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ソコルスキー・オープニング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソコルスキー・オープニング
abcdefgh
8
a8 black rook
b8 black knight
c8 black bishop
d8 black queen
e8 black king
f8 black bishop
g8 black knight
h8 black rook
a7 black pawn
b7 black pawn
c7 black pawn
d7 black pawn
e7 black pawn
f7 black pawn
g7 black pawn
h7 black pawn
b4 white pawn
a2 white pawn
c2 white pawn
d2 white pawn
e2 white pawn
f2 white pawn
g2 white pawn
h2 white pawn
a1 white rook
b1 white knight
c1 white bishop
d1 white queen
e1 white king
f1 white bishop
g1 white knight
h1 white rook
8
77
66
55
44
33
22
11
abcdefgh

ソコルスキー・オープニング (Sokolsky Opening) は、チェスオープニングの1つ。

解説

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1930年代中期から1950年代に活躍したウクライナのチェスプレーヤーアレクセイ・ソコルスキー英語版 (1908年 – 1969年)の名が由来となった。

1.b4の1手のみに名前が付いているオープニングで、右図がその基本形である[1]

別名

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「ポーランド定跡」或いは「ポーリッシュ・オープニング」 とも呼ばれるオープニングで[2]、1.b4と指した形は「オランウータン・オープニング」 或いは単に「オランウータン」 と呼ばれることもある。由来については、ロシア出身のポーランド移民サベリ・タルタコワ英語版(1887年 - 1956年)が、1924年ニューヨーク・チェス・トーナメント英語版開催中に訪れたブロンクス動物園オランウータンからインスピレーションを受けた(本人は会話をしたと主張)ことによるという説が有力であり[3]、実際にGéza Maróczy英語版戦で使用された。木に登る動きに例えたともされているが、他にオランウータンが手をだらんと下げている様子に似ていることから付けられたという説[2]もある。

主な変化

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1.… e5 2.Bb2 f6 3.b5 d5 4.e3 Be6 5.Nf3 Bd6 6.d4 e4 7.Nfd2 f5 8.c4 c6 9.Nc3 Nf6 10.Be2 0-0 11.0-0 Nbd7[4]

黒の2手目で2.… Bxb4と指すのは3.Bxe5と指され白がbファイルのポーンを失うのに対し黒はセンターのポーンを失うので白が有利[5]。また2.… Nc6と指すのも3.b5 Nd4 4.e3と白に指され黒はe5のポーンを失う[5]

白の3手目では3.e4と指す手もある[5]。3.e4に対する黒の3手目は3.… Bxb4と3.… d5があるが[5]、3.… Bxb4と指すと4.Bc4 Qe7と進行する[5]。なおこの時黒の4手目で4.… Ne7と指すと5.Qh5+ g6と進行し黒のポーンの型が乱れる[5]。また3.e4 Bxb4 4.Bc4に対し4.… Nc6と指す手は1958年に指されたソコルスキー対ストルガッチ戦で白のソコルスキーが指した手で[5]、以下5.f4 efと進行し16手で黒のストルガッチが投了した[5]。一方3.… d5と指す変化は4.f4 ef 5.Qh5+ g6 6.Qxd5 Qxd5 7.ed Bxb4と進行する[5]

参考文献

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脚注・出典

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  1. ^ 『定跡と戦い方』、203頁。
  2. ^ a b 『チェス次の一手』、214頁。
  3. ^ From Rubinstein to Duda: Polish chess in a nutshellチェス24 2020年5月20日
  4. ^ 『定跡と戦い方』、204-205頁。
  5. ^ a b c d e f g h i 『定跡と戦い方』、205頁。
  6. ^ ISBNコードは新装版のもの。
  7. ^ ISBNコードは改訂版のもの。