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荒木香衣

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原佳恵から転送)

あらき かえ
荒木 香衣
プロフィール
性別 女性
出生地 日本の旗 日本大阪府[1]
出身地 日本の旗 日本北海道[2]
生年月日 (1963-11-06) 1963年11月6日(60歳)
血液型 B型[3][4][注 1]
職業 声優
事務所 フリー
公式サイト 荒木香衣の『un jour』
公称サイズ(時期不明)[6]
身長 / 体重 150 cm / 44 kg
活動
活動期間 1980年代 -
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

荒木 香衣(あらき かえ、1963年[7]11月6日[8] - )は、日本女性声優大阪府生まれ[1]北海道育ち。旧芸名荒木 香恵。音域はメゾソプラノ[8]

経歴

大阪府に生まれる[1]。小学校2年生で北海道に引っ越し、3年生で1か月だけ香川県、次に大阪の門真市、4年生で北海道の苫小牧市に引っ越す[1]。父親の仕事の都合で北海道苫小牧南高等学校[6]卒業までに7回転校を繰り返している[1]。祖母がイギリス人[2]

幼少の頃からテレビの影響で演劇の世界に憧れていた。主演女優になって脚光を浴びたいという気持ちではなく、ただ本当に芝居がしたかったという[9]。高校3年生の秋に演劇の道に進む決意をする[1]。北海道の高校を卒業後、舞台役者になるために上京。東京俳優生活協同組合(俳協)養成所に入所し、俳優科に半年間在籍した[10]。進級試験で上のクラスに上がれなかったため、劇団に入団する。そこで荒木の舞台を観た声優事務所のマネージャーにスカウトされたことがきっかけで、声の仕事を始める[1]。テレビアニメの初仕事は『めぞん一刻』の園児役[1]。セリフは「つまんない」の一言のみだったが、前日から緊張で「つまんない、つまんない」とセリフが頭の中を回っていたという[1]。その後、賢プロダクションに所属。声の仕事よりもNHKリポーターやステージの司会など、顔出しの仕事を中心に行う[1]。次にアーツビジョンに移籍し、アニメの仕事が中心となった[1]

1993年、テレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』で、急病で入院した三石琴乃に代わり7話にわたって主人公の月野うさぎ(セーラームーン)役を代演(オーディションにて代役として抜擢[11])。代役が決まってからアフレコまで数日しかなかったため、急遽現場に入ることになる[10]。最終話付近の大事な場面、うさぎはすでに完成されたキャラクターで、荒木は役作りのために精神的にかなり追いつめられたという[10]。演じることに必死で、自分ができることはすべて出しつくしたが、うさぎには似せられず、「荒木の味」というまでには持っていけなかったと振り返っている[10]。しかし、第1シリーズ最終回のうさぎのセリフである「普通の生活に戻りたい」は本当に頭を真っ白にして心から言えたと述べている[10]。後にシリーズ続編でちびうさ(セーラーちびムーン)役を担当した。ちびうさ役は、オーディションなしで決定している。最初にマネージャーからこういう役だと原作を見せてもらい、「この役を私が演らせてもらえるのか」と嬉しかったことを覚えているという[12]

1995年、『ふしぎ遊戯』の夕城美朱役で、テレビアニメでは初めての主役に抜擢される[10]

フリーを経て、2003年8月頃から2010年5月まで81プロデュースに所属していた[13]。その後フリーで活動し、芸名を荒木香恵から荒木香衣に改名[2]

近年は新人声優への講師が仕事の中心となっている[14]

人物・エピソード

初対面の人に素の自分を見せるのがあまり得意ではないという[9]。人見知りな自分を何とかしたいと思ったことも、演劇の道に入った理由の1つだとしている[15]。荒木は何かを決めるまでは長いが、1度決心すれば、とことん進む猪突猛進だと自己分析している[15]。大阪で2日後に公演する舞台に急遽出演を誘われて、その日のうちに大阪に出発したこともある[15]。自他ともに似ていると認めるキャラクターは『ふしぎ遊戯』の美朱で、共演者の坂本千夏からは「ほんとにあなたは、ばか正直で、どこまでもまっすぐ走って転んじゃう。美朱そっくり」とコメントされたと述べている[15]

