金沢市立玉川図書館
金沢市立玉川図書館 Kanazawa City Tamagawa Library [注釈 1] | |
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金沢市立玉川図書館(2008年9月) | |
施設情報 | |
前身 |
大礼記念金沢市立図書館 →金沢市立図書館 |
事業主体 | 金沢市教育委員会 |
建物設計 | 谷口・五井設計共同体[1] |
延床面積 | 6,337.43 [1][注釈 2] m2 |
開館 |
1930年7月10日 現建物: 1979年4月6日 |
所在地 |
〒920-0863 石川県金沢市玉川町2番20号 |
位置 | 北緯36度34分12.09秒 東経136度39分5.85秒 / 北緯36.5700250度 東経136.6516250度座標: 北緯36度34分12.09秒 東経136度39分5.85秒 / 北緯36.5700250度 東経136.6516250度 |
ISIL | JP-1001502 |
統計情報 | |
蔵書数 | 550,821冊 [3][注釈 3](2024年3月31日時点) |
貸出数 | 212,572冊 [4](2023年度) |
来館者数 | 177,731人 [5][注釈 4](2023年度) |
貸出者数 | 74,562人 [4](2023年度) |
条例 | 金沢市図書館条例 |
公式サイト |
www |
備考 |
分館:城北分館 ※上記の統計値は城北分館分を加算したものでない。 |
地図 | |
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館 |
金沢市立玉川図書館 | |
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情報 | |
旧名称 | 金沢市立図書館 |
用途 | 公共図書館 |
設計者 | |
施工 | 大成建設・岡組建設共同体 |
建築主 | 金沢市 |
構造形式 |
本館: 鉄筋コンクリート一部鉄骨造 別館: レンガ組積造(RC補強) |
敷地面積 | 8,142.90 m² [6] |
建築面積 | 2,850.36 m² [6] |
延床面積 |
6,337.43 m² [6] ※別館の近世史料館を含む。 |
階数 |
本館: 地下1階地上2階+塔屋1階 別館: 地上2階 |
駐車台数 | 22台 [6] |
着工 | 1977年10月 |
竣工 | 1978年11月 |
備考 | 設計者、施工は1978年竣工時のもの(出典:『六十年誌』151頁)。 |
玉川図書館 城北分館 Kanazawa City Tamagawa Library Johoku Branch | |
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施設情報 | |
正式名称 | 金沢市立玉川図書館城北分館[7] |
事業主体 | 金沢市教育委員会 |
延床面積 | 314.28 [6] m2 |
開館 | 1981年5月5日 |
所在地 |
〒920-0811 石川県金沢市小坂町西8番地11 城北児童会館1階 |
位置 | 北緯36度35分23.5秒 東経136度40分18.8秒 / 北緯36.589861度 東経136.671889度 |
ISIL | JP-1001504 |
統計情報 | |
蔵書数 | 35,507冊 [3](2024年3月31日時点) |
貸出数 | 144,758冊 [4](2023年度) |
来館者数 | 68,092人 [5](2023年度) |
貸出者数 | 37,551人 [4](2023年度) |
条例 | 金沢市図書館条例 |
公式サイト |
www |
地図 | |
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館 |
玉川図書館 近世史料館 Archives of Modern History Records | |
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玉川図書館別館(2013年8月) | |
施設情報 | |
正式名称 | 金沢市立玉川図書館近世史料館[7] |
前身 | 近世資料室[8][9] |
専門分野 | 古文書 |
事業主体 | 金沢市教育委員会 |
建物設計 | 大蔵省臨時建築部(矢橋賢吉〈推定〉)[10][注釈 5] |
開館 | 1999年11月16日 |
所在地 |
〒920-0863 石川県金沢市玉川町2番20号 |
位置 | 北緯36度34分12.3秒 東経136度39分5.8秒 / 北緯36.570083度 東経136.651611度 |
ISIL | JP-1001502 |
統計情報 | |
蔵書数 | 156,465冊 [3](2024年3月31日時点) |
来館者数 | 39,251人 [5](2023年度) |
条例 | 金沢市図書館条例 |
公式サイト |
