メンヘラ
メンヘラは、何らかのメンタルヘルスの問題を抱えている人や、抱えていると思われる人を指す俗語。元々はネットスラングであったが、現在は一般化している。
定義
[編集]メンヘラはもともと特定の精神疾患を指すものではなくメンタルヘルス的に問題のある人という意味である。対人関係のトラブルが起きやすい境界性パーソナリティ障害のイメージが強いとも言われている[1][2]がそれだけとは限らない[2]。
しかしながらSNSにおいては「自己肯定感が低く人に依存して迷惑をかける人」というニュアンスで使われることも多いと言われている[3][4]。
なお精神疾患を抱えるには至らないものの、成人における不安の愛着(不安型愛着スタイル)で情緒不安定を抱え社会性に影響を与える人々についてもメンヘラと呼ばれることがある[5]。特に『メンヘラ製造機』(後述)はその態度によってパートナーを情緒不安定のメンヘラにさせると言われている[5]。また全ての女子はメンヘラであるという説も登場している[6][7]。
またメンヘラとナルシシズムとの関連性が心理学者の加藤諦三によって指摘されている[8][9]。
ヤンデレとの違い
[編集]メンヘラと似た概念に病むとデレるを組み合わせたヤンデレがあるが、ヤンデレは相手が好きすぎるあまり愛情表現が病的に歪んだ形で出ることであり、相手がいなくても成り立つメンヘラとは意味合いが異なる[10][11]。
ステレオタイプのメンヘラは愛すより愛されたいという要求が強いと言われる[12]ものの、病みながらも愛したいし愛されたいというメンヘラとヤンデレの重複をただのメンヘラよりも上位として見る向きも存在するとされる[13]。
ファッションメンヘラ
[編集]ファッションメンヘラ(ファッヘラ)とは特定の障害が無いのにメンヘラのように振る舞う人のことである[14]。
ファッションメンヘラにはSNS映えのため[15]や、界隈に入るため[15]、ホストなどの推しにメンヘラが好きと言われて[15]、など様々なケースがあるとされる。
ヘラる・病む
[編集]メンヘラからはその派生語として心が不安定になることを意味する「メンがヘラる」およびそれを省略した「ヘラる」という言葉も生まれた[16][17]。
またその類語として心が落ち込むことを意味する「病む」も使われるようになった[18][19]。
歴史
[編集]前史
[編集]もともと1990年代はノストラダムスの大予言によって終末感が漂っており、それもあってか終末感と病み感の強いヴィジュアル系バンドが人気となっていった[20]。ヴィジュアル系を好む女性はバンギャルと呼ばれていたが、当時のバンギャルはまだメンヘラとは遠い印象であったとされる[21]。
一方、1994年には『愛知県西尾市中学生いじめ自殺事件』が起き、その報道もあっていじめ自殺が流行していった[22]。
始まり
[編集]1998年、代表的なメンタルヘルス系(メンヘル系)の日記作家『南条あや』[注 1]が登場したが、1999年3月に彼女が亡くなるとそれを模倣して日記を書く人が急増した[24]。社会学者の土井隆義はこの日記を承認欲求が透けて見えると評し、自立欲求から承認欲求への移行は時代の流れであるとした[25]。
また1998年には自殺者が約35%増加した[26]が、1998年12月にインターネット経由での自殺幇助である『ドクター・キリコ事件』が発生しそれが報道されると、各ウェブホスティング会社が自殺系サイトの自主規制を行い[22]、その代わりとして自分の自傷をテーマとした自傷系サイトが増えていったとされる[22]。この自傷系サイトには例えば「ロブ@大月」の開設する『自傷らーの館』が存在した[22][27]。
一方、1997年3月には日本未承認の選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) を「ハッピードラッグ」として宣伝する書籍『脳内薬品: SSRI』(酒井和夫)が登場し[28]、次いで1999年5月には日本において初のSSRIである『フルボキサミン』(デプロメールおよびルボックス)が登場した[28]。
