新島村
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(新島本村から転送)
にいじまむら 新島村 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 関東地方 | ||||
都道府県 | 東京都(大島支庁) | ||||
郡 | - | ||||
市町村コード | 13363-9 | ||||
法人番号 | 9000020133639 | ||||
面積 |
27.54km2 | ||||
総人口 |
2,221人 [編集] (推計人口、2024年12月1日) | ||||
人口密度 | 80.6人/km2 | ||||
隣接自治体 |
(海を隔ててのみ隣接) | ||||
新島村役場 | |||||
村長 | 大沼弘一 | ||||
所在地 |
〒100-0402 東京都新島村本村1丁目1番1号 北緯34度22分37秒 東経139度15分24秒 / 北緯34.37706度 東経139.25675度座標: 北緯34度22分37秒 東経139度15分24秒 / 北緯34.37706度 東経139.25675度 | ||||
外部リンク | |||||
ウィキプロジェクト |
伊豆諸島の新島及び式根島の区域からなる。温泉、ビーチなどの観光業が盛んで、人口は約2500人。気候は、夏は比較的涼しく冬は比較的暖かい。
地理
[編集]- 新島村は東京都心の南約160kmの太平洋上に位置しており、有人島の新島、式根島、無人島の鵜渡根島(うどねじま)、早島(はんしま)、地内島(じないじま)から成り立っている。
- 山: 宮塚山、大峯、丹後山 向山(以上新島)、神引山(式根島)
- 村内の地名は本村(ほんそん)、若郷(わかごう)、式根島(しきねじま)の3つである。
- 南海トラフ巨大地震が発生した際には、最大14mの津波が到達することが予想されている。これは東京都下の市町村で2番目に高い値である[1]。
歴史
[編集]- 1923年(大正12年)10月1日 - 島嶼町村制施行。新島、式根島は大島島庁となり、新島本村(にいじまほんむら)、若郷村が置かれる。
- 1926年(大正15年) - 大島島庁が大島支庁となる。
- 1936年(昭和11年)12月27日 - 午前9時15分頃に地震。死者3人、負傷者50人、家屋全壊20戸、半壊350戸、破損350戸。ほぼ全ての住戸に被害[2]。
- 1954年(昭和29年)11月1日 - 新島本村に若郷村を編入。
- 1979年(昭和54年) - 前年に村立診療所で勤務していた自称医師が医師法違反で逮捕される。後に大島町で無資格診療を行い発覚したもの[3]。
- 1992年(平成4年)4月1日 - 新島本村が改称し、新島村となる。これに伴い、本村・若郷地区に住居表示を実施(式根島は実施せず)[4]。
- 村内の地名「本村(ほんそん)」との混同による「にいじまほんそん」という誤読を防ぐ目的もあった[5]。
行政区域変遷
[編集]- 変遷の年表
新島村村域の変遷(年表) | ||
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年 | 月日 | 現新島村村域に関連する行政区域変遷 |
1923年(大正12年) | 10月1日 | 島嶼町村制施行。以下の村がそれぞれ発足。[6][7]
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1926年(大正15年) | 大島島庁が大島支庁となる。 | |
1943年(昭和18年) | 7月1日 | 東京都制施行により、東京府、東京市が合併し東京都が発足。 |
1954年(昭和29年) | 11月1日 | 新島本村に若郷村を編入。 |
1992年(平成4年) | 4月1日 | 新島本村が改称し、新島村となる。 |
- 変遷表
新島村村域の変遷表 | |||||||
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1923年 以前 |
大正12年 10月1日 |
大正12年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |||
新島本村 | 新島本村 | 新島本村 | 平成4年4月1日 新島村に改称 |
新島村 | |||
若郷村 | 若郷村 | 昭和29年11月1日 新島本村に編入 |
人口
[編集]新島村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 新島村の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 新島村
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
新島村(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
行政
[編集]- 村長:大沼弘一(おおぬま ひろかず、2023年10月1日就任、1期目)[8]
議会
[編集]村議会
[編集]- 定数:10人(任期:2027年2月14日まで)[9]
- 議長:木村諭史(きむら さとし、2023年2月21日就任)
- 副議長:青沼 弘(あおぬま ひろし、2023年2月21日就任)
都政
[編集]新島村が属する島部選挙区から選出される東京都議会議員の定数は1議席である。
国政
[編集]- 選挙区:東京都第3区 (品川区の一部、大田区の一部、大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村)
- 任期:2021年(令和3年)10月31日 - (「第49回衆議院議員総選挙」参照)
