しては大人顔負けの実力をもつ少年。当初はFXの正パイロットであったが、技量で上回る正人にその座を奪われる。このときの因縁から正人とたびたび衝突するが、幾多の事件を経て友情が芽生え、やがて良き相棒になっていく。フランケン亡き後はブラックオックスの2代目パイロットになる。双葉からは「サブちゃん」と親しく呼ばれ、互いをからかったりけんかをしながらも気の置けない間柄。
有名建築家の夏樹ユウサク(声 - 岸野幸正)と大女優の皆川ミドリ(声 - 玉川紗己子)を父母にもつ上流家庭の出身だが、両親は仕事のストレスなどで2年前に離婚し、自身も父親との新生活になじめず独立して探偵団に入った経緯がある。離婚後も息子の身を案じた両親から探偵をやめるように説得されるが、直後の事件で両院を救ったことから探偵業を認められる。
司 元一(つかさ げんいち)
声 - 立木文彦
エアロトレッカーのメイン操縦者。少年探偵団の最年長メンバーであり、青年と見紛う体格の少年。ほかの団員からは「元一さん」と敬称で呼ばれている。メカ関連に強く、鉄人の整備や爆弾処理など縁の下の力持ち的役割をこなす。フランソワーズに好意を抱いている。
第2部ではインターポールのメキシコ支部に異動し、鉄人13号アステカのパイロットになる。このときの登場は第29話のみ。
仁科 詩織(にしな しおり)
声 - 平松晶子
作戦担当兼営業担当。頭脳明晰で観察力と洞察力に優れ、陽子の助手を務めるほか、元一ほどではないがメカの知識もある。大人びた雰囲気をもち、幼稚で正反対の性格をもつ双葉のストッパー役もしている。相思相愛となったフランケンを改心させるも、死に別れたことで悲恋に終わる。
第2部ではインターポールのオセアニア支部に異動となり、鉄人27号サキガケ(インターポール正式採用機)のパイロットになる。元一と比べ登場するのは第28話・第40話・第46話と多く、憧れの女優にして暗殺者だったマルガリータことスカーレットとの因縁も描かれる。
光瀬 双葉(みつせ ふたば)
声 - 小桜エツ子
マスコット的存在。大きい丸眼鏡とそばかすが特徴的な小柄な少女。実年齢以上に幼稚な面があり、実力的にもほかの団員に劣っているが、直感力と洞察力はときに大人さえも凌駕する。また、小柄な体格を活かして大人が入れない場所に入り込んでいくほどの行動力を発揮する。年齢と体格のわりにバストサイズ77センチとスタイルは悪くなく、第31話で敵に洗脳された際はバニーガール姿となって肢体を披露しており、三郎を赤面させる。
幼いころに両親をロボット事故で亡くしたことで孤児となり、両親の友人であった金田夫妻に引き取られた。テレビに登場するヒーローにあこがれて自身もヒーローになることを夢見ており、自分のような境遇の人たちの力になりたいと思っている。
第2部では異動した元一に替わってエアロトレッカーを操縦する。のちに陽子から専用機である鉄人30号ミラクル・ビーを与えられ、探偵団最後の鉄人パイロットになる。

