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コンテンポラリー・ワーシップ・ミュージック

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プレイズ・ソングから転送)

コンテンポラリー・ワーシップ・ミュージック日本語で「現代的礼拝音楽」の意味、英語: Contemporary worship music, 略称CWM)は、ポップ・ミュージックの音楽性を取り入れたキリスト教音楽のジャンルである。ワーシップには崇拝、尊敬、礼拝などの意味がある。プレイズ・ソング(praise songs)、ワーシップ・ソング(worship songs)との別称もある。日本ではゴスペル・ソング(gospel songs)、ゴスペル音楽の一部とも解釈される場合がある。キリスト教会で歌われる、一般的な音楽のジャンルの一つである。プロテスタント教会で、最初に用いられた。伝統的な讃美歌の特徴を持つ曲もある。

概要

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1940年代から1950年代にかけてのキリスト教会は、若者に対する伝道を重視するようになった。[1]大学生のキリスト者連合が、福音と聖書の教えをメンバーに提供した。クリスチャン喫茶店が福音の布教目的のために、開かれた教会の若者グループが作られた。

クリスチャンの一部は、教会の構造的欠点、つまり形式的で若い世代へのアピール力の弱さの打破が必要と考えた。無神論を含むポピュラー・ソングやロックの形式を借りることによって、クリスチャンの歌詞を通して聖書の内容を言いかえた。彼らは、キリスト教は時代錯誤ではないというメッセージを発信した。

詳細

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イギリスのザ・ジョイストリングズは、救世軍の服を着て演奏し、1964年に2曲のヒット曲を持っている。[2] アメリカ合衆国シカゴのジーザス・ピープルはヒッピーの影響を受け、ジーザス・ミュージックに含まれる、クリスチャンの歌詞を使って、独自の音楽カルチャーを創造した。「現代の礼拝ルネッサンス」は、真の信者が神を賛美するためにそれを使用するのであれば、どんな音楽スタイルでも受け入れられることを明確にするのに役立った。この変化は、UKバンドのDeliriousによる連作のレコーディング、パッション・カンファレンスとその音楽、マイケル・W・スミスのエクソダス・プロジェクト、バンドのソニックフラッドから生まれた。現代の礼拝音楽は、現代のキリスト教音楽の不可欠な部分になった。エイミー・グラント&ヴィンス・ギルは、ジーザス・ミュージックのDVDを発表し、ダヴ・アワードを受賞した。[3]

教会の正面にあるスクリーンに、プロジェクターを使って歌を流すようになり、これにより身体の自由度が高まり、歌われる素材の回転率が速くなった。過去25年間のCWMの重要な提供者には、ヴィンヤード・ミュージック、ヒルソングワーシップ、ベテルミュージック、エレベーションワーシップ、ジーザスカルチャー、ソウルサバイバーが含まれる。

発展・神学と歌詞

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CWMはカリスマ運動と密接な関係にあり、歌詞の内容や、時には音楽的な要素もその神学を反映している。カリスマ運動は特に聖霊、神の寵愛を受け、神との個人的な邂逅や関係を重視することが特徴である。

「神」や「私たち」ではなく「あなた」や「私」という言葉が使われており、「私、私はあなたのために必死です」や「ハングリーな私はあなたのところに来る、あなたが満足していることを知っている、私は空っぽだけど、あなたの愛が枯渇しないことを知っている」などの歌詞は、CWMの歌詞とポピュラーなラブソングとの類似性を示している。スラングは時折使われ(例えば、「イエスが高く上げられるのを見たい」、命令形(「主よ、私の心の目を開けてください、主よ、あなたに会いたいです」)は、カリスマ神学が神と個人的に関係するために奨励する友好的で非公式な言葉を示しています。多くの場合、歌詞には身体的な反応が含まれています(「だから私たちは聖なる手を上げる」「私は踊る、私は歌う、私の王のために狂うために」)。

