コンテンツにスキップ

深作安文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
深作安文

深作 安文(ふかさく やすふみ、1874年9月13日 - 1962年12月9日)は、日本の倫理学者。

略歴

[編集]

茨城県出身。帝国大学文科大学卒業。 1912年、東京帝国大学文学部倫理学科助教授、のち教授。 1935年、東京商科大学(現・一橋大学講師井上哲次郎の学統を受けて水戸学を研究、国民道徳論を提唱。

人物

[編集]
  • 息子の深作守文(1908年 - 1984年、カント研究)も倫理学者。東京都立大学人文学部教授を務めた。
  • 映画監督の深作欣二、政治活動家の深作清次郎は親戚。

著書

[編集]
  • フィヒテ氏倫理学』(育成会) 1900
  • パウルゼン氏実践倫理』(育成会) 1903
  • 『国民道徳要義』(弘道館) 1916
  • 『実践倫理要義』(日本学術普及会) 1916
  • 『倫理と国民道徳』(弘道館) 1916
  • 『外来思想批判』(右文館) 19) 19
  • 『我国に於ける国体観念の発達』(明治出版社) 1920
  • 『続・外来思想批判』(右文館) 1921
  • 『現代日本と国家創作』(右文館) 1922
  • 『外来思想と我が国民道徳』(右文館) 1924
  • 『思想と人格』(冨山房、巽軒叢書) 1924
  • 『人格の糧』(日本青年館) 1924
  • 『社會創作への道』(廣文堂書店) 1925
  • 『現代と思索』(京文社) 1926
  • 『思想問題研究』(山海堂出版部) 1927
  • 『国民道徳概説』(同文館) 1929
  • 『倫理学概説』(春秋社、文庫) 1929
  • 『思想と国家』(目黒書店) 1930
  • 『国民道徳綱要』(弘道館) 1931
  • 『我國體觀念の發達』(東洋圖書) 1931
  • 『思想問題』(大雄閣) 1932
  • 『社会思想の発生』(皇徳会出版部) 1933
  • 『社会思想の批判的研究』(同文書院) 1933
  • 『弘道館記述義』(文部省社会教育局編、社会教育会、日本思想叢書) 1933
  • 『日本道徳要義』(文光社) 1933
  • 『現代中学修身 巻4』(目黒書店) 1934
  • 『思想と日本』(明治図書) 1934
  • 『水戸学に就て』(日立評論社、日立パンフレツト) 1934
  • 『公民倫理概論』(モナス) 1935
  • 『新論の國體精神』(文部省思想局、日本精神叢書) 1935
  • 『今日に処するの道』(目黒書店) 1937
  • 『日本倫理と日本精神』(目黒書店) 1937
  • 『道の国日本』(東洋図書) 1939
  • 『水戸学要義』(目黒書店) 1940
  • 『興国の倫理』(目黒書院) 1942

共著など

[編集]
  • 『思想問題』(藤井健治郎共著、冬夏社) 1921
  • 『新撰中等修身書備考』(訂正、井上哲次郎共著、弘道館) 1926
  • 『現代思想と倫理学説』(高橋幸太共著、中文館書店) 1929
  • 『中朝事実』(山鹿素行、校正、文部省社会教育局、日本思想叢書) 1933
  • 『実業修身 教授参考書 巻1』(佐野善作共著、冨山房) 1934

脚注

[編集]


参考文献

[編集]