練習曲作品10-1 (ショパン)
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Étude op.10 nº 1 (練習曲作品10 第1番) | |
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フレデリック・ショパン | |
形式 | 練習曲 |
調、拍子 | ハ長調、4/4 |
テンポ | アレグロ ♩=176 |
出版年 | 1831年 |
作品番号 | 10-1 |
プロジェクト:クラシック音楽 Portal:クラシック音楽 |
フレデリック・ショパンの練習曲作品10の第1番(れんしゅうきょくさくひんじゅうのだいいちばん)ハ長調は、アルペッジョ(分散和音)の練習曲である。1830年の晩秋に作曲された[1]。
解説
[編集]「12の練習曲 作品10」の1曲目であるが、第8番から第11番(1829年作曲)、第5番と第6番(1830年)に次いで作曲された[1]。左手がオクターブで奏でる旋律[2]の上に、右手による分散和音が4オクターブを超える音域にわたって演奏される。分散和音の和声進行はコラールのようでもあり、演奏者はハーモニーを把握した上で演奏する必要がある[1]。 また、この曲は難曲ぞろいのショパンのエチュードの中でも非常に演奏難易度が高く、柔軟な手首の使い方をする事が求められる。
1916年出版のシャーマー版の巻頭言では、アメリカの音楽評論家のジェームス・ハネカー(1860-1921)がこの曲の持つ、めまぐるしい音の上昇と下降の催眠性が目と耳にもたらす効果を「Carceri d'invenzione」(「prisons」、1745、1761)のジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ画の恐怖の階段と比較した。
使われた作品など
[編集]- アニメ作品
- 出ましたっ!パワパフガールズZ (2006-07年) - 豪徳寺みやここと、ローリング・バブルスがピアノで弾く場面で流れる。
- ピアノの森 (2018年) - 富貴晴美編曲による「海へ」がオープニングテーマとして第2話から使用されている。
- ゲーム作品
- NyaHaX'93 (1993年) - エンディングテーマとして使用された。
脚注
[編集]- ^ a b c 『名曲解説全集11 器楽曲(中)』音楽之友社、1962年
- ^ 指揮者でピアニストのハンス・フォン・ビューローは左手の旋律について、たっぷりと重みをかけて弾くように指示している(『名曲解説全集11』)。