ワーシップ音楽の種類

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プレイズ・ソング(Praise Song)[4]
プレイズは賛美、賞賛などの意味がある。主には礼拝の最初に置かれる。早いビートや躍動的なビートで、多くのケースではクラップ(手拍子)を伴って歌われ、礼拝の開始を華やかに盛り上げる機能を担う。一人〜数人のシンガーによってリードされ、会衆が追いかける形が一般的。クワイアーによってではなく会衆によって歌われるので、曲は単純なフレーズの繰り返しか、アフリカ系アメリカ人クリスチャンの間で良く知られた曲である。「さあ共に賛美しよう(感謝しよう、喜ぼう)」と言った内容の多い歌詞の中で、神は「彼(He)」として三人称で歌われる事が多い。代表曲に「Oh Magnify The Lord」, 「Glory Glory」等がある。
ワーシップソング(Worship Song)[5]
ワーシップは礼拝、崇拝、尊敬などの意味を持つ。通常はプレイズの直後におかれるセクションで、会衆はより内向的になる。この時会衆がめいめいに手を広げたり、祈るように手を合わせたり、目を閉じたり、天を見上げたりしながら歌う姿が多く見られる。ゆったりとした曲調で、やはり単純なフレーズが繰り返される事が多い。多くのケースで神はYou, Lord, など、二人称で扱われる。代表曲は 「サンキュー・ロード」, 「ハレルヤ」 等
インスピレーショナル・ソング(Inspirational song)
インスピレーショナル・ソング、もしくはインスピレーショナル・ミュージックは、牧師による説教の直前に置かれる事が一般的で、会衆ではなくクワイアーで歌われるのは主にこのセクション。聖書の内容に基づいて他者を励ますようなメッセージを歌ったりする。プレイズ的な内容、ワーシップ的な内容のインスピレーショナルソングもあり、また、スピリチュアルとして良く知られた歌詞を現代的にアレンジした曲等もある。会衆ではなくリハーサルを積んだクワイアーによって歌われ、今日では多くの著名なソングライターが作曲、出版もされている。
コミュニオン・ミュージック(Communion music)[6] /聖餐(Eucharist)
キリストの血の価値について語られる歌をもちいる。教会の宗派、牧師ごとのスタイルによって、明るい曲調も、ゆったりとした曲調もある。コミュニオン・ミュージック・レコードは、ユニバーサル・ミュージック傘下のレーベルと、配給契約を結んだ。[7]
オルターコール・ミュージック(Altar Call music)
オルターコールは1880年代にフランスで生まれた。「Just as I am」という曲が有名である。キリスト教に入信していないが入信に関心のある人や、信者の中でも精神的ストレスを抱えた人を牧師が祭壇(オルター)へ呼ぶ。ここで歌われる歌の内容は、「神にすべてを捧げます」、「神よ、私はクリスチャンになりたいです」と言ったものが代表的。オルターは20世紀には、アメリカのキリスト教右派・保守派のビリー・グラハム(グレアム)によって利用された。

ワーシップ・バンド

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リード歌手と、リード・ギタリストまたはオルガンなどのキーボード演奏者がいれば、バンドを必要としない。彼らの役目は、ワーシップ音楽にサウンドを提供する事であり、礼拝をサポート役である。大きな教会では、ワーシップ・リーダーを雇うこともある。

批判

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ワーシップ音楽への批判としてはゲイリー・パレットによる、音楽の「音量」が会衆の参加を減少させ、パフォーマンスになってしまうという意見がある。 その一方で、コンテンポラリー・クリスチャンミュージックの使用は、世界の教会においても見られる。

世界の著名な音楽家

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日本の主な音楽家

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グループ

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ソロ歌手

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歌集

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  • 『プレイズアワー』ミクタム(1983年)
  • 『プレイズアワーⅡ』ミクタム(1988年)
  • プレイズ&ワーシップ」ミクタム
  • 友よ歌おう」、山内修一
  • プレイズワールド」いのちのことば社(1992年)
  • 『ゴスペル・ミュージック』
  • 『喜び歌おう』
  • 『ハレルヤ賛美しよう』いのちのことば社(1988年)
  • 「Exalt Him!」ゴスペル・ミュージック・エクスプレス(1992年) 
  • 「魂歌 -TAMAUTA-」Growing Up
  • 「永久歌 -TOWAUTA-」Growing Up
  • 「心から」Praise Station
  • 「僕らのすべて」Acts 2:44
  • 「To the King」Acts 2:44
  • 「声」C.H.O.P.
  • 「都/旗」C.H.O.P.

書籍

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  • アンドリュー・ウィルソン=ディクソン(Wilson-Dickson, Andrew,)『A Brief History of Christian Music(キリスト教音楽の簡略史)』, オックスフォード, 1997年

関連項目

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脚注

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