柳沢由実子
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(ヤンソン由実子から転送)
柳沢 由実子(やなぎさわ ゆみこ、1943年11月8日[1] - )は、日本の翻訳家・評論家。主に英語・スウェーデン語の日本語訳を手がける。別名義にヤンソン由実子(Jansson Yumiko、ヤンソンゆみこ)、ヤンソン柳沢由実子がある。
来歴
[編集]岩手県一関市出身[2]。上智大学文学部英文学科卒業[2]、ストックホルム大学スウェーデン語科修了[2]。
1996年に「FGM廃絶を支援する女たちの会」(Women's Action Against FGM, Japan 略称WAAF)を設立。同会の活動で、1998年、加藤シヅエ賞を受賞。2016年4月、第7回翻訳ミステリー大賞と第4回翻訳ミステリー読者賞をダブル受賞[2]。
著書
[編集]- 『女たちのフロンティア』(ヤンソン柳沢由実子名義、フレーベル館、ワーキングマザーシリーズ) 1993.2
- 『リプロダクティブ・ヘルス / ライツ からだと性、わたしを生きる』(国土社) 1997.6
- 『わたしになる! 女性のための名言集』(フレーベル館) 1999.3 - エッセイ
共著
[編集]- 『うちポケットの原石たち』(三木卓他との共著、集英社) 1997.10 - エッセイ
- 『行動する女たちが拓いた道 メキシコからニューヨークへ』(行動する会記録集編集委員会、未来社) 1999.1
- 『いま、世界で女性たちは WORLD REPORT』(共著、パド・ウィメンズ・オフィス) 2008.10
翻訳
[編集]- 『スモン・スキャンダル 世界を蝕む製薬会社』(オッレ・ハンソン、ビヤネール多美子共訳、朝日新聞社 1978.12)
- 『スウェーデン女性解放の手引』(モード・ヘッグ, バルブロ・ヴェルクメステル、家政教育社 1979.5)
- 『自由』(アウンサンスーチー、マイケル・アリス編、集英社 1991.12、のち文庫化『自由 自ら綴った祖国愛の記録』、角川文庫 2012.6)
- 『アメリカン・チャイルドフッド』(アニー・ディラード、パピルス 1992)
- 『本を書く』(アニー・ディラード、パピルス 1996.11 のち加筆・修正、田畑書店 2022.2)
- 『カルビンとホッブス American kids comedy』1・2(ビル・ワターソン、集英社 1993.3)
- 『ゴーディマ短篇小説集 JUMP』(ナディン・ゴーディマー、岩波書店 1994.9、のち改題文庫化『ジャンプ 他十一篇』、岩波文庫 2014.10)
- 『ノキア 世界最大の携帯電話メーカー』(スタファン・ブルーン, モッセ・ヴァレーン、日経BP社 2001.10)
- 『爆殺魔』(リサ・マークルンド、講談社文庫 2002.7)
- 『エリックの青春』(ヤン・ギィユー、扶桑社 2006.6)
- 『日曜哲学クラブ』(アレグザンダー・マコール・スミス、創元推理文庫 2009.8)
- 『友だち、恋人、チョコレート』(アレグザンダー・マコール・スミス、創元推理文庫 2010.1)
- 『きみたち! なにしてるの?』(コルネリア・ヴァルデーシュテン、K&Bパブリッシャーズ 2020.5)
アリス・ウォーカー
[編集]- 『紫のふるえ』(アリス・ウォーカー、集英社 1985.2、のち改題文庫化『カラーパープル』 1986.4)
- 『いい女をおさえつけることはできない A・ウォーカー短編集』(アリス・ウォーカー、集英社文庫 1986.8)
- 『わが愛しきものの神殿』上・下(アリス・ウォーカー、集英社 1990.12)
- 『喜びの秘密』(アリス・ウォーカー、集英社 1995.7)
- 『父の輝くほほえみの光で』(アリス・ウォーカー、集英社 2001.3)
- 『勇敢な娘たちに』(アリス・ウォーカー、集英社 2003.3)
ドロシー・ギルマン
[編集]- 『クローゼットの中の修道女』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1993.5)
- 『人形は見ていた』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1994.1)
- 『キャラバン砂漠の愛』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1996.7)
- 『伯爵夫人は超能力』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1999.4)
- 『アメリア・ジョーンズの冒険』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1999.10)
- 『古城の迷路』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2000.4)
- 『テイル館の謎』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2001.4)
- 『メリッサの旅』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2001.12)
- 『伯爵夫人は万華鏡』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2002.5)
- 『バックスキンの少女』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2002.11)
- 『一人で生きる勇気』(ドロシー・ギルマン、集英社 2003.5、集英社文庫 2007.3)
- 『キャノン姉妹の一年』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2004.2)
- 『マーシーの夏』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2005.2)
- 『カーニバルの少女』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2005.11)
- 『ひと夏の旅』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2006.8)
- 『自由の鐘』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2007.2)
- 『悲しみは早馬に乗って』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2008.4)
「おばちゃまはスパイ」シリーズ
[編集]- 『おばちゃまは飛び入りスパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1988.12)
- 『おばちゃまはイスタンブール』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1989.2)
