チョウセンメクラチビゴミムシ属
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(チョウセンメクラチビゴミムシから転送)
チョウセンメクラチビゴミムシ属 Coreoblemus | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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チョウセンメクラチビゴミムシ属(チョウセンメクラチビゴミムシぞく、学名: Coreoblemus)とは1969年に日本の長崎県・対馬で発見されたコウチュウ目(鞘翅目)オサムシ科チビゴミムシ亜科の昆虫の属の一つである。現在、チョウセンメクラチビゴミムシ属はツシマメクラチビゴミムシC. venustus の1種のみが確認されている。
1969年に国立科学博物館動物研究部の上野俊一によって対馬でチビゴミムシ亜科の昆虫5種が発見された。その中の1種は日本固有種には見られない特徴をいくつも持ち、朝鮮半島の洞窟性チビゴミムシ(メクラチビゴミムシ)に似た特徴をもつところから、西日本の種と同じ属に含めるのに無理があると判断され、チョウセンメクラチビゴミムシ属[1]という新しい属が作られ、これに属するツシマメクラチビゴミムシが命名された。
起源は古いと思われ、新生代第三紀中新世以前から対馬にいたのではないかと推測されている。
特徴
[編集]- 複眼がなく、後翅も体の色素もない。
- 体表を覆う細毛がない。
- 前頭部と頬部とにそれぞれ1対ずつの剛毛がある。
- 前胸背両側の背面剛毛列が弧状に並んだ多数の剛毛から成り、上翅側縁部の第5丘孔点が前方へ移動して第6丘孔点から遠く離れている。
脚注
[編集]- ^ 対馬の生物相は一般に、日本本土には生息しないが中国大陸や朝鮮半島ではよく見られるというものが多いため、それらの和名は「チョウセン***」と命名されることが学術上の通例となっており、チョウセンヒラタクワガタなどと同様に慣例に従った命名にすぎない。→「対馬 § 主な大陸系種」も参照
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 上野俊一 「<専報>対馬産のチビゴミムシ類」『国立科学博物館専報』2巻、57-72頁、1969年。
- 芦田久編 『日本産チビゴミムシ亜科目録 第VIII版』 関西チビゴミ研究グループ - ウェイバックマシン(2004年6月18日アーカイブ分)、2000年。
外部リンク
[編集]- Coreoblemus - ウェイバックマシン(2004年12月11日アーカイブ分)(Insects and Caves)