www2 |
地図 | |
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館 |
玉川図書館 近世史料館 | |
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情報 | |
旧名称 | 近世資料室 |
用途 | 史料の保管、閲覧 |
設計者 |
五井建築研究所 (近世史料館として1999年開館のための設計)[2] |
構造形式 | 煉瓦造(鉄筋コンクリート補強)および鉄筋コンクリート造 |
建築面積 | 780.13 m² [11] |
延床面積 | 1,544.27 m² [11] |
階数 | 地上2階 |
エレベーター数 | 1基 |
着工 | 1998年12月 [11] |
竣工 | 1999年9月 [2] |
文化財 | 国登録有形文化財 建造物「金沢市立玉川図書館別館(旧専売公社C-1号工場)」 |
指定・登録等日 | 1996年12月20日登録[10] |
金沢市立玉川図書館(かなざわしりつたまがわとしょかん、英: Kanazawa City Tamagawa Library)は、石川県金沢市玉川町にある金沢市立の公共図書館である。
概要
[編集]本館は1978年竣工。設計は谷口・五井設計共同体で、谷口吉郎が総合監修、その息子の谷口吉生が設計を担当している。旧専売公社金沢工場の建物に現代建築を融合させた建物が特色。別館として近世史料館を併設する。谷口吉郎・吉生父子の共同作品はこの建物[どこ?]が最初で最後である。
玉川図書館別館(近世史料館[注釈 6]、旧専売公社工場)は、旧石川県庁舎や国会議事堂などの設計を手掛けた矢橋賢吉の設計によるものと推定されている。1996年に登録有形文化財に登録されている[10]。
また、2008年11月には隣接地に絵本などを扱う金沢市立玉川こども図書館(かなざわしりつたまがわこどもとしょかん)を開設した。金沢市図書館としては3番目の本館で、石川県内における児童向けの図書館は、小松市の小松市立空とこども絵本館に次いで2館目となる[要出典]。玉川こども図書館は、建て替えにより2022年4月にリニューアルオープンした[12]。
2019年に金沢市玉川図書館・近世史料館[注釈 6]はDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に認定されている[13]。
金沢市は、市公共建築物のうち建築的価値の高いものについて現代建築文化のレガシーを保存継承していく施策を進めている。対象建築物の中に、玉川図書館などの現存する図書館建物も選定されており、玉川図書館では1978年に竣工した当時の本来の意匠を復元するため、実施設計を経て改修が行われる見込みである[14]。その一環として、2階の資料室を1階に移して開架図書のスペースを1階に集約し、また、トイレのバリアフリー化も進めることとしている[15]。
沿革
[編集](出典:[16])
- 1930年(昭和 5年)7月10日 - 大礼記念金沢市立図書館[注釈 8]として大手町で開館。
- 1948年(昭和23年)8月2日 - 大礼記念金沢市立図書館を金沢市立図書館と改称。
- 1979年(昭和54年)4月6日 - 玉川町(現在地)に移転、開館。別館に古文書館を併設。
- 1981年(昭和56年)5月5日 - 城北児童会館内に金沢市立図書館城北分館を開館[注釈 9]。
- 1995年(平成 7年)4月1日 - 金沢市立泉野図書館の開館に伴い、金沢市立図書館を金沢市立玉川図書館と改称。
- 1996年(平成 8年)12月26日 - 別館(旧専売公社C-1号工場)が文化財登録原簿に登載。登録年月日:同年12月20日[10]。
- 1999年(平成11年)11月16日 - 別館を改修して近世史料館[注釈 6]として開館。
- 2008年(平成20年)11月8日 - 玉川図書館隣接地に金沢市立玉川こども図書館が開館。
所在地
[編集]- 金沢市立玉川図書館
- 〒920-0863 金沢市玉川町2番20号
- 金沢市立玉川こども図書館
- 〒920-0863 金沢市玉川町2番2号
- 金沢市立玉川図書館城北分館
- 〒920-0811 金沢市小坂町西8番地11
開館時間・休館日
[編集]開館時間
[編集]- 玉川図書館
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- 火曜日 - 金曜日 :10:00 - 19:00
- 土曜・日曜・祝日 :10:00 - 17:00
- 玉川こども図書館
-
- 10:00 - 17:00
- 城北分館
-
- 9:30 - 18:00
休館日
[編集]- 玉川図書館・玉川こども図書館
-
- 月曜日(祝日にあたる場合は開館)、特別整理期間、年末年始
- 城北分館
-
- 月曜日・祝日(こどもの日を除く)
近世史料館
[編集]玉川図書館の分館として、前田氏・前田育徳会などから寄贈を受けた10万点あまりの近世史料(「加越能文庫」[注釈 10]など)の保存、修復を行う。保存されている史料は閲覧(原本)または複写(マイクロフィルムなど)が可能[18]。