1999年6月、自傷の問題を抱える主人公の映画『ファザーレス 父なき時代』(企画:村石雅也)が劇場公開される[29]が、この映画の観客にはリストカット経験者が多く集まっていたとされる[30]。前述のロブ@大月の自著によれば1999年11月に行われたこの映画の最終上映の後より『自傷らーの館』のオフ会が行われるようになったとされる[31]。次いで2000年11月25日には映像『鬱/リストカッターとの対話』(撮影・編集:村石雅也)がアップリンク渋谷において行われたライターの今一生による自傷に関するイベント『自傷だヨ、全員集合』で初上映された[32][33]。
一方、1999年11月には大規模掲示板群『2ちゃんねる』に『躁鬱板』が追加され、翌2000年に躁鬱板が『メンタルヘルス板』(略称:メンヘル板)へと改名された[要出典]が、この2000年頃より精神疾患を抱えた人のカミングアウト(自己開示)が流行した[34]。
その後、2001年頃よりはメンタルヘルスに問題を抱える人がメンヘラー、メンヘラと呼ばれるようになっていった[35]。
病みの文化的拡大
[編集]1999年12月には携帯向けホームページサービス『魔法のiらんど』が登場し[36]、そこで当時のギャルが浜崎あゆみの歌詞を引用しながら病みを表現するようになった[37]。また2000年3月には前述の『魔法のiらんど』にケータイ小説を書くための『BOOK機能』が追加され[38]、それによって『恋空』をはじめとするケータイ小説が登場したが、そのケータイ小説でも、浜崎あゆみの影響が強く、またリストカットのような病み表現も登場していた[37][39]。
また同じ頃にはヴィジュアル系バンドを好むバンギャルからもメンヘラ文化(ネオ・マゾヒズム文化)が生まれていったと見られている[21][40]。この代表的なバンドには『ムック』が存在する[40]。少女漫画でも2000年にそれらと雰囲気の近いバンド物の『NANA』(矢沢あい)が登場し2005年に映画化され人気となっていった[41][42]が、評論家の阿部嘉昭はNANAや浜崎あゆみについて「不如意のときに、ちっちゃな幅で示される前向きな精神性が、女の子にはリアルと映るらしい」と評価していた[42]。
ファッションではリストカットと共にゴシック・アンド・ロリータ(自傷系ゴスロリ)も流行していった[40]が、臨床心理士の矢幡洋はこれを傷ついたもの同士の交流を目的としたものと評し[43][40]、当事者の雨宮処凛はこれを注目されないことによる不安から来たものと評していた[43][44]。
ノンフィクションの書籍では2000年10月に前述の『自傷らーの館』で得た情報をまとめた『リストカットシンドローム』(前述のロブ@大月)[45][27]及び『リストカット:手首を切る少女たち』(小田晋)[45]が、2001年8月に『生きちゃってるし、死なないし―リストカット&オーバードーズ依存症』(前述の今一生)[45]が、2004年2月に『卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記』[注 1](前述の南条あや)[45]が、2006年3月に『問題少女: 生と死のボーダーラインで揺れた』[注 2](長田美穂)が登場した。地上波テレビにおいても2003年11月23日に日本テレビよりドキュメンタリー番組『心が壊れる・・・~ リストカット症候群 ~』が[48]、2005年11月5日にNHK総合よりドキュメンタリー番組『夜回り先生2 水谷修のメッセージ~生きていてくれて、ありがとう~』が登場した[49]。そのうち書籍『リストカットシンドローム』によれば自傷をする人は高学歴でありながら両親との仲が悪い人が多かったとされる[50]。
またリストカットする人は境界性パーソナリティ障害と診断される女性が多いと言われていた[48]。一方、精神科医の小野和哉は10年前よりも典型的な境界性パーソナリティ障害が減少し、自我構造・人格構造の脆い患者が増えていると評していた[51]。
また精神科医の名越康文によれば自身のところに来る患者のリストカットは自殺目的のものが減少し精神的安定を目的とするものが増えていたとされる[52]が、2003年には自殺者の数が過去最悪となった[53]。
同2003年にはゴシック・アンド・ロリータ好きかつリストカットを行っていたカップルから親殺しの『河内長野市家族殺傷事件』が起きた[54][55][56]が、男性の方は家族を道連れにして死のうと思っていたと供述していた[56][57]ほか、この女性のホームページ『禁忌の接吻』及びその日記『内臓狂想曲』ではリストカットを含め死を連想させるものが多く[55][56]、こちらも精神科医の風野春樹によって境界例に近いだろうと見られていた[56]。
