マニー・バニュエロス
楽天時代 (2023年6月) | |
基本情報 | |
---|---|
国籍 | メキシコ |
出身地 | ドゥランゴ州ゴメスパラシオ |
生年月日 | 1991年3月13日(33歳) |
身長 体重 |
5' 10" =約177.8 cm 215 lb =約97.5 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2008年 アマチュアFA |
初出場 |
MLB / 2015年7月2日 CPBL / 2020年8月9日 NPB / 2023年5月17日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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国際大会 | |
代表チーム | メキシコ |
五輪 | 2021年 |
この表について
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マニュエル・バニュエロス(Manuel "Manny" Bañuelos、スペイン語発音: [ma.ˈnwɛl ba.ˈɲwe.los][1]、1991年3月13日 - )は、メキシコ・ドゥランゴ州ゴメスパラシオ出身のプロ野球選手(投手)。左投右打。
経歴
[編集]プロ入りとヤンキース傘下時代
[編集]2008年にリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルでプレーしていたアルフレド・アセベスらと共にニューヨーク・ヤンキースに入団した。この年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースで12試合(先発3試合)に登板して4勝1敗、防御率2.57、37奪三振を記録した。
2009年はA級チャールストン・リバードッグス、A+級タンパ・ヤンキースでプレー。A級チャールストンでは25試合(先発19試合)に登板して9勝5敗、防御率2.67、104奪三振を記録した。この年のオールスター・フューチャーズゲームに世界選抜の一員として出場した[2]。
2010年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ、A+級タンパ、AA級トレントン・サンダーでプレー。A+級タンパでは10試合に先発登板して0勝3敗、防御率1.80、62奪三振を記録した。オフには教育リーグのアリゾナ・フォールリーグに参加した。
2011年はメジャーのスプリングトレーニングに初参加。ジェームズ・P・ドーソン・アワードを受賞した[3]。AA級トレントンでプレー後、8月2日にAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキースに昇格。11月20日にヤンキースとメジャー契約を結び、40人枠入りを果たした[4]。
2012年は2年連続でメジャーのスプリングトレーニングに参加。AAA級スクラントン・ウィルクスバリで開幕を迎え、6試合に登板したが、左腕を故障したためトミー・ジョン手術を受け[5]、残りのシーズンを全休した。
2013年はリハビリのためシーズンを全休した。
2014年はA+級タンパで開幕を迎え、4月にAA級トレントンに昇格。AA級トレントンでは17試合(先発16試合)に登板して1勝3敗、防御率4.59、44奪三振を記録した。8月にAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダース[6]へ昇格した。4試合に先発登板して1勝0敗、防御率3.60、13奪三振を記録した。
ブレーブス時代
[編集]2015年1月1日にデビッド・カーペンター、チェイスン・シュリーブとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[7]。7月2日にメジャー初昇格を果たし、同日のワシントン・ナショナルズ戦でメジャーデビュー[8]。この年は7試合に投げ、うち6試合で先発登板した。防御率5.13、WHIP1.60とやや打ち込まれ、メジャー初勝利を挙げたが、1勝4敗と負け越してシーズンを終えた。
エンゼルス傘下時代
[編集]2016年8月21日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結んだ[10]。
2017年は傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズでプレーし、39試合(先発9試合)に登板して5勝6敗、防御率4.93、85奪三振を記録した。オフの11月6日にFAとなった[9]。
ドジャース傘下時代
[編集]2017年11月14日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、2018年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[9]。
2018年は傘下のAAA級オクラホマシティ・ドジャースでプレーし、31試合(先発18試合)に登板して9勝7敗、防御率3.73、127奪三振を記録した。
ホワイトソックス時代
[編集]2018年11月1日にジャスティン・ユーチャックとのトレードで、シカゴ・ホワイトソックスへ移籍した。また、移籍と同時に40人枠入りした[11]。
2019年レギュラーシーズン終了後の10月28日にマイナー契約で傘下のAAA級シャーロット・ナイツへ配属され、11月4日にFAとなった[9]。
富邦時代
[編集]2020年2月11日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったが、5月28日に自由契約となった[9]。6月20日にCPBLの富邦ガーディアンズと契約した[12]。登録名は「邦威」。8月16日の統一ライオンズ戦で5回3失点で来台初勝利を記録[13]。その後は6勝を挙げ、防御率2.60をマークした。
2021年7月5日に東京オリンピックに出場する為に退団することが決まった[14]。同日まで9試合に登板し1勝2敗、防御率2.94、リーグトップの64奪三振をマークしていた。
メキシカンリーグ時代
[編集]2021年7月10日にリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルのモンテレイ・サルタンズと契約した[15][9]。
ヤンキース時代
[編集]2022年1月10日にプロ入り時の古巣であるヤンキースとマイナー契約を結んだ[16]。開幕はAAA級スクラントン・ウィルクスバリで迎え、5月26日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[17]。昇格後はすぐに登板機会が巡って来なかったが、6月3日のデトロイト・タイガース戦でプロ入り以来14年越しとなるヤンキースでのデビューを飾った[18]。6月28日にDFAとなった[19]。
