コンテンツにスキップ

綾の海金太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
綾の海から転送)

綾の海 金太郎(あやのうみ きんたろう、1955年8月17日 - )は、現在の青森県つがる市出身で大鵬部屋に所属した元大相撲力士。本名は黒滝 隆男(くろたき たかお)。現役時代の体格は177cm、107kg。最高位は東十両13枚目(1980年7月場所)。得意手は左四つ、寄り、下手投げ。

経歴

[編集]

小学校から相撲部に所属し、青森県大会でも動きの良さを活かした相撲で大活躍し、この頃から力士を志していた。高校を中退し、家族に無断で上京。寿司屋でアルバイトしていたところを常連客の紹介により、大鵬部屋へ入門した。1973年9月場所にて初土俵を踏み、翌11月場所は序ノ口優勝を果たした。1980年7月場所で十両に昇進するも、5勝10敗と大きく負け越し、十両はこの1場所のみとなった。その後、幕下筆頭に2度進んだが、3勝4敗と7番相撲で敗れ、勝ち越しと再十両を逃した。1981年5月場所で全休すると25歳で廃業した。廃業後は東京都江東区門前仲町で、寿司料理店「寿司 綾の海」を経営した。

主な成績

[編集]
  • 通算成績:177勝142敗11休 勝率.555
  • 十両成績:5勝10敗 勝率.333
  • 現役在位:47場所
  • 十両在位:1場所
  • 各段優勝
    • 序ノ口優勝:1回(1973年11月場所)

場所別成績

[編集]
綾の海 金太郎
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1973年
(昭和48年)
x x x x (前相撲) 東序ノ口7枚目
優勝
7–0
1974年
(昭和49年)
東序二段21枚目
2–5 
東序二段42枚目
4–3 
西序二段24枚目
6–1 
西三段目65枚目
2–5 
東序二段5枚目
4–3 
東三段目67枚目
5–2 
1975年
(昭和50年)
東三段目37枚目
6–1 
西三段目筆頭
4–3 
東幕下51枚目
2–5 
西三段目8枚目
5–2 
東幕下45枚目
6–1 
西幕下19枚目
0–7 
1976年
(昭和51年)
西幕下51枚目
4–3 
西幕下42枚目
3–4 
西幕下54枚目
3–4 
西三段目4枚目
4–3 
東幕下54枚目
3–4 
東三段目筆頭
2–5 
1977年
(昭和52年)
東三段目23枚目
5–2 
東幕下55枚目
5–2 
東幕下31枚目
4–3 
西幕下22枚目
4–3 
西幕下18枚目
3–4 
西幕下25枚目
3–4 
1978年
(昭和53年)
東幕下33枚目
3–4 
西幕下41枚目
6–1 
西幕下16枚目
4–3 
西幕下11枚目
4–3 
東幕下9枚目
5–2 
西幕下2枚目
0–3–4 
1979年
(昭和54年)
西幕下20枚目
3–4 
東幕下27枚目
5–2 
東幕下13枚目
4–3 
西幕下10枚目
3–4 
西幕下15枚目
3–4 
西幕下23枚目
6–1 
1980年
(昭和55年)
西幕下6枚目
5–2 
東幕下3枚目
4–3 
西幕下筆頭
5–2 
東十両13枚目
5–10 
西幕下6枚目
5–2 
東幕下筆頭
3–4 
1981年
(昭和56年)
西幕下5枚目
5–2 
西幕下筆頭
3–4 
西幕下4枚目
引退
0–0–7
x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

[編集]
  • 黒滝(くろたき)1973年9月場所 - 1979年1月場所
  • 綾の海 金太郎(あやのうみ きんたろう)1979年3月場所 - 1980年9月場所
  • 綾ノ海(あやのうみ)1980年11月場所 - 1981年5月場所

参考文献

[編集]
  • 大相撲力士名鑑平成13年版、水野尚文、京須利敏、共同通信社、2000年、ISBN 978-4764104709

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]