その後、2006年には『自殺対策基本法』が制定され[58]、また同2006年には『自殺総合対策会議』も設置された。
一方、2008年には「トラウマテクノポップバンド」の『アーバンギャルド』が登場し、翌2009年にはそのバンドより「メンヘラーに人権を!」の文字の登場する曲PV『女の子戦争』が登場した[59][60]。
また、1990年代後半には少年漫画誌に精神的問題のあるキャラの登場する久米田康治の漫画『かってに改蔵』及びその後継作の『さよなら絶望先生』が登場しており、2008年〜2010年にはそれらの影響を受けた琴葉とこのWeb漫画『メンヘラちゃん』が登場した[61][62]。
なお2010年に行われた東京大学の学生生活実態調査では、初めてメンタルヘルスに関する項目が追加され、その結果において「強い不安に襲われた」人が49.2%、「気分が落ち込んだり、何にも興味が持てなくなった」人が 37.2% 、「人と話していてとても緊張したり、不安を感じた」人が35.3%にも上り、またその割合は男子よりも女子の方が高いという結果となっていた[63][64]。東京大学教員の上野千鶴子はメンヘラにおけるリストカットや過食嘔吐の原因を、思うようにいかない人生や人間関係に対する自罰としてみていた[63]。
またメンヘラは企業の適性検査における性格検査によって弾かれるため就職が健常者に比べて困難となっていた[65]。
病み垢の登場
[編集]2007年4月9日頃より日本でも短文SNSの『Twitter』が人気となっていく[66]が、いつからかこれまで電子掲示板 (BBS) で行われてた病みの表現がTwitter上で行われるようになっていった[25]。病みを発信するアカウントは『病み垢』と呼ばれるようになり、ハッシュタグでは「#病み垢さんと繋がりたい」「#病み垢さんと仲良くなりたい」が登場した[25]。また、うつ病診断者の増加に伴う前述の抗うつ薬 SSRI 処方の拡大によって、2011年には SSRI の売上が推定で約1,000億円まで成長していた[67][68]。
そんな中で2011年3月の東日本大震災以降はメンヘラ表現、病み表現がポップ化されていったとされる[59]。例えばTwitter上ではネタ(ネタツイ)を呟くネタ系ツイッタラーが人気となっていた[69]が、メンヘラクラスタからもメンヘラ芸を行う「メンヘラ神」などのツイッタラーが登場して人気となっていった[37][70]。当時のメンヘラ垢は明るかったと言われている[70]が、メンヘラをアイデンティーとしながらも埋もれないよう周囲と差を付けようとしたために過激化が進んでいったと言われている[37]。
2013年11月4日にはメンヘラ評論家「はるしにゃん」の編集するメンヘラ評論の同人誌『メンヘラリティ・スカイ』が登場し[71]、前述のメンヘラ神もそこへの寄稿を行っていた[72]。またメンヘラ神はメンヘラ総合雑誌の出版を計画していたが、心中未遂をしていた彼氏との関係が悪化し、2013年11月9日には彼氏からの自殺教唆によって自死を選ぶこととなった[37][73]。
次いで2013年11月24日には「エロいメンヘラ処女jc」[注 3]を名乗ってFC2動画で配信していたネットアイドルの少女による自死配信の『滋賀女子中学生自殺配信事件』が起きた[74][75]。
女性によるメンヘラ表現の商業化
[編集]一方、2012年には前述の琴葉とこのWeb漫画『メンヘラちゃん』が商業化された[62]。次いで2013年には江崎びす子の病みかわいい変身キャラクター『メンヘラチャン』が登場して若者人気を獲得し[76][77]、原宿系においても「ゆめかわ」ブームの派生として『病みカワ』ファッションが登場した[78]。
2014年には江崎びす子の個展『メンヘラチャン展』が開催され[77]、また同2014年にはあおいうに主催によるメンヘラ美術大学生・芸術大学生を集めた美術展覧会『メンヘラ展』が開始された[77]。2015年の『メンヘラ展』には江崎びす子も参加している[77]。
また2014年にはこのメンヘラチャンのコラボグッズ「リスカバングル」が発売され完売したが、この「リスカバングル」は2015年の再販においてTwitter上でリストカットをファッションのようにしているとして批判され販売中止に追い込まれた[79]。