ネオ・ブラック団

ゾーン総統
声 - 笹岡繁蔵
ネオ・ブラック団の首領。その素性は不明で、部下たちの前には両目が付いた炎のようなホロ映像の姿で現れる。性格は残酷で裏切者や失敗者に厳しい。のちに火刀が作りだした影武者であることが判明する。
デビル火刀(デビルかとう)
声 - 小野健一
ゾルリックの部下のひとりである青い長髪の青年。FXの奪取または破壊を当面の目的としており、部下の工作員や巨大ロボットを用いて少年探偵団の前に立ちはだかる。その正体は、ゾーンの幻影を操っていたネオ・ブラック団の真の首領で、さらに人間に作られた宇宙開発用のロボットであることが判明する。任務中のトラブルで自分を宇宙に放棄した人間を恨み、漂流中に得た邪悪なエネルギーを得て人間の姿となり、人間社会を恐怖と不安に陥れる目的でネオ・ブラック団を結成した。
最終的に正人たちに敗れ去るが、事前に組織の海底基地にある巨大コンピューターに自身の人格データを残しており、第42話では収監中のゾルリックを過去世界に送り込み、組織が滅びる歴史を改変することで復活をもくろむ。しかし、同じく過去にやってきた正人によってゾルリックは捕らえられ、ブラックオックスのジェノサイドバスターで基地もろともコンピューターを破壊されたため計画は破綻する。
ゾルリック
声 - 難波圭一
ゾーン直属の部下であるヒューマノイドタイプの人工生命体。創造主のゾーンに深い忠誠を誓っているが、小物じみた性格でカリスマ性に欠けるため、部下からは軽んじられている。劇中では、たびたびゾーンから自分の部下の失敗を咎められて電撃の制裁を食らうなど、コミカルな場面を見せる。直属の部下は、火刀、エルビス兄弟、バットラー、フランケン。鉄人部隊がネオ・ブラック団本部基地に攻め込んだ際、正体を明かした火刀の命令でアクマ1に乗り込んで戦うが敗北。パラシュートで脱出したところを、金田探偵事務所の所員に発見され逮捕される。
42話では巨大コンピュータのタキオン粒子でタイムスリップを行い歴史改変を試みるが、正人に阻止される。
ランファ
声 - 三石琴乃
正人とともにネオ・ブラック団に誘拐され、兵士として訓練を受けていた少女。正人からオルゴール入りのペンダント(もともとは母の陽子宛てに買った品)を預かり、正人と一緒に脱走する約束をしていたが、途中で捕まり養成所に連れ戻された。
のちに正人と再会を果たすが、実は火刀の洗脳によってスパイに仕立て上げられ、不測の事態に備えて腕に自爆装置まで取りつけられていた。正人が警戒心を解いた隙を突いてグリッドランサーを奪うが、ペンダントのオルゴールの音色を聴き自我を取り戻す。さらに、元一によって腕に取り付けられた自爆装置を解除されたことで命を救われ、金田探偵事務所に保護されたのちに病院でリハビリを受ける。のちに病院から外出許可をもらい、同じ境遇の子どもたちと金田探偵事務所を訪れる。
エルビス兄弟
声 - 山口健松尾銀三
在アメリカ幹部で、マフィア組織「ピンクマフィア」のボス。奇抜なメイクと恰好をしたおかま男性で、勢いとノリで行動するコメディアン的な気質。おもにみずからが取り仕切るイベントで悪事を働く。
ネオ・ブラック団壊滅後もマフィアとしての活動を継続しており、36話ではロスでロボットによる賭博レスリング大会「クラッシュバトル」を開催し、ドクターマウスと共謀して正人たちを倒そうとするが、敗北して3人とも逮捕される。
ドクターマウス
エルビス兄弟のスパイを務める科学者。FX対策にキラージャイアントを製造し、マイケルを手玉に取る。
フランケン・シュタイナー
声 - 高山みなみ(少年)、森川智之(青年)
通称は「フラン」。少年時代の正太郎に敗れ死亡した不乱拳博士(声 - 青野武)のクローンで、生前の執事であったスコット(声 - 丸山詠二)がゾルリックに提供した遺体の細胞をもとに作り出された。外見は正人たちよりも幼い印象の美少年であるが、すでにオリジナル体と同等の頭脳と記憶を有している。正太郎に復讐すべく新型のブラックオックスで前線に出るほか、自身の容姿を活かしての諜報・潜入工作もこなす。クローンの宿命として短命の身であり、外気に長時間触れていると細胞が崩れる弱点をもつため、定期的に培養液に浸かって調整する必要がある。のちにセルロース博士から奪った人工細胞のデータを用いて延命を図るが、セルロースの策で成長を促進させる偽データをつかまされ、さらに寿命が縮んだ青年の姿へと変貌する。みずから正体を隠して金田事務所に潜入するが、詩織の優しさに惹かれ、捨て去ったはずの人間性を取り戻していく。以降は詩織の危機をたびたび救い、やがてネオ・ブラック団を離反。自身の肉体が限界に近づいたため三郎にブラックオックスを託し、セルロース博士の延命手術を受けようとした矢先、ゾーンの電撃を受け死亡する。
バットラー
声 - 徳丸完
在フランス幹部。変装、情報操作に長け、鷲型ロボットを使役するほか、私設刑務所をもっている。一度は正太郎を陥れ犯罪者に仕立てるも、看破され敗北する。ゾーンから最後通告を受けると戦闘機デスピードに乗って巨大旅客機エアコンドルを襲撃するが、フランケンに裏切られ、FXの超電動キックで乗機を破壊され死亡する。

