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ソルトレイクシティ

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ソルトレークシティから転送)
ソルトレイクシティ

Salt Lake City
Skyline of ソルトレイクシティ
ソルトレイクシティの旗
愛称: 
Crossroads of the West, Salt Lake, SLC
ユタ州ソルトレイク郡内の位置
ユタ州ソルトレイク郡内の位置
ソルトレイクシティの位置(ユタ州内)
ソルトレイクシティ
ユタ州ソルトレイク郡内の位置
北緯40度45分0秒 西経111度53分0秒 / 北緯40.75000度 西経111.88333度 / 40.75000; -111.88333
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ユタ州
ソルトレイク郡
政府
 • 市長 エリン・メンデンホール英語版民主党
面積
 • 都市 110.4 mi2 (285.9 km2)
 • 陸地 109.1 mi2 (282.5 km2)
 • 水域 1.3 mi2 (3.3 km2)
標高
4,226 ft (1,288 m)
人口
(2020年)
 • 都市 200,133人
 • 密度 1,817.8人/mi2 (701.84人/km2)
 • 都市圏
1,257,936人
等時帯 UTC-7 (山岳部標準時)
 • 夏時間 UTC-6 (山岳部夏時間)
市外局番 385, 801
FIPS code 49-67000
GNIS feature ID 1454997
ウェブサイト www.slc.gov

ソルトレイクシティSalt Lake City)は、アメリカ合衆国ユタ州の州都。同州の最大都市で、市内の人口は約20万人(2020年推計[1])であるが、都市的地域人口は約126万人、オグデンプロボを含む都市圏人口は約245万人(2021年推計[2])におよぶ。

末日聖徒イエス・キリスト教会が築いた宗教都市であり、同教の本部が置かれている[3]ロッキー山脈の西部にあたる州の北部に位置し、西部高原地域の経済・文化の中心地となっている。2002年第19回冬季オリンピック第8回冬季パラリンピックが開催され、2034年第27回冬季オリンピック第16回冬季パラリンピックが再び開催される予定。

歴史

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ソルトレイクシティのダウンタウン

ソルトレイクシティはモルモン教が拓いた町として知られる。

1830年ジョセフ・スミス・ジュニアによって創設されたモルモン教は、教義や急激な拡大により度々周囲との衝突を余儀なくされた。1831年にミズーリ州ジャクソン郡インディペンデンスを拠点とするが抗争により追放される[4]。続いてミズーリ州ファー・ウエストやイリノイ州ナヴーへの入植を試みるも失敗する[5]1844年、初代教祖ジョゼフ・スミス・ジュニアが暴徒の襲撃を受け死亡、ブリガム・ヤングに率いられた1派はフロンティアを求めモルモン開拓者として西方に移動を開始した[6]

1847年7月24日グレートソルト湖南東の砂漠にヤングは都市を築くことを宣言した[7]。周辺は山岳や荒野、塩湖に囲まれた苛酷な環境であったが、1848年の人口は5000人、翌年8000人と増加し、さらにゴールドラッシュの中継地点となったことが発展を確実なものとした[8]。その後も駅馬車や大陸横断鉄道の要所として成長を続けたが、モルモン教を巡る混乱と議論はユタ戦争ユタ準州の昇格問題など、その後もしばらく続いた。

第二次世界大戦中に太平洋岸の諸都市で強制収容キャンプに移住させられた日系人を戦後積極的に受け入れたことから、現在でもアメリカにおいて日系人の比率が高い都市の一つとなっている。

地理

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ソルトレイクシティは北緯40度45分、西経111度53分に位置している。総面積は285.9 km² (110.4 mi²) である。同市はソルトレイクバレーに位置し、海抜1,320m(4,327フィート)の高地にある。ちなみに北緯はニューヨークとほぼ同じである。鉱産資源が豊富で、特にの産出量は全米で一二を争う。また、シリコンバレーのようにIT産業の発展を目指しており、ソフトウェアバレーと名乗って、誘致に乗り出している。

市の西側にはグレートソルトレイク(大塩湖)が広がり、ここからソルトレイクの名が由来している。グレートソルトレイクはイスラエル死海のように海水より塩分が濃い湖である。周辺には雪質の良いスキー場を多数有し、スキーリゾートの中心地としても賑わう。

気候

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ケッペンの気候区分では地中海性気候(Csa)に該当する。