2015年には病んだ女性を集めたアイドルグループの『病ンドル』[80][81][82]と『ぜんぶ君のせいだ。』[80][83]が登場し、翌2016年には音楽アーティストから「メンヘラかわいい」を売りとする『ナナヲアカリ』が登場した(『ハッピーになりたい』など)[84]。
2018年にはガイアックスのスタートアップ支援によってメンヘラがメンヘラのまま「幸せに病める世界をつくる」ことを目的とした株式会社メンヘラテクノロジーが設立された[85][86]。
重い愛化
[編集]スマートフォンにおいては脱出ゲームアプリがブームとなっていたが、2013年、バンド「ミオヤマザキ」の楽曲『メンヘラ』の宣伝としてメンヘラ彼女に閉じ込められるスマートフォン向け脱出ゲームアプリ『マヂヤミ彼女』が登場し、このゲーム及び楽曲が大人気となる[87][88]。なお楽曲『メンヘラ』は有線放送で放送禁止となっていたとされる[89]。
2015年にはガンガン系漫画誌に愛が重いメンヘラ少女の純愛がテーマの『ハッピーシュガーライフ』が登場して2018年夏にアニメ化され[84][90]、その主題歌を前述のナナヲアカリが務めた[84]。
またTwitterからは「どうして誰の一番にもなれないんだろう…」などの病み絵を投稿するイラストアカウント『メンヘラ少女』が登場し[91]、2017年にはバンド「ミオヤマザキ」とのコラボが行われ同バンドの曲をこの「メンヘラ少女」がイラスト化した[91]。
2019年5月、新宿ホスト殺人未遂事件が起こりヤンデレ、最上位のメンヘラだとして話題となり[92][93]、ぴえん系女子の間で「好きで好きで仕方なかった」のブームが起きた[93]。
2021年には少女漫画誌『りぼん』でメンヘラ少女を主人公とした『骨の髄まで愛してね』(小林ユキ)が登場した[94]。
萌え化
[編集]2017年に動物の萌え擬人化アニメ『けものフレンズ』が登場してブームとなったが、Twitter上では2019年頃よりその萌えキャラの一人『アライグマ』(アライさん)になりきって自身の深刻な問題をカミングアウトする「アライさん界隈」(略称:ア界隈)が流行した[95]。
2019年にはアイドルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』シリーズに弱メンタルで「やむ」が口癖のアイドル『夢見りあむ』が登場し、同ゲームのアイドル投票イベントで3位を獲得[96]、同年の『ネット流行語100』でも15位を獲得し[97][98]、後にメンヘラファッションのブランドの一つ『TRAVAS TOKYO』とのコラボも行われた[99]。
次いで2022年にはメンヘラ少女をネットアイドルに育てるゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』が登場して人気となった[100]。
2023年にはメンヘラメイド店員×ヤンデレアイドルの漫画『平良深姉妹はどっちもヤんでる』が登場した[101]。
メンヘラ製造機
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
恋愛相手をメンヘラにする人はメンヘラ製造機とも呼ばれている[102]。
メンヘラ製造機の一例では育児書を参考にして相手を自分へと依存させながら、時折突き放すことで相手をメンヘラにしていた[5]ものの、メンヘラ製造機の自分自体もメンヘラであったと述べている[5]。
歴史
[編集]2016年には女性漫画誌『Eleganceイブ』よりメンヘラ製造機の男をヒーローとする恋愛漫画『凪のお暇』が登場し、2019年にTBS系でドラマ化された[103]。
2018年には青年漫画誌『グランドジャンプ』よりメンヘラ製造機の男の登場する群像劇漫画『来世ではちゃんとします』が登場し、2020年よりテレビ東京系でドラマ化された[104][105]。
2019年12月11日にはNHKのバラエティ番組『ねほりんぱほりん』に「元メンヘラ製造機」の回が登場した[106][5]。
イベント
[編集]関連作品
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 映画
- 漫画
- 前田 シェリー かりんこ『メンヘラ製造機だった私が鼻にフォークを刺された話』 2023年
