リンカルス
リンカルス | ||||||||||||||||||||||||||||||
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リンカルス Hemachatus haemachatus
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Hemachatus haemachatus Bonnaterre, 1790 | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
リンカルス | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Rinkhals |
リンカルス(学名:Hemachatus haemachatus)は、爬虫綱有鱗目コブラ科リンカルス属に属する有毒ヘビ。本種一種のみでリンカルス属を形成する(単型)。特定動物。別名のリンガルス、ドクハキコブラ、ドクフキコブラのうち、日本ではドクハキコブラ[2][3][4][5][6]やドクフキコブラ[7][8][9]の名でよく知られる。
分布
[編集]南アフリカ、レソト、トランスカイ、スワジランド、ジンバブエとモザンビーク国境周辺
形態
[編集]全長90-110cm。体色は黒色で、腹面の首の部分に1つまたは2つの明るい横縞が入る。全体に縞模様の入る個体もいる。
フードコブラ属の種とは異なり、鱗の隆起(キール)が著しいのが特徴である。
毒
[編集]咬まれるとその細胞毒の作用で、咬症部位を中心とした皮膚の広範囲な壊死を生じることがある。
毒は他のコブラ科の種に比べると粘り気が少なくサラサラしている。
一般に毒蛇の牙は先端側に向いた噴出孔をもち、毒液の注射針として機能するが、リンカルスの牙の噴出孔は前方へ向いており、対峙した相手に毒液を吹きかけることができる点が特徴で「毒吹き」の別名の由来となっている。
生態
[編集]身を隠すのに適した草原地帯を好んで生息するが、湿地帯などにも多く見られる。
危険を感じるとフードを広げて立ちあがり、噴気音をあげて威嚇する。
本種は非常に巧みな擬死行動をとることでも有名である。
食性は動物食で、主にヒキガエルを食べるが、小型爬虫類、小型両生類、小型哺乳類等も食べる。
繁殖形態はアフリカのコブラには珍しく卵胎生で、1回に20-35匹、多い時には65匹もの子ヘビを産む。
防御行動として吐く毒液は敵の眼を狙って2.5メートルから3メートル弱にまで飛び、眼に入ると激痛を感じるだけでなく、最悪の場合は失明に至ることもある[10]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Alexander, G.J. 2022. Hemachatus haemachatus. The IUCN Red List of Threatened Species 2022: e.T177556A197407608. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2022-1.RLTS.T177556A197407608.en. Accessed on 16 April 2024.
- ^ “ゴジラの放射熱線も怖いけど、現実の生き物も恐ろしいモノを吐きます”. www.gizmodo.jp (2014年5月22日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “ケニアで新種の「ドクハキコブラ」が発見される”. ロイター. 2023年2月21日閲覧。
- ^ “カギムシが粘液を網のように噴射する方法を解明”. ナショナル ジオグラフィック日本版サイト. 2023年2月21日閲覧。
- ^ 山形豪. “アフリカの毒を持つ生き物たち”. ITmedia NEWS. 2023年2月21日閲覧。
- ^ 動画:不足する抗毒血清、毒ヘビ専門家が指摘 ケニア研究所 AFPBB News
- ^ “最強生物たちのド迫力バトルが図鑑になった! ディスカバリーチャンネルの豪華90分映像がスゴい!『動物バトル図鑑 DVDつき』が学研より新発売!”. PR TIMES. 2023年2月21日閲覧。
- ^ “【★Amazon「図鑑・事典・年鑑」カテゴリーで1位!★】テレビ等で話題沸騰! 最強生物ド迫力バトル『動物バトル図鑑 DVDつき』の対決タイトルを一挙紹介!”. PR TIMES. 2023年2月21日閲覧。
- ^ “ネコ・犬にメロメロ&危険動物たちの衝撃映像…『生き物にサンキュー!!』と『世界の超S級危険生物』合体4時間SP”. music.jpニュース. 2023年2月21日閲覧。
- ^ 齋藤勝裕『美しく恐ろしい毒物の世界! ビジュアル「毒」図鑑 200種』秀和システム、2021年、201頁。ISBN 978-4-7980-6365-2。