- 『おばちゃまはサファリ・スパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1989.6)
- 『おばちゃまはアルペン・スパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1989.11)
- 『おばちゃまは東欧スパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1990.4)
- 『おばちゃまはシルクロード』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1991.5)
- 『おばちゃまは香港スパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1991.11)
- 『おばちゃまはハネムーン』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1992.5)
- 『おばちゃまはアラブ・スパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1992.11)
- 『おばちゃまはシチリア・スパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1994.6)
- 『おばちゃまはサーカス・スパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1995.11)
- 『おばちゃまはアフリカ・スパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1996.12)
- 『おばちゃまはヨルダン・スパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 1998.6)
- 『おばちゃまはシリア・スパイ』(ドロシー・ギルマン、集英社文庫 2000.10)
アンネ・ホルト
[編集]- 『女神の沈黙』(アンネ・ホルト、集英社文庫 1997.7)
- 『土曜日の殺人者』(アンネ・ホルト、集英社文庫 1997.11)
- 『悪魔の死』(アンネ・ホルト、集英社文庫 1999.1)
ヘニング・マンケル
[編集]- 『殺人者の顔』(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2001.1)
- 『リガの犬たち』(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2003.4)
- 『白い雌ライオン』(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2004.9)
- 『笑う男』(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2005.9)
- 『目くらましの道』上・下(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2007.2)
- 『タンゴステップ』上・下(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2008.5)
- 『五番目の女』上・下(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2010.8)
- 『ファイアーウォール』上・下(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2012.9)
- 『北京から来た男』上・下(ヘニング・マンケル、東京創元社 2014.7、創元推理文庫 2016.8)
- 『霜の降りる前に』上・下(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2016.1)
- 『流砂』(ヘニング・マンケル、東京創元社 2016.10)
- 『ピラミッド』(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2018.4)
- 『イタリアン・シューズ』(ヘニング・マンケル、東京創元社 2019.4)
- 『苦悩する男』上・下(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2020.8)
- 『手 ヴァランダーの世界』(ヘニング・マンケル、創元推理文庫 2021.6)
- 『スウェーディッシュ・ブーツ』(ヘニング・マンケル、東京創元社 2023.4)
カーリン・アルヴテーゲン
[編集]- 『喪失』(カーリン・アルヴテーゲン、小学館文庫 2005.1)
- 『罪』(カーリン・アルヴテーゲン、小学館文庫 2005.6)
- 『裏切り』(カーリン・アルヴテーゲン、小学館文庫 2006.9)
- 『恥辱』(カーリン・アルヴテーゲン、小学館文庫 2007.11)
- 『影』(カーリン・アルヴテーゲン、小学館文庫 2009.11)
- 『満開の栗の木』(カーリン・アルヴテーゲン、小学館文庫 2013.1)
アーナルデュル・インドリダソン
[編集]- 『湿地』(アーナルデュル・インドリダソン、東京創元社 2012.6、創元推理文庫 2015.5)
- 『緑衣の女』(アーナルデュル・インドリダソン、東京創元社 2013.7、創元推理文庫 2016.7)
- 『声』(アーナルデュル・インドリダソン、東京創元社 2015.7、創元推理文庫 2018.1)
- 『厳寒の町』(アーナルデュル・インドリダソン、東京創元社 2019.8、創元推理文庫 2022.1)
- 『湖の男』 (アーナルデュル・インドリダソン、東京創元社 2017.9、創元推理文庫 2020.3)
- 『印』 (アーナルデュル・インドリダソン、東京創元社 2022.5、創元推理文庫 2023.11)
- 『悪い男』 (アーナルデュル・インドリダソン、東京創元社 2024.1)
マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー
[編集]- 『笑う警官』(マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、角川文庫 2013.9)
- 『ロセアンナ』(マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、角川文庫 2014.9)
- 『煙に消えた男』(マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、角川文庫 2016.3)
- 『バルコニーの男』(マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、角川文庫 2017.3)
- 『消えた消防車』(マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、角川文庫 2018.4)
参考文献
[編集]- 日外アソシエーツ人物情報