- 音楽
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 「メンヘラ」という言葉に含まれる社会的偏見とは?精神科医・藤野智哉先生に聞く! - yoi 集英社 2023年9月9日
- ^ a b メンヘラとはどういう意味?どういった特徴があるのか? - Lab BRAINS アズワン 2023年4月25日
- ^ 厚生労働省 令和5年度障害者総合福祉推進事業(厚生労働省が行っているメンタルヘルスに関する普及啓発の分析及びその結果やトレンドを踏まえた効果的な広報手法の提案) p.93 ブレインズ・カンパニー 2024年3月
- ^ 【メンヘラ】ってどういう意味?メンヘラと言われる女性にありがちな特徴とは? - Domani 小学館 2024年10月23日
- ^ a b c d e 「子育て本からメンヘラ製造」ねほりんぱほりん・メンヘラ回「色々学ばないといけない」と関心集まる ITmedia 2019年12月12日
- ^ スイスイ『すべての女子はメンヘラである』 飛鳥新社 2020年8月6日 ISBN 978-4864107488
- ^ 世の中にはメンヘラ女子しかいない説|ミオヤマザキのメンヘラ論 第一回【連載】 S Cawaii! 編集部 2019年4月24日
- ^ 加藤諦三『メンヘラの精神構造 (PHP新書)』 PHP研究所 2020年6月16日 ISBN 978-4569847153
- ^ 「幸せになりたいのではなく、幸せと思われたいだけ」 メンヘラってなんだろう。被害者意識の正体に迫る - ダヴィンチWeb KADOKAWA 2020年7月14日
- ^ ヤンデレとメンヘラの違いとは? それぞれの意味と特徴を解説 - マイナビウーマン マイナビ 2023年2月24日
- ^ 間違えやすい「メンヘラ」と「ヤンデレ」の違いとは リンクバル 2023年10月20日
- ^ 佐々木 2022, p. 34.
- ^ 佐々木 2022, pp. 30–31.
- ^ ファッションメンヘラとは?意味や特徴、改善方法を解説【診断付き】 ハッピーライフ 2021年10月20日
- ^ a b c 佐々木 2022, pp. 27–30, 「ぴえん系女子はリストカットすらSNS映えのひとつ」
- ^ ヘラる(へらる) - numan マレ 2022年11月27日
- ^ Weblio - 実用日本語表現辞典 - ヘラる GRAS Group 2017年
- ^ ヘラるの意味・語源・類語とは?原因や対処方法は?まとめて解説 - Quiz Castle ジョブール
- ^ CAJ中国四国支部大会2014 学生が挙げた「若者ことば」一覧(項目数:289、のべ:627語) p.9 愛媛大学 2014年
- ^ 覚えてる?世紀末の「V系ブーム」思春期の「病み」に寄り添う世界観 - withnews 朝日新聞社 2019年4月11日
- ^ a b 市川哲史、藤谷千明『すべての道はV系へ通ず。』 pp.288-289 シンコーミュージック・エンタテイメント 2018年8月26日 ISBN 978-4401646395
- ^ a b c d 渋井哲也『ネット心中』 NHK出版 ISBN 978-414088099090
- ^ 南条あや入院レポート 1998年9月30日すいよーび 入院66日目 南条あや 1998年9月30日
- ^ 精神経誌(2011)113巻 1号 自殺総合対策における精神科医療の課題 ――総合的な精神保健的対策を目指して―― p.83 松本俊彦 2011年
- ^ a b c 『「死にたい」とつぶやく:座間9人殺害事件と親密圏の社会学』 中森弘樹 2022年12月15日
- ^ 石原明子「統計からみる日本の自殺 ― 人口動態統計、人口動態職業・産業別統計より ―」『精神保健研究 49 Suppl.: 13-26,2003』 精神保健研究所 2003年
- ^ a b 「ホームページ『南条あや日記』 この世界は、おかしくて残酷で、そして哀しい…」『週刊金曜日 2000年11月10日号』 pp.58-60 株式会社金曜日 2000年11月10日
- ^ a b 長田 2006, pp. 12–13.
- ^ ファザーレス 父なき時代 映画.com
- ^ ロブ@大月 2000, p. 10.