趣味は、神社仏閣参り、ゲーム、物作りなど。好きな色は水色。好きな俳優は、マリリン・モンローヴィヴィアン・リージョニーデップゲイリー・オールドマン。好きな映画は、ある日どこかでギルバート・グレイプ。好きな作家は、太宰治星新一氷室冴子吉本ばなな竹宮恵子[16]

セーラームーンシリーズに参加して1番変化したことは、声優業で「食べられるようになりました」と答えている[17]2020年12月5日に放送された『全美少女戦士セーラームーンアニメ大投票』では、三石が第1作最終話を演じることになったが、プレッシャーを乗り越えてうさぎの代役を務めた荒木に申し訳なさがあり、「香恵ちゃんの了承がいただけたらやりましょう」と提案したという[18]。三石は「当時の空気の中で、共演者たちと一緒に収録した香恵ちゃんの芝居には敵わない」と述べている[18]

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1986年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年

劇場アニメ

1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1999年
2000年
2001年
2002年
2019年

OVA

1990年
1991年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1999年
2003年
2004年
  • HUNTER×HUNTER G・I Final(エレナ、イータ)
2005年
2008年

ゲーム

1991年
1993年
1994年
1995年
  • あすか120%マキシマ BURNING Fest.(豊田可莉奈)
  • ヴァンパイア ハンター Darkstalkers' Revenge(フェリシア、レイレイ
  • エーゲ海の雫(月の女神アルテミス)
  • 美少女戦士セーラームーン ANOTHER STORY(ちびうさ
  • 美少女戦士セーラームーンS(セーラーちびムーン)※3DO
  • 美少女戦士セーラームーンS くるっくりん(セーラーちびムーン
  • 美少女戦士セーラームーンSuperS ふわふわパニック(スーパーちびムーン
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2010年
2012年
2013年
2014年
2017年
2018年
2019年
2020年
2023年

ドラマCD

1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2015年
  • めぐる季節のなかで 夏秋編(さくら
2018年
  • 霞み咲(水澤小百合

吹き替え

映画

テレビドラマ

アニメ

音楽CD

ラジオドラマ

  • NHK-FM FMシアター
    • ロストハウス(1998年[39]実田えり
    • 笑う盲導犬(2000年[40]岡田朋子

テレビ番組

その他コンテンツ

  • フジテックエレベーター音声案内(通常アナウンス)
  • 京都市バスの左折警告放送(非レシップ車のアナウンス)
  • 日本信号駐車券精算機アナウンス
  • 機動戦士ガンダム0079カードビルダー(ジャクリーヌ・シモン、リリア・フローベール)
  • ビデオ 声・優倶楽部+α?! テレビじゃ見れないスペシャル版 Vol.5
  • スロットNET 茉莉花の剣(三峯雛菊)

脚注

注釈

  1. ^ 血液型をA型と書かれた資料もある[5]
  2. ^ 荒川香恵と誤表記。

シリーズ一覧

  1. ^ 『ZERO』(1999年)、『NEO』(2002年)、『SEED』(2004年)、『SPIRITS』(2007年)、『WARS』(2009年)、『WORLD』『3D』(2011年)、『OVER WORLD』(2012年)、『GENESIS』(2016年)