ソルトレイクシティの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 17.2
(63)
20.6
(69.1)
26.7
(80.1)
31.7
(89.1)
37.2
(99)
40.0
(104)
41.7
(107.1)
41.1
(106)
37.8
(100)
31.7
(89.1)
23.9
(75)
20.6
(69.1)
41.7
(107.1)
平均最高気温 °C°F 3.0
(37.4)
6.2
(43.2)
12.1
(53.8)
16.4
(61.5)
22.2
(72)
28.3
(82.9)
33.7
(92.7)
32.5
(90.5)
26.2
(79.2)
18.2
(64.8)
9.7
(49.5)
3.3
(37.9)
17.7
(63.9)
日平均気温 °C°F −1.4
(29.5)
1.2
(34.2)
6.4
(43.5)
10.3
(50.5)
15.4
(59.7)
20.9
(69.6)
25.9
(78.6)
25.0
(77)
18.9
(66)
11.7
(53.1)
4.4
(39.9)
−0.9
(30.4)
11.6
(52.9)
平均最低気温 °C°F −5.8
(21.6)
−3.8
(25.2)
0.9
(33.6)
4.2
(39.6)
8.8
(47.8)
13.6
(56.5)
18.2
(64.8)
17.4
(63.3)
11.7
(53.1)
5.2
(41.4)
−0.8
(30.6)
−5.2
(22.6)
5.4
(41.7)
最低気温記録 °C°F −30.0
(−22)
−34.4
(−29.9)
−16.7
(1.9)
−10.0
(14)
−3.9
(25)
1.7
(35.1)
4.4
(39.9)
2.8
(37)
−2.8
(27)
−8.9
(16)
−25.6
(−14.1)
−29.4
(−20.9)
−34.4
(−29.9)
降水量 mm (inch) 33.0
(1.299)
33.0
(1.299)
45.7
(1.799)
50.8
(2)
50.8
(2)
25.4
(1)
15.2
(0.598)
17.8
(0.701)
30.5
(1.201)
38.1
(1.5)
38.1
(1.5)
35.6
(1.402)
408.9
(16.098)
降雪量 cm (inch) 31.8
(12.52)
27.2
(10.71)
16.5
(6.5)
10.2
(4.02)
0.8
(0.31)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
3.6
(1.42)
19.3
(7.6)
33.5
(13.19)
142.7
(56.18)
出典:Weatherbase[9]

教育

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教育はソルトレイクバレーの中で最も進んでいる。1847年、先駆者のジェーン・ディルウォースは最初の末日聖徒イエス・キリスト教会会員となった家族のために開拓者のテントで教育を行った。19世紀末には宗教教育の割合について会員と非会員との間で議論が起きたが、合意に漕ぎつけなかった。現在、会員の高校生(日本の中学3年生 - 高校3年生に相当)の多くが、何らかの形式の宗教教育を受けている。

高い出生率と教室の大きさから、ユタ州は学生一人あたりに費やされる額が他に比べ少ない。そのため多くの企業が学校に寄付をするなどして支援している。

大学

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高校

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交通

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州議事堂と兼用の市議事堂
ソルトレイク神殿
2002年冬季オリンピック時に建てられた聖火台

道路

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4つの高速道路が走っている。

鉄道

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ユタ交通公社(UTA)が運行するライトレールTRAX)と中距離列車(FrontRunner)が走っている。また大陸横断鉄道の駅があり、カリフォルニア・ゼファー号などが停車する。近年は交通事情の改善を目指し、近隣都市への鉄道の敷設が計画されている。

バス

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UTAが100以上の路線バスを運行している。

空港

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その他

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ソルトレイクシティのダウンタウン、2004年

姉妹都市

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ソルトレイクシティは複数の姉妹都市[10]を有している:

脚注

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  1. ^ Salt Lake City city, Utah”. Census – Geography Profile. United States Census Bureau. October 23, 2021閲覧。
  2. ^ Demographia World Urban Areas 17th Annual Edition: 202106”. demographia.com. May 23, 2022閲覧。
  3. ^ #近代の神々と建築143頁
  4. ^ #近代の神々と建築147頁
  5. ^ #近代の神々と建築147-154頁
  6. ^ #近代の神々と建築155頁
  7. ^ #近代の神々と建築157頁
  8. ^ #近代の神々と建築158頁
  9. ^ Weatherbase”. 2014年9月9日閲覧。
  10. ^ Online Directory: Utah, USA (2005)[リンク切れ]. Sister Cities International.

参考文献

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  • 五十嵐太郎『近代の神々と建築 靖国神社からソルトレイク・シティまで講談社、2002年3月。ISBN 4-331-85012-9 

関連項目

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外部リンク

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