登場メカ

鉄人28号FX(てつじん28ごうエフエックス)
新・鉄人計画にもとづき開発された新たな鉄人28号。「FX」とは「Future X」の略で、「未知なる未来」といった意味をもつ。青を基調とした筋骨隆々の体格が特徴で、格闘戦では無類の強さを発揮する。さらに新開発の超電動チップを起動することで、機体各部の動力を一点集中して攻撃力を高める「超電動システム」の使用が可能となる。「人殺しの兵器ではない」という旧鉄人の思想を引き継ぎ武装はいっさい装備されておらず、パイロットが危機に陥った場合は最優先でパイロットを守るようプログラムされている。旧鉄人のような飛行装備がないため空中戦を苦手としていたが、のちのフェニックスの登場によって欠点が解消される。
グリッドランサー
FXなどの新・鉄人シリーズに採用された、レーザー拳銃型のコントローラー。操縦時は上面のカバーや銃尻のサイトキャノピーを展開し、それらの下にあるタッチパネルによるパスワードと声による音声命令を入力したのち、行動目標に向けてトリガーを引くことで命令を実行する。レーザーの収束率を高めることで、実際に銃として使うことも可能。18号アイアンイーグルが使用するガントレット型など、独自のコントローラーを採用した機種もある。
鉄人28号
正太郎の少年時代からの相棒であるロボット。劇中で単に「鉄人」と呼ばれる機体はおもにFXを指すため、「旧鉄人」「古い鉄人」「父さんの鉄人(正人からの呼称)」とも呼ばれる。製造から数十年経過した旧式機であるが、正太郎の技量と機転により現行のロボットと渡り合う活躍を見せる。FXが使用できないときの代替機として、正人が操縦することもある。
鉄人17号フェニックス
新・鉄人シリーズの1機である赤い鳥型飛行ロボット。FXの背面に超電動合体することで、高い飛行能力を付与することができる。専用の操縦用グリッドランサーも用意されているが、FXとの初合体後はFX用グリッドランサーからの同時操縦も可能となる。
ブラックオックス / 鉄人29号OX(てつじん29ごうオックス)
フランケン・シュタイナーがFXを参考に開発した新たなブラックオックス。オリジナルの不乱拳が製作した旧ブラックオックスと同じく黒を基調とするが、こちらはより近代的で別物のデザインになっている。FXと互角のパワーに加え、右腕のアームバルカンや左腕のアームレーザー、背部の2基の砲塔と胸部の砲門を展開した分子破壊砲「ジェノサイドバスター」による圧倒的火力を備える。当初は超電動システムをもつFXに後れを取る面もあったが、ミラージュから奪ったチップを組み込むことで同じ超電動システムの使用が可能となる。長距離移動時は飛行形態のジェットモードに変形し、パイロットを内部のキャビンに収容する。コントローラーはグリッドランサーよりもさらに小型化されたブレスレットタイプで、折り畳み式アンテナや火器管制用のボタン数個をもつ以外は、ほかの鉄人シリーズのような音声操縦が可能になっている。劇中の回想場面では旧鉄人と戦う旧ブラックオックスも登場する。
第2部では新・鉄人シリーズの1機「鉄人29号OX」として登録され、FXの心強い相棒としてインターポールに所属する。42話では、ジェノサイドバスターからタキオン粒子だけを抽出して正人をタイムスリップさせる「タイムスリップバスター」として転用される。FXなど同じ超電動チップをもつ機体をケーブルで繋げ、自機との2機分のエネルギーを込めて放つ「ダブルパワージェノサイドバスター」を発動することもできる。
鉄人30号ミラクル・ビー
鉄人の操縦を熱望していた双葉のために、陽子が開発した専用機。双葉の未熟な技術では通常サイズの機体の操縦は危険との判断から、妖精のような超小型機として設計されている。このため直接的な戦闘能力は大きく劣り、偵察や潜入工作がおもな運用法となるが、このサイズでの超電動システムの搭載やブラックオックスの技術を踏襲したペンダント型操縦機の採用など、あらゆる先行機の技術を投じた新・鉄人シリーズの集大成的機体となっている。初登場回である第43話に登場する敵ロボットのデザインは、「鉄人30号のデザイン」という一般公募企画の入賞作をもとにしている。
エアロトレッカー
鉄人の支援を担当する超大型輸送機。航空機の「エアロキャリア」の後方に、FXやフェニックスを収容した巨大トレーラー「グラントレッカー」がはみ出すかたちで合体しており、空中からグラントレッカーを切り離すことですみやかな地上行動に移行することができる。グラントレッカーのコンテナにはさらに1機分の搭載スペースがあり、第2部ではブラックオックスがここに収容される。グラントレッカーのトラクター下部には、正人らが地上での移動に使用する小型車「金田マシン」が格納されている。
ザムダ
ネオ・ブラック団の母艦で、ステルス機能や防衛システムも備えている。
デビルロボ
正体を現した火刀がザムダと融合し、周囲の金属や機械を吸収した巨大戦闘形態。サイコエネルギーウェーブで機械を意のままに操れるほか、自己修復機能も備えている。少年探偵団や援護に駆け付けたほかの鉄人シリーズの団結の前に敗れ、最後はブラックオックスのジェノサイドバスターで破壊される。