パイレーツ時代
[編集]2022年7月3日に金銭トレードで、ピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[20]。シーズン全体ではリリーフとして35試合に登板。オフの11月15日にDFAとなり、11月18日にFAとなった[9]。
日本・楽天時代
[編集]2022年12月8日、東北楽天ゴールデンイーグルスと契約したことが発表された[21]。背番号は13[22]。
2023年は、5月17日の福岡ソフトバンクホークス戦(きらやかスタジアム)でリリーフとして初登板したが、1イニング持たずに4安打2四球6失点で降板し、これが一軍で唯一の登板となった[23]。二軍では先発として18試合に登板し、7勝6敗、防御率3.90という成績だった。オフの12月1日に退団が発表された[24]。
2023年オフは、メキシコのウィンターリーグに所属するトマテロス・デ・クリアカンでプレーすることが発表された[25]。
台湾・楽天時代
[編集]2024年1月23日、CPBLの楽天モンキーズと契約し、3年振りの台湾球界復帰となった。登録名は「霸威斯」[26]。
8月18日に解雇された[27]。
選手としての特徴
[編集]最速154キロの直球に[28]、カーブ、スライダー、シンカーといった変化球を持ち球とする技巧派左腕[29]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | ATL | 7 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | .200 | 121 | 26.1 | 30 | 4 | 12 | 0 | 3 | 19 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5.13 | 1.59 |
2019 | CWS | 16 | 8 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 0 | .429 | 235 | 50.2 | 60 | 12 | 33 | 3 | 1 | 44 | 2 | 1 | 39 | 39 | 6.93 | 1.84 |
2020 | 富邦 | 10 | 9 | 0 | 0 | 0 | 6 | 3 | 0 | 0 | .667 | 226 | 52.0 | 39 | 2 | 26 | 0 | 4 | 62 | 3 | 0 | 20 | 15 | 2.60 | 1.25 |
2022 | NYY | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | ---- | 35 | 8.1 | 7 | 0 | 3 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2.16 | 1.20 |
PIT | 31 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 5 | .667 | 140 | 32.2 | 25 | 2 | 18 | 1 | 3 | 34 | 0 | 0 | 21 | 18 | 4.96 | 1.32 | |
'22計 | 35 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | 5 | .667 | 175 | 41.0 | 32 | 2 | 21 | 1 | 3 | 42 | 0 | 0 | 23 | 20 | 4.39 | 1.29 | |
2023 | 楽天 (E) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 8 | 0.2 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 6 | 81.00 | 9.00 |
MLB:3年 | 58 | 14 | 0 | 0 | 0 | 6 | 9 | 1 | 5 | .400 | 531 | 118.0 | 122 | 18 | 66 | 4 | 7 | 105 | 3 | 1 | 79 | 74 | 5.64 | 1.59 | |
CPBL:1年 | 10 | 9 | 0 | 0 | 0 | 6 | 3 | 0 | 0 | .667 | 226 | 52.0 | 39 | 2 | 26 | 0 | 4 | 62 | 3 | 0 | 20 | 15 | 2.60 | 1.25 | |
NPB:1年 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 8 | 0.2 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 6 | 81.00 | 9.00 |
- 2023年度シーズン終了時
- 表中の楽天(E)(2023年在籍)は、NPBの東北楽天ゴールデンイーグルス
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2015 | ATL | 7 | 0 | 2 | 1 | 0 | .667 |
2019 | CWS | 16 | 2 | 1 | 1 | 1 | .750 |
2020 | 富邦 | 10 | 1 | 6 | 1 | 0 | .875 |
2022 | NYY | 4 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1.000 |
PIT | 31 | 2 | 7 | 0 | 1 | 1.000 | |
'22計 | 35 | 2 | 12 | 0 | 1 | 1.000 | |
2023 | 楽天 (E) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
MLB | 58 | 4 | 15 | 2 | 2 | .905 | |
CPBL | 10 | 1 | 6 | 1 | 0 | .875 | |
NPB | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]MiLB
[編集]- オールスター・フューチャーズゲーム選出:1回(2009年)
CPBL
[編集]- 初記録
- 初登板・初先発登板:2020年8月9日、対統一ライオンズ24回戦(新荘体育場野球場)、5回1失点
- 初奪三振:同上、2回表に林安可から三振
- 初勝利:2020年8月16日、対統一ライオンズ27回戦(花蓮県立徳興棒球場)、5回3失点
NPB
[編集]- 初記録
- 初登板:2023年5月17日、対福岡ソフトバンクホークス6回戦(きらやかスタジアム)、8回表一死に3番手で救援登板、2/3回6失点
背番号
[編集]- 60(2015年)
- 58(2019年)
- 14(2020年 - 2021年)
- 68(2022年 - 同年6月27日)
