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ヴォランテ・ビジョン・コンセプト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Volante Vision Concept

ヴォランテ・ビジョン・コンセプト英語: Volante Vision Concept[1]は、イギリスウォリックシャーに拠点を置くアストンマーティン社が発表した前方プロペラ4基、後方プロペア2基の計6基を搭載した電動垂直離着陸機(eVTOL)のコンセプト。

概要

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2018年7月16日、アストンマーティンは、垂直離着陸機能を備えたラグジュアリーコンセプト航空機であるヴォランテ・ビジョン・コンセプトを発表[1][2]

アストンマーティンは、クランフィールド大学ロールス・ロイス社およびクランフィールド・エアロスペース・ソリューションズとパートナーシップ締結した。ヴォランテ・ビジョンは、航空宇宙、電気推進、自律技術、およびアストンマーティンの最新の特徴的なデザインを活かし設計された[2]

ヴォランテ・ビジョンは、3人乗り (パイロット 1名、乗客 2名) に設計されており、内装は豪華な装飾が施されている。同機は、前方飛行用の固定翼とツインラダー、2段重ね配置の4つの傾斜フロントプロペラと、後方には垂直リフト専用に使用される2つの垂直に重ねられた大型プロペラが装備されている。動力源は低二酸化炭素排出量に重点を置いたハイブリッド電気で、巡航速度は402キロメートル毎時 (250 mph)、航続距離は805キロメートル (500 mi)。操縦経験に応じて段階的なレベルのパイロットインタラクションで自律的に飛行を可能とする[2]

仕様

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出典 [2]

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  • 航空機タイプ: ハイブリッドeVTOL
  • 操縦: 自律飛行または部分的に操縦
  • パイロット:1名
  • 乗客:2名
  • 巡航速度: 402 km/h
  • 航続距離: 805 km
  • ペイロード: 450 kg
  • プロペラ: 6 基(前方プロペラ x4、後方プロペラ x2)
  • 電気モーター: 6 基
  • 動力源: ロールスロイス ハイブリッド電気
  • 胴体: カーボンファイバー
  • 窓: パノラマ ウィンドウキャノピーにより、前方、左右、および上からの視認性を確保。
  • 翼の形状: 4 本のストラットで胴体に固定された独自の前方修正スウェプトバックウィング。リヤウイングは改良型デルタ翼。
  • 着陸装置: 各翼端が垂直に折り曲がる4点式着陸装置
  • 安全機能: 分散型電気推進 (DEP)

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b Aston Martin race to the skies”. astonmartin.com. 2023年1月31日閲覧。
  2. ^ a b c d Aston Martin Volante Vision - eVTOL news

外部リンク

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