新・鉄人シリーズ一覧

  • 鉄人1号ドリル・ヘッド - グリッドランサーのテスト用に開発された機体。その名の通り頭部に大型のスマートドリルをもち、両腕と下半身は無限軌道となっている。操縦訓練や土木作業用として量産化される。
  • 鉄人2号アーム・ローダー
  • 鉄人3号ロード・ランナー
  • 鉄人4号パワー・ビルダー
  • 鉄人5号マルチ・ワーカー
  • 鉄人6号アーリーバード
  • 鉄人7号ヘラクレス
  • 鉄人8号マスターピース - それまでの新鉄人から得られたデータをもとに建造された集大成的な機体。FXのプロトタイプともいえる機体で、デザイン的にも似通った部分がある。
  • 鉄人9号シザース
  • 鉄人10号X-レイ - 人型からエイ型メカ(鉄魚?)に変形する。FXと超電動合体することで水中戦をサポートする。
  • 鉄人11号スケルトン - 「新鉄人計画」初期ナンバーの成果となる機体。第二次計画で開発された12号以降の機体の基本骨格として採用される。
  • 鉄人12号オーロラ - ロシアに配備。
  • 鉄人13号アステカ - メキシコに配備。第2部で司元一が操縦。
  • 鉄人14号サバンナ - ギニアに配備。
  • 鉄人15号ビレンドラ - インドに配備。腕が4本ある。操縦者はマヤ[3]
  • 鉄人16号スフィンクス - エジプトに配備。操縦者はエイジャー。
  • 鉄人17号フェニックス - 上記参照。
  • 鉄人18号アイアン・イーグル - アメリカに配備。空軍パイロット型。ショットガン型の武器を装備。操縦者はマイケル・ジャスティス。
  • 鉄人19号キングダム - イギリスに配備。英国儀仗兵型。操縦者はチャールズ・ボンド。
  • 鉄人20号マインツ - ドイツに配備。操縦者はハンス・ミラー。稼動時間は短いがFXに匹敵する出力を誇る。
  • 鉄人21号エアロダイナー - イタリアに配備。スーパーカーをイメージしたデザイン。操縦者はマラネロ・アルマーニ[3]
  • 鉄人22号ナルビク - ノルウェーに配備。
  • 鉄人23号ロッキー - カナダに配備。
  • 鉄人24号赤竜号 - 中国に配備。拳法家型。操縦者はフー・メイシー。
  • 鉄人25号ミラージュ - フランスに配備。西洋騎士型。操縦者はフランソワ・ボルドー。FXに先駆けて超電動システムを搭載した機体であるが、ブラックオックスの襲撃を受けて一度大破し、核となる回路チップを奪われる。修復後は、超電動システム機同士が連結して放つダブルパワージェノサイドバスターの初回使用時のパートナーとして、ブラックオックスと共闘する。
  • 鉄人26号ジャンボ - ケニアに配備。をイメージしたデザイン。を使う。操縦者はイカム・マナト。
  • 鉄人27号サキガケ - 日本警視庁に複数の試作機が配備され、正式採用機がオーストラリアに配備。第2部では仁科詩織が操縦し、レギュラー機体として活躍。
  • 鉄人28号FX - 上記参照。
  • 鉄人29号OX(ブラックオックス) - 上記参照。
  • 鉄人30号ミラクル・ビー - 上記参照。