- ^ ロブ@大月 2000, pp. 10–11.
- ^ 長田 2006, p. 119.
- ^ 今一生『「死ぬ自由」という名の救い』 河出書房新社 2006年2月21日 ISBN 978-4309243702
- ^ 『現代用語の基礎知識 2007』 p.1237 自由国民社 2006年11月2日 ISBN 978-4426101251
- ^ 時事用語事典 メンヘラ イミダス・集英社 2018年3月
- ^ ネットビジネス新流儀 第3回 ユーザーの思いを大切にすることが、共感を生み、好循環につながる 魔法のiらんど p.1 ASCII 2008年2月7日
- ^ a b c d e 「“病み”の自己発信」『サイゾー 2017年2月号』 p.123-135 サイゾー 2017年
- ^ ネットビジネス新流儀 第3回 ユーザーの思いを大切にすることが、共感を生み、好循環につながる 魔法のiらんど p.2 ASCII 2008年2月7日
- ^ あれから10年、「ケータイ小説」が急速に廃れた理由とは? 現役女子高生に『恋空』を読んでもらった
- ^ a b c d 矢幡洋「ネオ・マゾヒズムに走る若者たちーーリストカット・ゴスロリ・ムック」『世界 2004年2月号』 pp.173-181 岩波書店 2004年1月8日
- ^ 速水健朗『ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち』 原書房 2008年6月9日 ISBN 978-4562041633
- ^ a b 森直人 『日本発映画ゼロ世代: 新しいJムーヴィーの読み方』 フィルムアート社 2006年3月1日 ISBN 978-4845906826
- ^ a b 松浦桃『セカイと私とロリータファッション』 pp.155-156 青弓社 2007年8月22日 ISBN 978-4787232755
- ^ 浜田敬子「ネオ・マゾでつながりたい:自傷系ゴスロリ少女たちのココロ」『AERA 2004年7月12日号』 pp.60-62 朝日新聞出版 2004年7月5日
- ^ a b c d 斎藤環『心理学化する社会 癒したいのは「トラウマ」か「脳」か』 河出書房新社 2009年1月26日 ISBN 978-4309409429
- ^ 長田 2006, p. 235.
- ^ 長田 2006, p. 237.
- ^ a b NNN ドキュメント’03 日本テレビ
- ^ 11月5日(土)放送 夜回り先生2 水谷修のメッセージ~生きていてくれて、ありがとう~ NHK
- ^ ロブ@大月 2000, p. 13.
- ^ 長田 2006, pp. 248–249.
- ^ ロブ@大月 2000, pp. 162–163.
- ^ 自殺死亡数、2003年は3万2000人超え過去最悪に 4、5月が特に危険 日経BP 2005年1月29日
- ^ 10代「ゴスロリカップル」の親殺し 2人が耽溺した虚構の世界とは…【平成の怪事件簿】 p.1 デイリー新潮 2019年04月24日
- ^ a b 10代「ゴスロリカップル」の親殺し 2人が耽溺した虚構の世界とは…【平成の怪事件簿】 p.3 デイリー新潮 2019年04月24日
- ^ a b c d 「大阪・家族殺傷事件 16歳少女が綴ったHP日記「内臓狂想曲」を読み解く」『週刊朝日 108(53) 』 pp.163-165 2003年11月21日
- ^ 1カ月前から殺害計画 河内長野市・家族殺傷事件で供述 朝日新聞 2003年11月4日
- ^ 水谷修『夜回り先生 水谷修が見た公明党』 第三文明社 2020年5月18日
- ^ a b 松永天馬「アーバンギャルド・松永天馬が分析するポップ化しメタ化した“メンヘラ”」『サイゾー 2017年2月号』 p.127 サイゾー 2017年
- ^ アーバンギャルド・松永天馬が分析する・ポップ化しメタ化した“メンヘラ” サイゾー 2017年1月31日
- ^ 現役女子高生が描いたマンガ『メンヘラちゃん』 琴葉とこインタビュー - ダ・ヴィンチWEB KADOKAWA 2013年8月6日
