コンテンツにスキップ

高校生映画コンクール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
映画甲子園から転送)

高校生映画コンクール(こうこうせいえいがコンクール)とは全国の高校生を対象とした自主制作映像作品のコンクールである。対外的な表記では「映画甲子園」を使っており、現在はこの名称で全国的に認識されている。2006年から開催されている。

概要

[編集]

特定非営利活動法人学校マルチメディアネットワーク支援センター(SMN)が主催する高校生の映画コンクール。2006年度、に経済産業省文化庁の後援、一般社団法人日本映画製作者連盟、特定非営利活動法人映像産業振興機構の協力、中央出版株式会社の特別協賛を受けて創設された。

応募者は学校単位で、定時制高校などに通う生徒なら年齢は問われない。また制作者全員が高校生であれば、出演者は高校生でなくてもよい(特別支援学校の場合は必ず制作者全員が高等部在籍の生徒が最低条件となる。出演者は学部問わず可)。

第1回大会では最優秀賞を得た団体には奨励金が与えられ、製作された作品が次回大会においてプレミア上映された。第2回大会からは一次審査を通過した全作品を「入選」とし、また一次審査を通過しなかった作品にも審査員から評価を受けると「佳作入選作品」として賞状が授与されるようになった。また@niftyニッポン放送が特別参加し、@niftyは映画甲子園応募者全員に「ココログ」でのブログサービスの提供や@nifty動画共有での予告編の配信を行った。ニッポン放送はイベントに連携して「映画甲子園への道」のラジオ放送とウェブコンテンツ配信を行った。

優秀作品表彰式開催日

[編集]
回数 開催日
第1回 2006年8月24日
第2回 2007年11月23日
第3回 2008年11月23日

※表彰式当日には最終審査も行っている。

映画甲子園2006(第1回)

[編集]

審査員に寺脇研宮台真司戸梶圭太志摩敏樹らを迎えて、夏に開催された。シンボル映画としてIZAM初の監督作品である『夏音』が起用された。また、表彰式はTBS系『筑紫哲也 NEWS23』で取り上げられた。

出展作品

[編集]

他にも『勝負っ!』(早稲田大学高等学院)、『魔神裁判』(法政大学第二高等学校)、『SCHERZO 〜風のいたずら〜』(東京都立小石川高等学校)、『SWitCH』(大分県立大分舞鶴高等学校)、『チャレンジ角野』(東京都立竹早高等学校)など、全部で78もの作品が出展された。

映画甲子園2007(第2回)

[編集]

2007年3月12日から9月30日にかけて募集され、審査員として滝田洋二郎奥田誠治掛須秀一朝川朋之らを迎えて開催。応募作品は112作品、その後一次審査通過作品として32作品が残り同年11月23日に有楽町のイマジンスタジオでの表彰式に前後して11月172425日イマジンスタジオ秋葉原Akiba 3D Theaterの2会場で一次審査通過全作品とプレミア上映招待各作品の上映会を実施した。

またこの大会から、「佳作」「男子助演賞」「女子助演賞」「奨励賞」が新設された。

おもな受賞結果(抜粋)

[編集]

最多獲得は『ワッショイ!』(慶應義塾高等学校。最優秀賞、部門賞4、特別賞1の計6冠。ほか部門ノミネート3)

映画甲子園2008(第3回)

[編集]

おもな受賞結果(抜粋)

[編集]

<部門賞>

● 監督賞 「試験管ベイビー」 学校名:大阪国際大和田高等学校 映画研究部

● 男子演技賞 「試験管ベイビー」 学校名:大阪国際大和田高等学校 映画研究部

● 女子演技賞 「REST」 学校名:埼玉県立芸術総合高等学校 映像芸術科

● 男子助演賞 「試験管ベイビー」 学校名:大阪国際大和田高等学校 映画研究部 *コンクール初の二人が複数受賞。

● 女子助演賞「REST」 学校名:埼玉県立芸術総合高等学校 映像芸術科

● 脚本賞 「紙袋」 学校名:共立女子高等学校 チーム爽快感

● 編集賞 「Love Story²」 学校名:埼玉県立芸術総合高等学校 映像芸術科

● 音楽賞 「憧憬」 学校名:慶應義塾志木高等学校 空まにあ

● 美術賞 「第三の眼 - the third eye -」 学校名:慶應義塾高等学校 TETRA FILM STUDIO

● 撮影賞 「せみ」 学校名:埼玉県立新座総合技術高等学校 映像技術研究部

● 企画賞 「Love Story²」 学校名:埼玉県立芸術総合高等学校 映像芸術科

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]