ホスティングサーバ
ホスティングサーバとは、インターネットなどのネットワークに接続されたサーバのことで、コンテンツを提供したり、サービスをホスト(host)することができるもののこと。Webサーバをホスト(host)している場合はWebホスティングサーバ、Eメールをホスト(host)する場合はメールホスティングサーバ、データベースをホスト(host)する場合はデータベースホスティングサーバと呼ぶ。
企業などによってデータセンターにサーバが設置されて提供される場合があり、この場合はホスティングサービスと呼ぶ。ホスティングサービスの種類としては、レンタルサーバ(共用サーバとも)、バーチャル・プライベート・サーバ、クラウドコンピューティングなどがある。レンタルサーバは、複数のユーザーがメモリやCPUなどリソースを共有して利用し、主にWebサイトやWebアプリケーションをインターネットで一般公開するために使われる。なお、サーバとサーバーの間に表記の揺れがあるため、例えばレンタルサーバとレンタルサーバーの間にも表記の揺れがあり、一般に両方とも意味の区別なく使われる。
日本国内では、ホスティングサーバはレンタルサーバのことであるという認識が広がっている[1]が、本来のホスティングの意味からすると、誤った認識であるとされる。
機能
[編集]ホスティングサーバには、主に以下の機能が組み込まれている。* ウェブサーバ
- メールサーバ
- FTPサーバ - クライアントはウェブページ作成や更新のためにhtml・画像データなどをアップロードする。
- Telnet - クライアントはウェブアプリケーションなどを使用するためにコマンド入力をする。
- CGI - 無料の場合は、PerlとPHPが最も多く使用できて、一部RubyやPythonも使用できる。
- データベース - 無料の場合は、MySQLが最も多く使用できて、一部PostgreSQLも使用できる。
- Wordpress - 無料の場合は、一部のサーバーで使用できた。
- アクセス解析
- Webメール
- ドメインネームサーバ
- スパムメールフィルタ
- ウイルスチェックフィルタ
- メーリングリスト
上記以外にもネットワークファイルシステムとして使用する場合もある。
基本的には、ホームページ公開用のWebサーバやメールサーバとしての利用が多いが、データベースやグループウェアなどのWebアプリケーションでの利用も多い。また、提供者やサービス毎にCGIやSSIの利用の可否、使用可能な最大ディスク容量の違い、負荷サービスの違い、利便性向上のための機能の違い、電話サポートの有無、月間の最大データ転送量(一部提供者で設定されている)などがある。
各サーバは管理者により監視されており、トラブルなどに迅速に対応できる体制を有するサービスもある。
運用
[編集]ホスティングサーバは1台のサーバを複数の領域に分け、多数のユーザーで共同利用される。一般にはLinuxやUnixなどのオペレーティングシステム(OS)上で動くApache HTTP Serverと呼ばれるWebサーバソフトを利用しているところが多いが、IISなどWindows NT系のOSで動く物をサポートしている物もある[要出典]。最近のクラウドやレンタルサーバなどでは、WebサーバソフトをNode.js系のフレームワークや、コンパイル言語などでユーザーが作れるようになった。
日本の主なホスティングサービス提供事業者・サービス一覧
[編集]- IDCフロンティア
- at+link
- アドミラルシステム(ASJホスティングサービス)
- A&I Webホスティング
- エックスサーバー
- xbit
- NTTPCコミュニケーションズ(WebARENA)
- NTTコミュニケーションズ(BIZホスティング )
- FC2
- カゴヤ・ジャパン
- クララオンライン
- さくらインターネット
- GMOインターネット
- お名前.comレンタルサーバー
- ConoHa WING
- かんたんサーバー(BEKKOAME//HOSTING(ベッコアメ・インターネット)より移行)
- レンサバ.com(レンサバ本舗.comより移行)
- interQ OFFICE レンタルサーバー
- GMOクラウド(iSLEを統合、ラピッドサイト、ロケットネット、WADAX)
- GMOペパボ
- ロリポップ!
- heteml
- プチ・ホームページサービス
- GMOデジロック
- XREA
- CORESERVER
- KDDIウェブコミュニケーションズ
- カラフルボックス
- mixhost
- シーズホスティングサービス
- J-NAVI
- Just-Size.Networks
- JETBOYレンタルサーバー
- スカイアーチネットワークス
- スタジオマップ
- 使えるねっと
- ネットオウル
- スターサーバー
- パラダイムシフト(TOK2、Site Mix)
- 1stレンタルサーバー
- プロックスシステムデザイン
- リンククラブ
- レグルス(レオサーバー)
- YSKTEC.COM
終了した日本の主なホスティングサービス
[編集]- 楽天(2012年)
- infoseek isweb(以下のサービスが統合されていた)
- COOL ONLINE
- AAA!CAFE(ライブドア)(2012年)
- OCN Page ON(NTTコミュニケーションズ)(2015年)
- @homepage(ニフティ)(2016年)
- WebSpace(ジュピターテレコム)(2017年)
- DION(KDDI)(2017年)
- @PAGES(有限会社アットフリークス)(2018年)
- ジオシティーズ(Yahoo! JAPAN)(2019年)
- ファーストサーバ(2019年)
- U-Page+(So-net)(2021年)
- ODN「ホームページサービス」(日本テレコム)(2024年)
- web24.jp(ケイズ・コミュニケーションズ)(2006年)
- パルフェネット(有限会社セイ)(2007年)
- NSFレンタルサーバー(株式会社アウレア)(2015年)
- フリーティケットシアター(2016年)
- ウェブクロウ(2022年)
など。
日本の主な専用サーバーサービス提供事業者の一覧
[編集]- スカイアーチネットワークス
- アドミラルシステム(ASJホスティングサービス)
- A&I Webホスティング
- さくらインターネット
- シーズホスティングサービス
- GMOインターネット
海外の主なホスティングサービス提供事業者・サービス一覧
[編集]参考文献
[編集]- ^ “ホスティング(レンタルサーバ)とは?初心者向けに仕組みを解説!”. Example: 2022-10-19閲覧。