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ヤマハ・VOX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
基本情報
排気量クラス 原動機付自転車
車体型式 JBH-SA31J
エンジン A308E型 49 cm3 
水冷4ストロークSOHC3バルブ
内径×行程 / 圧縮比 38.1 mm × 53.5 mm / 12.0:1
最高出力 3.1kW 4.2ps/8000rpm
最大トルク 3.9N・m 0.40kgf・m/6500rpm
車両重量 88 kg
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VOX(ボックス)は、ヤマハ発動機が販売していたスクータータイプの原動機付自転車オートバイ)である。製造は台湾ヤマハ

概要

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ボックスは2006年5月に発売された。「アソビバコ!」をキャッチフレーズに若年層をターゲットとして販売された。車体座席下部に設けられたテニスラケットも収納できる横開きの34L大容量スペース[注 1]に加え、ファットタイヤ、丸型ヘッドライト、そしてシンプルなデザイン[注 2]が評価され、2006年にグッドデザイン賞を受賞した[2]。エンジンは4ストロークのギアと共通である。ヤマハとしては50ccクラス初のフューエルインジェクションを採用し、クラストップクラスの5.2馬力を発揮した。

2007年3月にはカラーリング・エンブレムデザインの変更、前輪フォークにオイルダンパーの採用、上級グレードのDX(デラックス)を追加などのマイナーチェンジが行われた。このデラックスと通常グレードの違いは、メッキパーツの追加(ハンドルバー、メーターケース、ヘッドライトリム、ミラーユニットなど)、メッキ立体エンブレム[注 3]の採用、デラックス限定カラーの設定など外観に関わるもので、走行性能は通常グレードと共通である。
11月には楽器用アンプメーカーVOXとのコラボ車両「VOX & VOX」が楽器フェア2007にてVOXの輸入代理店であるKORG[注 4]のブースで展示された(同車両は翌年開催の2008 NAMM Showでも展示された)[3]

2009年3月には、DXのカラーリング変更、出力特性の変更を行ったモデルが発売された。エンジンは同クラス他車種の出力に合わせる形で1馬力のデチューンとなり[4]、追って通常グレードも同様のモデルチェンジが行われた[5]

北米仕様はシー・キューブド (C3) 、ヨーロッパ仕様はギグル (Giggle) という名称で販売されている。

2013年2月1日初の限定モデル「VOX XF50L」(VOX LIMITED)を1,000台限定で販売[6]

2017年9月1日、平成28年度自動車排出ガス規制強化により生産終了を発表[7]

脚注

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注釈

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  1. ^ 面積自体は大きいが底が浅く、フルフェイスやジェットタイプのヘルメットは収納できない。
  2. ^ なお、フロントフェイスのホーンの開口部がモールス符号で「・-- -・・- -・・・」(和文モールスで「ヤマハ」)となるように穴があけられている[1]
  3. ^ 側面の「VOX」のエンブレムの下にモールス符号で「・・・- --- -・・-」(欧文モールスで「VOX」)と書かれている[1]
  4. ^ なおKORGはヤマハ発動機と同根であるヤマハの関連企業である。

出典

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外部リンク

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