スタッフ

主題歌

以下の各曲のCDシングルは、いずれもキングレコードスターチャイルド・レーベル)から発売された。

オープニングテーマ

「フューチャー・ヒーロー」[5](第1話 - 第24話)
作詞 - 園田英樹 / 作曲 - 長沢ヒロ / 編曲 - 戸塚修 / 歌 - 長沢ヒロ
オープニングが変更された後も全話を通して、クライマックスにおける鉄人28号FXの活躍・反撃シーンに挿入歌として多用された。
「フューチャー・ヒーロー〈New Version〉」[6](第25話 - 第47話)
作詞 - 園田英樹 / 作曲 - 長沢ヒロ / 編曲 - 戸塚修 / 歌 - 清水咲斗子
後期オープニング。ヴォーカルが女性になっただけでなく、曲のアレンジ(カラオケ)もまったく異なる別ヴァージョン。

エンディングテーマ

「僕らは冒険者」(第1話 - 第28話)
作詞 - 工藤哲雄 / 作曲 - 長沢ヒロ / 編曲 - 戸塚修 / 歌 - 金田探偵事務所[7]
「Get Your Dream」[8](第29話 - 第47話)
作詞 - 松葉美保 / 作曲 - 工藤崇 / 編曲 - 戸塚修 / 歌 - 清水咲斗子

