愛知製鋼
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(豊田製鋼から転送)
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | 愛知鋼 |
本社所在地 |
日本 〒476-8666 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 北緯35度2分28.7秒 東経136度54分12.5秒 / 北緯35.041306度 東経136.903472度座標: 北緯35度2分28.7秒 東経136度54分12.5秒 / 北緯35.041306度 東経136.903472度 |
設立 | 1940年(昭和15年)3月8日 |
業種 | 鉄鋼 |
法人番号 | 9180001094156 |
事業内容 | 鋼材、鍛造品、電磁品の製造と販売 |
代表者 | |
資本金 | 250億16百万円 |
発行済株式総数 | 198,866,751株 |
売上高 |
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営業利益 |
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総資産 |
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従業員数 |
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決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
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関係する人物 | |
外部リンク |
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愛知製鋼株式会社(あいちせいこう、英: Aichi Steel Corporation )は、愛知県東海市に本社を置く、トヨタグループの特殊鋼メーカー。トヨタグループ唯一の素材メーカーである。
概要
[編集]トヨタ自動車の創業者・豊田喜一郎は、自動車開発にあたり豊田自動織機製作所(現在の豊田自動織機)内に試作工場と製鋼所を建設した。このとき自動車部と共に設置された製鋼部が1940年(昭和15年)に独立し発足した(自動車部は1937年(昭和12年)にトヨタ自動車工業として独立)。
創業より特殊鋼、それを形成したクランクシャフト、歯車などの自動車用鍛造品を主要製品としており、トヨタ自動車を中心に国内外の自動車メーカーや建設機械メーカーなどに販売している。
また材料開発で培った技術を生かして電子部品や磁性材料の開発にも力を入れ、磁気センサやネオジム磁石を製品化している。
さらに鉄イオンを植物に安定供給する技術を開発し、一般消費者向けに「鉄力あぐり」、「鉄力あくあ」[3][4]という土壌改良材の販売するなど様々な新規事業に取り組んでいる。
沿革
[編集]- 1934年(昭和9年) - 豊田自動織機製作所(現在の豊田自動織機)に製鋼部門が発足。
- 1940年(昭和15年)3月8日 - 製鋼部門が独立し、豊田製鋼株式会社設立。
- 1943年(昭和18年)5月 - 知多工場操業開始。
- 1945年(昭和20年)11月 - 愛知製鋼株式会社に社名変更。
- 1949年(昭和24年)5月 - 名古屋証券取引所に株式上場。
- 1958年(昭和33年) - ステンレスアングルを製品化。
- 1959年(昭和34年)9月 - 大阪証券取引所に株式上場。
- 1961年(昭和36年)9月6日 - 東京証券取引所に株式上場。
- 1964年(昭和39年) - 鍛造工場操業開始。
- 1978年(昭和53年) - 6,000トン鍛造プレス稼働開始。
- 1980年(昭和55年) - PM優秀事業所を受章。非調質鋼を開発し、クランクシャフトの軽量化に貢献。
- 1982年(昭和57年) - 第2製鋼工場稼働開始。新製鋼システムである、80tEF, LF-RH, BL-CC設備の操業開始。
- 1985年(昭和60年) - 高品質軸受鋼を開発。
- 1987年(昭和62年) - デミング賞受賞。
- 1988年(昭和63年) - チタン形鋼商品化、三元快削鋼開発。
- 1989年(平成元年)7月 - 第2棒線工場操業開始。
- 1990年(平成2年) - 50t炉複合製鋼プロセス完成。
- 1991年(平成3年) - 石川賞受賞。
- 1992年(平成4年) - 歯科用磁性アタッチメント「マグフィット600」商品化。ホットソーマ(高速鍛造)ライン操業開始。
- 1993年(平成5年) - 迅速浸炭用鋼開発。
- 1994年(平成6年) - 冷間鍛造品生産開始。高強度高靭性ベイナイト鋼開発。
- 1995年(平成7年) - 高強度コンロッド開発。
