ヒューガルデン・ホワイト
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ヒューガルデン・ホワイト | |
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基本情報 | |
種類 | ビール[注釈 1] |
詳細分類 | ベルジャンスタイルホワイト |
度数 | 4.9% |
発泡 | あり |
主原料 | 麦芽、ホップ、小麦[1] |
副原料 | 糖類、コリアンダーシード、オレンジピール[1] |
原産国 | ベルギー |
販売元 | 日本:Anheuser-Busch InBev Japan株式会社 |
詳細情報 | |
備考 | ワールド・ビア・カップ2016のベルジャンスタイルホワイトビール部門で金賞受賞[1] |
ヒューガルデン・ホワイト (英: Hoegaarden White) はベルギーのブリュッセルの東にあるヒューガルデン村を発祥とする白ビール。現地での発音は「フーハールデン・ヴィット」に近い。
大麦、小麦、ホップを使った上面発酵で醸造されるエールビールで、苦味は少なくコリアンダーやオレンジピールによるほんのりスパイシーでさわやかな飲み口が特徴。 色は乳白色がかった淡い黄色。 アルコール度数は4.9%[1]。
歴史
[編集]- 14世紀
- ヒューガルデン村でホワイトビールが作られるようになる。
- 20世紀
- ピルスナーの人気に押され、ヒューガルデン村周辺のホワイトビール醸造所が次々と閉鎖。 1957年に途絶える。
- 1966年
- ヒューガルデン村出身で当時牛乳屋だったピエール・セリスが廃業したレモネード工場を買い取り、醸造所としてホワイトビール造りを再開。
- 村の名前にちなんで『ヒューガルデン・ホワイト』と名づけて販売し、ピルスナー慣れしていた当時の人々に斬新な味として人気を得るようになる。
- 1985年
- 醸造所が火災にあい、ピエール・セリスの財力では復興が困難だったため、インタブリュー社(現在ABI社)の傘下に入る。
- 2002年
- 瓶の形状・ラベルが変更される。
- 2005年~2006年
- ヒューガルデン醸造所の移転・閉鎖に際して問題が生じ、一時的に品薄状態となる。
- 2008年
- ABI傘下の韓国OBビール光州工場でライセンス生産が始まり、東アジア向け缶ビールは韓国産になる。ベルギー産瓶ビールとは風味が違うと評価された。
- 2024年
- 缶ビール・瓶ビール共に東アジア向けは全量、韓国工場と中国四川工場産となる[2]。
ロゴの意味
[編集]ロゴにはHoegaardenという文字と杖と鍬が描かれている。
杖はヒューガルデン村にビールの製造方法を伝えた伝道師を意味し、鍬は原料となる麦などを作る農民を意味している。
その他
[編集]- 大手ビール会社によって製造されるようになった事により、ピエール・セリスは「本来の味ではなくなった」と評しており、彼自身は『セリス・ホワイト』というホワイトビールをベルギーとアメリカの醸造所で製造・販売している。
- 従来、日本では小西酒造によって輸入されていたが、2008年9月4日からはアサヒビールに日本での販売権が移動することになった[3]。その後2018年1月より、ABIジャパンが直接取り扱いを開始した[4]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “ヒューガルデンホワイト | アサヒビール”. アサヒビール. 2017年3月30日閲覧。
- ^ 「コロナビールが「中国産」へ、物流費高騰でビール業界の生産体制見直し加速」ダイヤモンドオンライン、2023年5月10日
- ^ “「ヒューガルデン」を超える!? - ベルギービールの新ブランド、遂に発売 | ライフ | マイコミジャーナル”. マイコミジャーナル (2008年8月28日). 2008年9月4日閲覧。
- ^ 「キリン買収も!?世界ビール最大手が日本市場攻略に本腰」ダイヤモンドオンライン、2017年12月18日