議員名 | 党派名 | 当選回数 | 備考 |
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松原仁 | 立憲民主党 | 8 | 選挙区 |
石原宏高 | 自由民主党 | 5 | 比例復活 |
東京都選挙区に属する。選出議員についての詳細は、東京都選挙区の項を参照のこと。
経済
[編集]郵便
[編集](※2023年4月現在)
- 日本郵便
- 新島郵便局(本村) ※郵便窓口は土曜・休日も開設(午前中のみ)。
- 若郷郵便局(若郷)
- 式根島郵便局(式根島) ※郵便窓口は土曜・休日も開設(午前中のみ)。
郵便番号は本村で「100-0402」、若郷で「100-0401」、式根島で「100-0511」である。
地域
[編集]教育
[編集]小学校
[編集]- 新島村立新島小学校
- 新島村立式根島小学校
中学校
[編集]- 新島村立新島中学校
- 新島村立式根島中学校
高等学校
[編集]警察
[編集]警視庁新島警察署(新島村本村三丁目13番4号)。警視庁第一方面に属し、新島村と神津島村を管轄している。
駐在所(新島村のみ)
[編集]- 若郷駐在所(新島村若郷6番11号)
- 式根島駐在所(新島村式根島211番地1)
消防
[編集]新島・式根島共に消防署はなく、119番に電話すると新島村役場に繋がる。火事の場合は新島消防団が消防車を出動させ、救急の場合は村職員が搬送車で診療所に送迎する。診療所で対処できない重症患者は消防庁ヘリコプターもしくは自衛隊ヘリコプターによる急患輸送で本土医療機関に搬送する。
交通
[編集]空港
[編集]- 新島:新島空港
航空路
[編集]道路
[編集]- 一般国道
- なし
- 都道
バス
[編集]- 新島村ふれあいバス(無料)
港湾
[編集]航路
[編集](貨客船)
(貨物船)
都庁への連絡
[編集]名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集]- 温泉は新島、式根島に複数存在する。式根島の「松が下雅湯」「地鉈温泉」は海岸の露天風呂として有名。
- 羽伏浦(はぶしうら) - 新島南東部にある海岸。ガラス質の真白い砂浜が5km以上続き、絶景である。また、サーフィンの名所でもある。
- 防衛装備庁航空装備研究所新島支所 - ミサイルの発射試験場。2004年までは新島試験場という名称であった。
- 十三社神社 - 伊豆諸島最大規模の神社。
名産品
[編集]- くさや - ムロアジ、トビウオ等の魚をくさや液と呼ばれる、元々は塩水であった調味液に漬けて作られる干物。独特のにおいで好き嫌いが分かれる。新島島内には「くさやの里」と呼ばれる生産団地がある。
- 魚介類 - 大柄のサザエ、アワビ、イセエビ、タカベと呼ばれる魚、赤いかなどが名産である。
- 農作物 - 伊豆諸島各地で栽培されるアシタバや島とうがらしのほか、特徴的なものとしてあめりか芋がある。サツマイモの中でも特に痩せた土地に強かったため定着した。近年は島焼酎も作られている。
- 抗火石(コーガ石(こーがせき)) - 抗火石はガラス質で多孔性の鉱石。金属で引っ掻けば傷がつくほどもろいが、水に浮くほど軽くて耐火性に優れる。世界的にも新島とイタリアの一部地方でしか産出されない。建材として切り出され、島外に出荷されている。この石の特徴を生かしたモヤイ像と呼ばれる石像が島のあちこちにあり、島外に贈られたものでは渋谷駅前・蒲田駅前・青森県深浦町のウェスパ椿山にも設置されており、特に渋谷駅前のものがハチ公と並んで知られている。「モヤイ」は「舫う」、および、協力し合うといった意味の日本語の古語「もやう(催合う・最合う)」から来ており、新島では後者も生きている言葉であった。
- 新島ガラス - 新島のガラス質の砂を原料に作られるガラス製品。独特のオリーブグリーン色をしている。島内にはガラス美術館がある。また、東京都大島支庁新島出張所及び東京都島しょ保健所大島出張所新島支所の合同庁舎正面には新島ガラスで作られた大型銘板がはめられている。
- たたき - 伊豆諸島では魚のすり身を「たたき」それを揚げたものを「たたき揚げ」と呼ぶ。新島村のたたきは他の島と異なり、調味したすり身に重曹を加えているのが特徴である。そのため、加熱調理するとフワフワに膨れて独特の食感が生まれる。式根島の特産物の中で最も人気があるものは漁協婦人部(漁師の妻からなる部会)が作るたたきがある。原料は近海で捕れる青ムロアジ、トビウオである。冷凍されて販売されているものを解凍し練り直した後、油で揚げてたたき揚げにしたり、みそ汁や鍋物に落として食べる。
主な出身者
[編集]脚注
[編集]- ^ “資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。
- ^ 間断ない余震におびえる島民『東京朝日新聞』昭和11年12月28日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p199 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ 大島のニセ医者逮捕『朝日新聞』1979年(昭和54年)7月5日夕刊、3版 15面
- ^ “住居表示に関するお知らせ”. 2023年9月11日閲覧。
- ^ 『新島村史』
- ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1978年、ISBN 4040011309より
- ^ 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180より
- ^ “news FLAG|TOKYO MX”. s.mxtv.jp. 2024年3月21日閲覧。
- ^ “議員一覧”. 新島村議会. 2023年9月11日閲覧。