声の出演

金田探偵事務所および金田少年探偵団の人物の担当声優については上記を参照のこと。

各話リスト

話数 サブタイトル (ストーリー原案)
脚本
絵コンテ 演出 キャラクター

作画監督

メカニック

作画監督

敵メカ 放送日
1 ヒーローは帰ってくる 園田英樹 今沢哲男 本橋秀之 亀垣一
渡部圭祐
1992年
4月5日
2 暴走鉄人をとめろ! 青山弘 元永慶太郎 亀垣一 シーヴァルガー 4月12日
3 妨害電波をうちやぶれ 志茂文彦 飯島正勝 トレーラーロボ 4月19日
4 合体17号フェニックス!! 岸間信明 長岡康史 依田正彦 ブラックドラゴン 4月26日
5 超電動のひみつを守れ 月村了衛 今沢哲男 元永慶太郎 本橋秀之 亀垣一
渡部圭祐
アンドーラ 5月3日
6 ピンクマフィアの挑戦 園田英樹 西澤晋 エルビス・プレスリー型メカ
自由の女神型メカ
5月10日
7 エルビス兄弟のわな 志茂文彦 大倉雅彦 アメフトロボ軍団
キングアメフトロボ
5月17日
8 マイクロチップを取り戻せ 岸間信明 飯島正勝 依田正彦 バラクーダ 5月24日
9 たいほされた正太郎 (園田英樹)
月村了衛
青山弘 本橋秀之 アーマン 5月31日
10 うばわれた鉄人 園田英樹 今沢哲男 長岡康史 スコーピオン・ロボ 6月7日
11 鉄人を取り返せ 元永慶太郎 6月14日
12 にせ鉄人あらわる! (園田英樹)
岸間信明
青山弘 偽鉄人28号FX 6月21日
13 ブラックオックス登場! (園田英樹)
志茂文彦
飯島正勝 6月28日
14 フランケンのなぞ (園田英樹)
静谷伊佐夫
西村純二 高瀬節夫 本橋秀之
渡部圭祐
騎士型ロボ 7月5日
15 三郎! 両親を救え! 岸間信明 浦田保則 中山太一 7月12日
16 フランケン強化作戦 (園田英樹)
志茂文彦
青山弘 グリーンベレーロボA
グリーンベレーロボB
7月19日
17 襲撃! ブラックオックス! (園田英樹)
月村了衛
西村純二 高瀬節夫 本橋秀之 ガイガー 7月26日
18 さく烈! 超電動カウンター (園田英樹)
西園悟
西澤晋 8月9日
19 バットラー最後の挑戦 静谷伊佐夫 今沢哲男 元永慶太郎 デスピード 8月16日
20 消えたブラックオックス 岸間信明 横田和 長岡康史 マンモス・ロボ 8月23日
21 フランケンのさいご (園田英樹)
志茂文彦
飯島正勝 兵隊ロボ 9月6日
22 ネオブラック団をつぶせ! 園田英樹 高瀬節夫 ゾルリック・アクマ1 9月13日
23 決戦! ゾーン総統 (園田英樹)
月村了衛
亀垣一 巨大デビルロボ 9月20日
24 解散? 金田探偵事務所 園田英樹 今沢哲男 元永慶太郎 9月27日
25 叩け! 裏切りの軍団 (園田英樹)
志茂文彦
西澤晋 中山太一 シェーラザード 10月6日
26 暴走ロボをつかまえろ 静谷伊佐夫 長岡康史 サイ型ロボ 10月13日
27 砂漠の英雄伝説 月村了衛 西澤晋 箕輪悟 青銅の魔神 10月20日
28 真紅の暗殺者 志茂文彦 飯島正勝 本橋秀之 亀垣一
渡部圭祐
レッド・クィーンビー 10月27日
29 恐竜対鉄人 岸間信明 元永慶太郎 ダイナバード 11月10日
30 深海からの挑戦 静谷伊佐夫 湊屋夢吉 中山太一 デビルオクト
デスフィッシュ
キングノーチラス
11月17日
31 恐怖のマジックショー 西園悟 阿部雅司 箕輪悟 双子ヴァンパイア・ロボ
合体ヴァンパイア・ロボ
11月24日
32 宇宙からの脱出 岸間信明 杉田篤彦 元永慶太郎 本橋秀之 亀垣一
渡部圭祐
パワード・アーマー型ロボ 12月1日
33 よみがえった悪夢 月村了衛 長岡康史 メタルサタン 12月8日
34 盗まれた王冠 静谷伊佐夫 飯島正勝 ロイヤルエンペラー 12月15日
35 密林の秘宝 志茂文彦 羽生頼仙 箕輪悟 12月22日
36 復活! エルビス兄弟 岸間信明 西澤晋 元永慶太郎 本橋秀之 亀垣一
渡部圭祐
キラージャイアント 1993年
1月12日
37 鉄人対超能力 西園悟 亀垣一 1月19日
38 悪魔をうむ機械 大川俊道 西澤晋 マルカス
メカロイド
1月26日
39 GXの挑戦 月村了衛 湊屋夢吉 松村康弘 箕輪悟 GX
MGX
2月2日
40 よみがえった魔女 志茂文彦 中山太一 本橋秀之 亀垣一
渡部圭祐
レッド・クィーンビー2世 2月9日
41 父さんを助けだせ! 岸間信明 飯島正勝 モービディック 2月16日
42 復活? ネオ・ブラック団 みなみのひろし 今沢哲男 元永慶太郎 2月23日
43 双葉は名パイロット? 静谷伊佐夫 湊屋夢吉 いいじまゆうた 箕輪悟 ビッグハンド 3月2日
44 忍者をつかまえろ! 西園悟 元永慶太郎 本橋秀之 亀垣一
渡部圭祐
風神号 3月9日
45 傷だらけのヒーロー 大川俊道 西澤晋 ボースン 3月16日
46 未来へのおくりもの 園田英樹
志茂文彦
湊屋夢吉 長岡康史 レッド・クィーンビー
デスクィーンビー
3月23日
47 ヒーローに乾杯! みなみのひろし 今沢哲男 元永慶太郎 3月30日