- 1997年(平成9年) - ステンレス構造材商品化。
- 2000年(平成12年) - 高強度クランクシャフト開発。
- 2001年(平成13年) - 超高感度アモルファスMI(磁気インピーダンス)センサ開発。
- 2002年(平成14年) - Pb(鉛)フリー快削鋼「エコスカット鋼」開発。ステンレス鉄筋コンクリートバー「サスコン」商品化。
- 2003年(平成15年) - 「鉄力あぐり・あくあ」商品化[5]。
- 2003年(平成15年)3月 - 創業60周年記念事業として鍛造技術の館を開館[6]。
- 2004年(平成16年) - 新チタン合金「ASTA」開発。
- 2005年(平成17年) - 世界最小サイズのモーションコントロールセンサ「ジースクウェアモーションセンサ」商品化。
- 2010年(平成22年)5月 - 関工場の操業開始。
- 2015年(平成27年)9月30日 - ユニチカ株式会社より金属繊維事業を譲受[7]。
- 2016年(平成28年)1月8日 - 知多工場第2棒線工場で爆発事故発生[8]。
- 2023年(令和5年)5月17日 - 長年にわたり顧客が要求する基準を満たさない製品を出荷していたことを発表。一部製品の出荷を取りやめた[9]。
主要製品
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国内拠点
[編集]- 本社 - 愛知県東海市荒尾町
- 知多工場 - 愛知県東海市荒尾町
- 鍛造工場 - 愛知県東海市新宝町
- 東浦工場 - 愛知県知多郡東浦町大字藤江
- 刈谷工場 - 愛知県刈谷市豊田町
- 岐阜工場 - 岐阜県各務原市鵜沼大伊木町
- 関工場 - 岐阜県関市のぞみヶ丘(関テクノハイランド内)
国内のグループ企業
[編集]- アイコーサービス株式会社(東海市)
- 愛鋼株式会社(東海市)
- アイチ物流株式会社(東海市)
- アイチ・マイクロ・インテリジェント株式会社(東海市)
- 株式会社アスデックス(知多郡東浦町)
- アイチ情報システム株式会社(刈谷市)
- アイチセラテック株式会社(西尾市)
- アイチテクノメタルフカウミ株式会社(新潟県燕市)
- 近江鉱業株式会社(滋賀県米原市)
受賞
[編集]- 「磁気インピーダンス素子(MIセンサ)による電子コンパスおよびモーションセンサの開発」で、2012年(平成24年)に産学官連携功労者表彰文部科学大臣賞を受賞。
- 「商流を超えた物流集約による積載率向上」で、2021年度(令和3年度)グリーン物流パートナーシップ会議特別賞を子会社アイチ物流株式会社と共に受賞。
人材育成
[編集]優秀な社員を兵庫県尼崎市の産業技術短期大学(1962年(昭和37年)、一般社団法人日本鉄鋼連盟が設立)に派遣して、人材育成を行っている。
出典
[編集]- ^ 愛知県江南市今市場町宮前の愛知スチール株式会社:法人番号:6180001087336
- ^ 第117期有価証券報告書
- ^ “植物の鉄分補給には鉄力シリーズ” (PDF). 愛知製鋼株式会社. 2023年1月13日閲覧。
- ^ “徳島大・愛知製鋼・東大など、アルカリ性不良土壌で農作物を正常に生育させる肥料の開発に成功”. 日本経済新聞 (2021年3月10日). 2023年1月13日閲覧。
- ^ “鉄力あぐり®・鉄力あくあ®” (PDF). 愛知製鋼株式会社. 2023年1月13日閲覧。
- ^ “愛知製鋼 「鍛造技術の館」来館3万人到達”. 株式会社産業新聞社 (2019年7月8日). 2024年3月26日閲覧。
- ^ 『ユニチカ株式会社の金属繊維事業譲り受けに関する事業譲受契約締結のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)愛知製鋼株式会社、2015年3月31日。オリジナルの2015年10月1日時点におけるアーカイブ 。2015年4月30日閲覧。
- ^ 『知多工場第2棒線工場事故に関して』(PDF)(プレスリリース)愛知製鋼株式会社、2016年1月9日。オリジナルの2016年11月14日時点におけるアーカイブ 。2016年11月13日閲覧。
- ^ “トヨタグループの愛知製鋼 28年前から「規格」満たさない鋼材出荷…機械の精度低く”. 読売新聞 (2023年5月17日). 2023年5月16日閲覧。
参考文献
[編集]- 日本インダストリアル・パフォーマンス委員会 編『メイド・イン・ジャパン 日本製造業変革への指針』ダイヤモンド社、1994年4月。ISBN 4-478-31121-8。
- 『産業技術短期大学大学案内2011』産業技術短期大学、2010年。
- 『産業技術短期大学五十年のあゆみ』学校法人鉄鋼学園産業技術短期大学、2012年4月25日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 愛知製鋼株式会社 - 公式ウェブサイト
- Aichi Seiko - ShashiWiki (Shashi Interest Group) - 各社の社史を集めた社史Wiki