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シコクママコナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミヤマママコナから転送)
シコクママコナ
シコクママコナ、鈴鹿山脈、滋賀県東近江市にて、2016年8月31日撮影
シコクママコナ
2016年8月、鈴鹿山脈滋賀県東近江市にて
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : 真正キク類I euasterids I
: シソ目 Lamiales
: ハマウツボ科 Orobanchaceae
: ママコナ属 Melampyrum
: M. laxum
変種 : シコクママコナ
M. laxum var. laxum
学名
Melampyrum laxum Miq. var. laxum[1]
和名
シコクママコナ

シコクママコナ(四国飯子菜、学名Melampyrum laxum Miq. var. laxum[1])は、ハマウツボ科ママコナ属分類される半寄生一年生の1[2][3]

特徴

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の高さは20-50 cm[2][3]は狭卵形または長楕円状披針形で、長さ2.5-6 cm、幅0.6-2 cm[2]、先はとがる[3]。基部は狭まって[3]、長さ5-10 mm葉柄がある[2]。両面に毛が散在する[3]

上部の葉腋ごとに1をつけるか、先端に長さ4-5 cmの花序をつくって花をつける[2]花冠は紅紫色で花喉の両側に黄色の斑があり、内部に黄色の斑点が広がる[2]、長さ13-18 mm[3]萼片は3角状卵形から線状披針形まで変化が多く、先端は鈍いかややとがり[3]、有毛[2]は卵形から狭披針形、先端は鈍く[3]、ふちに刺毛状の歯牙が散在する[2]。花期は8-9月[2][3]

種子は楕円形[3]

ミヤマママコナ(深山飯子菜、学名:Melampyrum laxum Miq. var. nikkoense Beauverd[4])は、苞のふちに鋸歯がなく、花冠の花喉の両側に黄色の斑があり、北海道西南部、本州(中北部)、四国地方西部に分布する[2][3]

分布・生育環境

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山地の林ふちに生育するシコクママコナ

日本固有種本州東海地方から中国地方東部)、四国九州に分布する[2][3]

のふちや草地に生育する[2][3]

種の保全状況評価

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日本では環境省による国レベルのレッドリストの指定を受けていないが[5]、以下の都道府県のレッドリストで指定を受けている。

脚注

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  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠. “シコクママコナ”. (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info(2024年11月4日). 2024年11月4日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 門田 (2013)、442-443頁
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 佐竹 (1981)、114-115頁
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠. “ミヤマママコナ”. (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info(2024年11月4日). 2024年11月4日閲覧。
  5. ^ 環境省レッドリスト2020の公表について”. 環境省 (2020年3月27日). 2024年11月4日閲覧。
  6. ^ いしかわレッドデータブック2020、植物編” (PDF). 石川県. pp. 179. 2024年11月4日閲覧。
  7. ^ 宮城県の希少な野生動植物-宮城県レッドリスト2024年版-、選定種一覧(植物)” (PDF). 宮城県. pp. 7. 2024年11月4日閲覧。
  8. ^ レッドリスト(平成26年改訂)、植物(維管束類)のリスト” (PDF). 鹿児島県. pp. 24. 2024年11月4日閲覧。
  9. ^ 佐賀県レッドリスト2020(植物編)のリスト” (PDF). 佐賀県. pp. 6. 2024年11月4日閲覧。

参考文献

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  • 門田裕一、畔上能力、永田芳男、菱山忠三郎、西田尚道『山に咲く花』(増補改訂新版)山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2013年3月30日。ISBN 978-4635070218 
  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物 草本Ⅲ合弁花類』平凡社、1981年10月。ISBN 4582535038 

外部リンク

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