放送局

第24話までの出典→[9]
第25話以降の出典→[10]
(ここまで日本テレビ系列
(いずれもテレビ朝日系列とのクロスネット(山形放送、山口放送は当時))
(いずれもフジテレビ系列・テレビ朝日系列とのクロスネット)

ローカルセールス枠の番組だったこともあり、放送を行わなかったフルネット局も存在する。

ビデオ・DVDソフト

ビデオソフト(VHS)はバップからリリースされていた。2007年12月5日にはエイベックスからDVD-BOXが発売され、2008年9月3日からは単巻版も発売された。

ネット配信

2019年9月25日より、YouTubeの「TMSアニメ55周年公式チャンネル」から第3話までが無料配信されている。なお制作クレジットは「製作・著作 トムス・エンタテインメント」に差し替え、「企画・制作 日本テレビ」クレジットは削除された。

評価

  • 横山光輝は、本作に初代「鉄人28号」を原作そのままの姿で登場させる事には許可を出したが[12]、本作自体については「あれは、最低だ。あんなになるとは思わなかった。」「(正太郎が成長して結婚して子供がいて、という設定について) シナリオ・ライターが作ったストーリーで、いやだった。[13]」と、酷評している。

脚注

  1. ^ 実在のインターポールである国際刑事警察機構と異なり、国際警察的な位置付けをされている。この設定は第2作でのインターポールと同様。
  2. ^ 「8マン、書籍で強さ サンダーバードはLD」『日経流通新聞』1992年8月22日付、1面。
  3. ^ a b 盗み出されたという設定での登場であり、正式な操縦者ではない。
  4. ^ 一部のみ
  5. ^ オープニングのクレジットやシングルCD(ジャケットおもて面)では、中黒(・)の無い「フューチャーヒーロー」と表記されている。
  6. ^ オープニングのクレジットでは、中黒(・)の無い「フューチャーヒーロー」とだけ表記されており、〈New Version〉の語句は付いていない。また、シングルCD(ジャケットおもて面)では「フューチャー・ヒーロー(New Version)」となっており、括弧の形が違う。
  7. ^ 沼田祐介、草尾毅、小桜エツ子、立木文彦、平松晶子
  8. ^ オープニングにおけるエンディング曲名のクレジットでは、すべて大文字の「GET YOUR DREAM」と表記されている。
  9. ^ 「TV STATION NETWORK」『アニメディア』1992年10月号、学研、107 - 109頁。 
  10. ^ 「TV STATION NETWORK」『アニメディア』1993年3月号、学研、111 - 113頁。 
  11. ^ 1992年9月27日付読売新聞山梨版最終頁テレビ欄
  12. ^ 講談社「『鉄人28号』大研究-操縦器(リモコン)の夢」飯城勇三 2002年 52ページ ISBN 4-06-269178-7
  13. ^ 講談社「『鉄人28号』大研究-操縦器(リモコン)の夢」飯城勇三 2002年 249ページ

関連項目

外部リンク

日本テレビ 日曜10:30 - 11:00枠
前番組 番組名 次番組
キン肉マン・キン肉星王位争奪編(第1話 - 第22話)
(1991年10月6日 - 1992年3月29日)
(日曜11:00 - 11:30枠へ移動)
超電動ロボ 鉄人28号FX(第1話 - 第24話)
(1992年4月5日 - 9月27日)
快快!高田病院へ行こう
(1992年10月4日 - 1993年3月28日)
中京テレビ制作)
日本テレビ 火曜17:00 - 17:30枠
あしたへフリーキック
(1992年4月14日 - 9月29日)
超電動ロボ 鉄人28号FX(第25話 - 第47話)
(1992年10月6日 - 1993年3月30日)
うる星やつら(ベストセレクション)