交通
[編集]- 最寄バス停は金沢ふらっとバス長町ルートの「玉川図書館」もしくは「こども図書館」であるが、金沢駅からの直通運行はない(途中で乗継が必要)。
- JR北陸本線金沢駅からの場合、北陸鉄道バスもしくは西日本JRバス香林坊方面行きに乗車し、「南町・尾山神社」バス停で下車。徒歩5~7分ほど。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ Kanazawa Municipal Tamagawa Library とも表記される。#外部リンクの施設ガイド(英語版)を参照。
- ^ 別館の近世史料館分を含む[2]。
- ^ 特殊資料(近世史料館)を含まない数。
- ^ なお、別立て(外数)で近世史料館の入館者数は39,251人。
- ^ ただし、建物原型の旧専売公社C-1号工場についてである。1979年移転の前に行った改修時の設計は谷口・五井設計共同体であり(概要節を参照)、1999年近世史料館開館のための改修時の設計は五井建築研究所である[2]。
- ^ a b c 正式名称は「金沢市立玉川図書館近世史料館」[7]。
- ^ 正式名称は「金沢市立玉川図書館城北分館」[7]。
- ^ 館名に冠されている「大礼記念」とは、昭和天皇の即位大礼への祝意を表したものである[17]。
- ^ 城北児童会館は1979年の国際児童年を記念して建設されたもの[8]。
- ^ 「加越能」は、加賀国・越中国・能登国の頭文字をつないだもの。
出典
[編集]- ^ a b “建物の概要”. 金沢市立玉川図書館 施設ガイド. 金沢市. 2024年10月14日閲覧。
- ^ a b c d “実績 - 玉川図書館 近世資料館【原文ママ】”. 株式会社五井建築研究所. 2024年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月15日閲覧。記載されている延床面積「6,337 m2」は近世史料館単独分でない。
- ^ a b c 金沢市教育委員会 2024, p. 30.
- ^ a b c d 金沢市教育委員会 2024, p. 38.
- ^ a b c 金沢市教育委員会 2024, p. 34.
- ^ a b c d e 「図書館施設概要」『金沢の教育[行政編]』(令和6年度)金沢市教育委員会、2024年9月、77-78頁。
- ^ a b c d “金沢市図書館条例 第3条”. 金沢市例規集. 金沢市. 2024年10月14日閲覧。
- ^ a b 金沢市史編さん委員会 編『金沢市史』 現代編 続編、金沢市、1989年12月、1425頁。NDLJP:9572073/737。"近世資料室"については、同頁掲載の表「各施設の概要」を参照。
- ^ 金沢市立図書館 1994, p. 160.
- ^ a b c d “金沢市立玉川図書館別館(旧専売公社C-1号工場)”. 国指定文化財等データベース. 2023年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月15日閲覧。
- ^ a b c 「施設の概要」『金沢市立玉川図書館 近世史料館パンフレット』金沢市立玉川図書館、1999年11月、1頁。着工時期については同頁の「設立の経緯」を参照。
- ^ 「「今までとは違う機能を持たせたかった」新玉川こども図書館オープン 施設の全貌は?」『TBS NEWS DIG』2022年4月19日。
- ^ DOCOMOMO. “金沢市立図書館(現・金沢市玉川図書館・近世史料館)”. docomomo. 2022年6月8日閲覧。
- ^ 『現代建築レガシー保存継承のためのガイドライン』金沢市、2022年3月、1頁 。「金沢市立玉川図書館(1978年竣工)のモデル調査では、経年劣化による損傷や意匠に配慮しない施設運営等によって、建築物本来の意匠が失われている箇所が多数確認された」(←同頁の注釈1から引用)。※6頁の「対象建築物」に玉川図書館、泉野図書館、金沢海みらい図書館を掲載。
- ^ “玉川図書館 改修へ 谷口建築復元、機能充実”. 中日新聞 (2023年9月2日). 2023年9月2日閲覧。
- ^ “沿革”. 金沢市図書館. 図書館情報. 2024年10月11日閲覧。
- ^ 金沢市史編さん委員会 編『金沢市史』 現代編 下巻、金沢市、1969年12月、550頁。NDLJP:9569470/290。
- ^ “近世史料館の利用方法などについて教えてください。”. 金沢市ホームページ. 2024年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月15日閲覧。
参考文献
[編集]- 「図書館資料、利用状況」『金沢市図書館概要』金沢市教育委員会 図書館総務課、2024年、30-41頁 。
- 金沢市立図書館 編『金沢市立図書館六十年誌』金沢市立図書館、1994年3月。 NCID BN1095211X。