- 53(2022年7月6日 - 同年終了)
- 13(2023年)
- 20(2024年)
代表歴
[編集]脚注
[編集]- ^ “スペイン語の発音記号変換ツール”. Easypronunciation.com. 2019年4月5日閲覧。
- ^ “All Star Futures Game 2009 World Team Roster” December 28, 2013閲覧。
- ^ “Manny Banuelos wins 2011 James P. Dawson Award”. (March 29, 2011) December 28, 2013閲覧。
- ^ Anthony DiComo (November 20, 2012). “Banuelos among six added to Yankees' roster”. MLB.com. December 28, 2013閲覧。
- ^ Andrew Simon (October 2, 2012). “Banuelos to undergo Tommy John surgery”. MLB.com. December 28, 2013閲覧。
- ^ 2013年より球団名変更
- ^ “Braves and Yankees complete three-player trade”. MLB.com (January 1, 2015). January 2, 2015閲覧。
- ^ Mark Bowman (July 2, 2015). “Banuelos to make MLB debut in finale vs. Nats” (英語). MLB.com. July 6, 2015閲覧。
- ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2021年7月15日閲覧。
- ^ http://www.sportsnet.ca/baseball/mlb/manny-banuelos-agrees-minor-league-deal-angels/
- ^ “White Sox acquire lefty Banuelos from Dodgers” (英語). MLB.com (2018年11月1日). 2019年2月7日閲覧。
- ^ Mark Polishuk (2020年6月20日). “Manny Banuelos Signs With CPBL’s Fubon Guardians” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年6月22日閲覧。
- ^ 自由體育 (2020年8月16日). “中職》邦威破皮流血撐到首勝 洪總開心戰績衝到第1但有隱憂 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2020年8月16日閲覧。
- ^ 自由時報電子報 (2021年7月10日). “中職》少了索沙、邦威、傑斯怎麼辦? 富邦:持續補強洋將 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年7月10日閲覧。
- ^ “LLEGA MANNY BAÑUELOS A SULTANES” (スペイン語). Sultanes - Club de Béisbol Monterrey (2021年7月10日). 2021年7月16日閲覧。
- ^ “Yankees' Manny Banuelos: Inks MiLB deal with Yankees” (英語). CBS Sports (2022年1月10日). 2022年5月27日閲覧。
- ^ “Injuries & Moves: Bañuelos, Carpenter join club” (英語). MLB.com (2022年5月26日). 2022年5月27日閲覧。
- ^ Bryan Hoch (2022年6月3日). “14 years after signing, Bañuelos makes Yankees debut” (英語). MLB.com. 2022年6月4日閲覧。
- ^ Steve Adams (2022年6月28日). “Yankees Designate Manny Banuelos For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年7月3日閲覧。
- ^ Darragh McDonald (2022年7月3日). “Pirates Acquire Manny Banuelos” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年7月4日閲覧。
- ^ “マニー・バニュエロス選手 契約合意に関して”. 東北楽天ゴールデンイーグルス 公式ウェブサイト (2022年12月8日). 2022年12月8日閲覧。
- ^ “背番号に関して”. 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト (December 19, 2022). December 19, 2022閲覧。
- ^ “【楽天】マニー・バニュエロスとクリス・ギッテンスが帰国 今季1軍出場なしのギッテンス「皆さんの応援に支えられた」”. スポーツ報知 (2023年10月14日). 2023年11月23日閲覧。
- ^ “楽天が宋家豪、フランコ、王彦程と来季も選手契約!バニュエロスとギッテンスは退団”. ベースボールキング (2023年12月1日). 2023年12月12日閲覧。
- ^ Tomateros de Culiacán [@clubtomateros] (2023年11月13日). "BIENVENIDO DE VUELTA, MANNY🫡". X(旧Twitter)より2023年12月12日閲覧。
- ^ “樂天桃猿網羅霸威斯添左投先發戰力 盼與球隊奪總冠軍”. 楽天モンキーズ 公式ウェブサイト (2024年1月23日). 2024年1月23日閲覧。
- ^ https://x.com/cpbl_news/status/1825093224052248647?s=46&t=eZP8Q-G79vEQv5eJbip1Jg
- ^ “【楽天】バニュエロス、最速154キロも昨季最も投げたのはカーブ「一番自信のある球」”. 日刊スポーツ. (2023年2月24日) 2023年5月30日閲覧。
- ^ “楽天、伝説守護神・リベラが絶賛した技巧派メジャー左腕獲り 今季35戦登板バニュエロス”. スポニチアネックス. (2022年11月28日) 2023年5月30日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Manny Banuelos stats MiLB.com
- 個人年度別成績 M.バニュエロス - NPB.jp 日本野球機構
- Manny Banuelos (@ManBanuelos) - X(旧Twitter)