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k 声優ヒストリー 1997, p. 60.
  2. ^ a b c PROFILE”. 荒木香衣 Official Website. 2024年5月26日閲覧。
  3. ^ 荒木香恵のプロフィール”. 2021年8月23日閲覧。
  4. ^ 荒木香衣”. 声優グランプリWEB. 声優名鑑. 主婦の友インフォス. 2023年9月10日閲覧。
  5. ^ 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、9-10頁。ISBN 4-19-720012-9 
  6. ^ a b 『日本タレント名鑑(1998年版)』VIPタイムズ社、1998年、476頁。 
  7. ^ 荒木香衣公式HP 荒木香衣の『un jour』 | HAPPY BIRTHDAY To ME!の記事 より」2021年11月6日閲覧
  8. ^ a b 南沢道義 編「女性キャストの部」『日本音声製作者名鑑 2007』小学館、2007年3月25日、145頁。ISBN 978-4-09-526302-1 
  9. ^ a b 声優ヒストリー 1997, p. 56.
  10. ^ a b c d e f 声優ヒストリー 1997, p. 58.
  11. ^ https://arakikae.amebaownd.com/pages/1813439/page_201602191132 荒木香衣 Official Website WORKS
  12. ^ 『アニメージュ12月号増刊 ボイスアニメージュ VOL.5』 徳間書店、1995年、102頁。
  13. ^ 荒木香恵|81プロフィール”. 2023年1月28日閲覧。
  14. ^ 告知っぽいこと”. 荒木香衣の言い条. 2015年12月25日閲覧。
  15. ^ a b c d 声優ヒストリー 1997, p. 59.
  16. ^ PROFILE”. 荒木香衣 Official Website. 2024年5月26日閲覧。
  17. ^ 『アニメージュ12月号増刊 ボイスアニメージュ VOL.5』104頁。
  18. ^ a b TV版無印『セーラームーン』最終回を27年越しに演じた三石琴乃の胸に残ったもの”. ニコニコニュース (2022年9月12日). 2024年7月26日閲覧。
  19. ^ 掛尾良夫 編「女性篇」『声優事典』(第二版)キネマ旬報社、1996年3月30日、339頁。ISBN 4-87376-160-3 
  20. ^ 機甲警察メタルジャック”. サンライズワールド. サンライズ. 2022年12月3日閲覧。
  21. ^ CHARACTER 登場人物紹介”. 『機動戦士Vガンダム』 公式サイト. サンライズ. 2021年9月1日閲覧。
  22. ^ 若草物語 ナンとジョー先生”. 日本アニメーションOFFICIAL SITE. 日本アニメーション. 2016年6月23日閲覧。
  23. ^ CHARACTER キャラクター紹介”. 『機動武闘伝Gガンダム』 公式サイト. サンライズ. 2021年9月2日閲覧。
  24. ^ 81プロデュース所属時のプロフィール - ウェイバックマシン(2009年4月20日アーカイブ分)[リンク切れ]
  25. ^ ドキドキ伝説 魔法陣グルグル”. 日本アニメーション. 2022年10月14日閲覧。
  26. ^ a b WORLD”. アニメ「BRIGADOON まりんとメラン」公式サイト. サンライズ. 2024年4月14日閲覧。
  27. ^ CHARACTER”. アニメ「BRIGADOON まりんとメラン」公式サイト. サンライズ. 2024年4月14日閲覧。
  28. ^ キャスト”. ハングリーハート WILD STRIKER. 日本アニメーション. 2023年5月27日閲覧。
  29. ^ ラブ★コンLOVELY★COMPLEX”. メディア芸術データベース. 2016年9月19日閲覧。
  30. ^ 猫だらけのオムニバス映画 ダヤンとタマと飛び猫と~3つの猫の物語~公開決定!”. タマ&フレンズ~うちのタマ知りませんか?~. ソニー・クリエイティブプロダクツ (2019年2月22日). 2019年2月25日閲覧。
  31. ^ a b c ALL ABOUT スーパーパズルファイターIIX』電波新聞社、1996年8月30日、122頁。 
  32. ^ 『電撃PlayStationG2』メディアワークス、1996年5月10日、141頁。 
  33. ^ 『GAME VOICE ゲーム声優コレクション』新声社、1997年6月27日、80頁。ISBN 978-4-8819-9360-6 
  34. ^ a b c d e 『GAME VOICE 2 ゲーム声優コレクション』新声社、1998年6月27日、86-94頁。ISBN 978-4-8819-9489-4 
  35. ^ 『ALL ABOUT ヴァンパイア セイヴァー』電波新聞社、1997年7月31日、322頁。ISBN 978-4-88554-474-3 
  36. ^ 『カプコン ファイティング ジャム オフィシャル コンプリート ガイド』カプコン、2005年5月27日、92頁。ISBN 978-4906582488 
  37. ^ キャラクター”. デジモンアドベンチャー. 2012年11月17日閲覧。
  38. ^ 『コトダマン』×『デジモンアドベンチャー』コラボ開催!!”. 【公式】共闘ことばRPG コトダマン. MIXI (2023年10月25日). 2023年10月25日閲覧。
  39. ^ FMシアター”. NHK番組表ヒストリー. 日本放送協会. 2016年2月20日閲覧。
  40. ^ FMシアター”. NHK番組表ヒストリー. 日本放送協会. 2016年2月20日閲覧。

参考文献

外部リンク