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アラミド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
芳香族ポリアミドから転送)
芳香族ポリアミド系樹脂ケブラーの構造。六角形のベンゼン環を含む化合物を芳香族化合物(aromatic compound)と呼ぶ。ベンゼン環同士がアミド結合(−CO−NH−)によって連続した状態(ポリマー)となっていることが確認できる。
ベンゼンにつくの位置による呼び方。起点となる基(R)から隣に順々にオルト、メタ、パラと区別される。よって、上記のケブラーはパラ-アラミドに分類される。一般的に基同士が離れていた方が物質としての安定性が高く、反応性の低い基が結合していると更に安定する。

アラミド英語: aramid)とは、芳香族ポリアミド樹脂の総称で、高い耐熱性と切断・摩耗などに強い性質を持つ合成繊維である。石綿の代わりや、消防士用の防火衣、警察などが着用する防弾ベスト、船体の補強や縄、航空産業などに採用される[1]

アメリカ合衆国における公正な取引を監督・監視する政府機関である連邦取引委員会は、アラミドを「ベンゼン環に直接二個、少なくとも85%以上がアミド結合(−CO−NH−)によって結合し、繊維状の長鎖となった合成されたポリアミドからなる人造繊維」と説明している[2]

名称は、芳香族ポリアミドの英語名 aromatic polyamideかばん語である。

歴史

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1960年代初期に、化学メーカーデュポンによって、メタ-アラミドのノーメックスが発明された[3]

1973年にデュポンによって、ケブラーと呼ばれる代表的なパラ‐アラミド繊維が世界で初めて販売された。

一覧

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パラアラミド繊維
メタアラミド

脚注

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  1. ^ Hillermeier, Karlheinz (1984). “Prospects of Aramid as a Substitute for Asbestos”. Textile Research Journal 54 (9): 575–580. doi:10.1177/004051758405400903. 
  2. ^ Commercial Practices, Part 303, §303.7 Generic names and definitions for manufactured fibers.
  3. ^ James A. Kent, ed (2006). Handbook of Industrial Chemistry and Biotechnology. Springer. p. 483. ISBN 978-0-387-27842-1. https://archive.org/details/kentriegelshandb00afta 

参考文献

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  • J A Reglero Ruiz; M Trigo-López; F C Garcia; J M Garcia (2017). “Functional Aromatic Polyamides”. Polymers 9 (12): 414. doi:10.3390/polym9090414. 
  • JWS Hearle (2000). High-performance fibers. ISBN 978-1-85573-539-2 
  • Doetze J. Sikkema (2002). “Manmade fibers one hundred years: Polymers and polymer design”. J Appl Polym Sci (83): 484–488. 
  • Kh. Hillermeier; H.G. Weijland (1977). “An aramid yarn for reinforcing plastics”. Plastica (11): 374–380. 
  • DuPont and Teijin to expand aramid production – September 2004