- ^ a b メンヘラちゃん(上・下) 「不安や絶望など負の感情表現が凄く、心が揺さぶられる」 アキバBlog 2012年10月16日
- ^ a b 『女たちのサバイバル作戦 (文春新書 933)』 pp.159-163 上野千鶴子 2013年9月20日 ISBN 978-4166609338
- ^ 2010年(第60回)学生生活実態調査の結果報告書 p.14 東京大学学生委員会 学生生活調査室 2011年12月12日
- ^ フリーターズフリー『フリーター論争2.0 フリーターズフリー対談集』 人文書院 2008年5月1日 ISBN 978-4409240786
- ^ やじうまWatch 【2007/04/11】 Impress 2007年4月11日
- ^ 宮岡等「抗うつ薬の使い方に警鐘を鳴らす」『medicina 50巻10号 (2013年10月発行)』 pp.1898-1900 2013年10月10日
- ^ Vol.245 日本における3万人超の自殺を考える 医療ガバナンス学会 2021年12月29日
- ^ 課題 SNSにおける自己表現とコミュニケーション ーアカウントの使い分けと放棄について p.16 津田みずほ 2013年度
- ^ a b 思い出インターネット 岩倉文也 2022年12月26日
- ^ 「マンガ同人誌、アート系ZINE…… 採算度外視の〝自主雑誌〟の甘美な世界」『サイゾー 2014年2月号』 p.73 サイゾー 2014年
- ^ 自死は本のなかでどのように考えられてきたのか p.3 現代ビジネス 2023年12月13日
- ^ 慶大生がLINE「死んでくれ」で逮捕、自殺教唆事件を読み解く by渋井哲也 - ニコニコニュース DWANGO 2014年2月2日
- ^ 中3少女がFC2で“飛び降り自殺”を動画配信 ネットに救いを求める10代の悲痛な叫び マイクロコンテンツ 2013年11月27日
- ^ 滋賀中三美少女が「自殺生中継」した戦慄の3分!(1) - アサ芸プラス 徳間書店 2013年12月5日
- ^ 病みかわいい「メンヘラチャン」×原宿「PARK」 コラボアイテム先行予約開始! - ダ・ヴィンチWEB KADOKAWA 2015年6月16日
- ^ a b c d "メンヘラ"芸大・美大生らによる「メンヘラ展」阿佐ヶ谷で開催 マイナビ 2015年1月21日
- ^ 原宿系個性派ファッションジャンル大辞典!江崎びす子たんがイラスト入りで解説します♪ - HARAJUKU POP WEB HARAJUKU POP 2021年3月16日
- ^ 「リスカバングル」販売中止に リストカットがファッションのように扱われていると非難 ITmedia 2015年7月1日
- ^ a b c d e f “病みver”【青山ひかる】と送る・女子とメンヘルカルチャーのいびつな関係 サイゾー 2017年1月31日
- ^ メンヘラ・病みかわ集まれええ~! 元あやまんJAPANプロデュース「病ンドル」オーディション始動! - ねとらぼ ITmedia 2015年4月14日
- ^ 新世代アイドル『病ンドル』ついに幕開け!“お披露目ライブ”が7月20日に決定!デビューを祝し、あのアイドルも参戦!?出演者第1弾発表! PRTimes 2015年5月20日
- ^ “病みかわいい”アイドル、ぜんぶ君のせいだ。が初作品リリース ナタリー 2015年7月8日
- ^ a b c 戦慄の純愛サイコホラー『ハッピーシュガーライフ』がTVアニメ化! 2018年7月より放送開始! 主要声優陣は花澤香菜さん、久野美咲さん、花守ゆみりさん アニメイト 2018年3月22日
- ^ 彼氏駆動なメンヘラ女子の冒険は始まったばかり ASCII 2018年11月14日
- ^ 「幸せに病める世界を」メンヘラテクノロジー会社作った東工大院生 - withnews 朝日新聞社 2019年8月29日
- ^ 200万DLの『マヂヤミ彼女』で話題、ミオヤマザキがメジャーデビュー その斬新すぎるPR戦略とは? RealSound 2014年12月18日
- ^ ミオヤマザキ監修の脱出ゲームアプリ「マヂヤミ彼女」がリニューアルリリース! Gamer 2019年4月17日
- ^ MVが公開中止、過激な歌詞が放送禁止…話題のバンド・ミオヤマザキが10代女子から人気のワケ Real Sound 2015年5月15日
- ^ 「メンヘラ」ってどういう意味!?「アニメ」キャラと合わせて紹介【用語集】 - にじめん kusuguru 2021年6月18日
- ^ a b 闇属性すぎるだろ! 病み系イラスト「メンヘラ少女」とミオヤマザキが鬱々コラボ、恐怖と共感が同時に押し寄せる…… 2017年2月2日
- ^ 「好きで好きで仕方なかった」刺傷事件で「ヤンデレ」が注目語に アゴラ 2019年5月24日
- ^ a b 佐々木 2022, pp. 30–33, 「神格化される「ホスト殺人未遂事件」」
- ^ 恋が少女をメンヘラに変えてしまう?りぼん新連載「骨の髄まで愛してね」 ナタリー 2021年4月2日
- ^ 匿名自助グループとしての「アライさん」現象 なぜアライさんは大量発生したのか? - ねとらぼ ITmedia 2019年4月29日
- ^ デレマス総選挙、「炎上アイドル」が3位に 夢見りあむは「現代ネット社会」の化身なのか J-CAST 2019年5月20日
- ^ 「夢見りあむ」という炎上アイドルは、アイドルになることはできたのか? - 電ファミニコゲーマー マレ 2020年5月18日
- ^ 「にじさんじ」年間大賞で"七色"の王冠輝く。niconico × pixiv「ネット流行語100」結果発表 - pixivision pixiv 2019年12月15日
- ^ 【シンデレラ】夢見りあむ×TRAVAS TOKYOコラボ決定!本日5月8日(日)21:30より、コラボTシャツの先行受注がスタート! バンダイナムコエンターテインメント 2022年5月8日
- ^ 売上の半数は中国! 100万本売れた「NEEDY GIRL OVERDOSE」販売のための施策が公開【CEDEC2023】 Impress 2023年8月25日
- ^ メンヘラ姉とヤンデレ妹の強火ラブコメ「平良深姉妹はどっちもヤんでる」1巻 ナタリー 2023年5月17日
- ^ メンヘラ製造機とは? 8つの特徴と攻略法 マイナビ 2022年2月14日
- ^ 「大好きな原作だから心の底から楽しみ」ドラマ「凪のお暇」に期待の声! 電子書籍サイト「ブックパス」では1巻無料も実施中 - ダ・ヴィンチWEB KADOKAWA 2019年7月23日
- ^ レギュラー共演者決定!!「スタジオデルタ」の性をこじらせた個性豊かな社員たちを演じるのは・・・!?「来世ではちゃんとします」 テレビ東京 2019年12月11日
- ^ 5分でこれまでの「来世ちゃん」がわかる!令和の人気エロラブコメディをおさらい テレビ東京 2022年12月20日
- ^ “元メンヘラ製造機”の女性が登場!“お暇”をいただくブタさんも…?<ねほりんぱほりん> - WEBザテレビジョン KADOKAWA
- ^ 松本穂香演じる地味な“元カノ”桃のメンヘラ行動&内面に迫る「恋のいばら」キャラクター紹介動画第1弾公開 TV LIFE 2022年11月30日
- ^ アルルカン、DEZERT、シェルミィ、ユメリープ…歌詞や世界観がティーン層に刺さるV系バンド Real Sound 2019年7月23日
参考文献
[編集]- ロブ@大月『リストカットシンドローム』ワニブックス、2000年11月。ISBN 9784847013690。
- 佐々木チワワ『「ぴえん」という病 : SNS世代の消費と承認』扶桑社〈扶桑社新書 ; 420〉、2022年1月。ISBN 9784594090265。
- 長田美穂『問題少女: 生と死のボーダーラインで揺れた』PHP研究所、2006年3月。ISBN 9784569649511。
関連項目
[編集]- 境界性人格障害
- バンギャル
- 量産型・地雷系
- 豆腐メンタル
- リストカット
- 過剰摂取(オーバードーズ)
- 心と身体 (2ちゃんねるカテゴリ)#メンタルヘルス板
- 病みカワ
- ヤンデレ
- 共依存
- 束縛系
- 愛され女子