ソフトボール投げ
ソフトボール投げ(ソフトボールなげ、英語: Softball throw)とは、ソフトボール用のボールを定められた方向に放り投げて、その飛距離を競う、スポーツ種目の1つである。日本では、小学校のスポーツテスト・新体力テストの種目としても採用されている。また、地方レベルの陸上競技大会では正式種目として実施されることがあり[1][2][3][4]、日本では全国小学生陸上競技交流大会のような全国大会も開催されたが[5]、2016年大会からジャベリックボール投げに変更になっている[6]。
スポーツテスト・新体力テスト
[編集]1979年以降、多少の上下動はあるものの、日本の小学生平均記録は男女とも低下してきている[7]。
使用するもの
[編集]コート
[編集]直径2mの円が引かれており、その内側から投げる[8]。その先には1m間隔で曲線が引かれており[8]、大抵は60〜70mで線は終わる。縦線(距離を測る横線の横に引かれる線)の角度は30度[8]。その線から投げたボールが出るとファウルになる。
ボール
[編集]使用されるボールはソフトボールで使われる周囲長26.2〜27.2cm、重量136〜146gのボール[8]。硬式のものと軟式のものがあるが、多くは軟式が使われる。
記録の取り方
[編集]まず、円から足が出ないようにボールを片手で投げる。ボールが着地した地点から円までの距離を測り、その長さが記録となる。新体力テストでは2回記録を取り、良い方の記録を採用する[9]。2回ともファウルだった場合は3回目を投げるが、3回目もファウルの場合は記録なし。
以下のものはその他のルール。
陸上競技大会
[編集]公式大会ではやり投のルールに準じて行う[5][11]。やり投のピットにてソフトボール(1号球)を投てきする[5]。15m以内の助走が認められている[5]。なお、全国小学生陸上競技交流大会で2016年にソフトボール投げに代わってジャベリックボール投げが採用された[6]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “Maryland Senior Olympics”. mdseniorolympics.org. 2014年5月10日閲覧。
- ^ “National Senior Games Association - State Games”. nsga.com. 2014年5月10日閲覧。
- ^ Rob Carson (1 April 2013). “2010 Palm Desert International Sports Festival and Senior Games”. 2014年6月1日閲覧。
- ^ “2013 NSG Track & Field Records”. siaaustralia.com.au. 2014年5月10日閲覧。
- ^ a b c d ““日清食品カップ”第30回全国小学生陸上競技交流大会開催要項”. 日本陸上競技連盟. 2014年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月4日閲覧。
- ^ a b 前田正登「やり投げ競技に繋がる種目で使用される用具の静的特性」『身体行動研究』第6巻、神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間発達専攻からだ系、2017年、17-22頁、doi:10.24546/e0041166、hdl:20.500.14094/E0041166、ISSN 21868719、CRID 1390009224930569728。
- ^ “種目別平均値の過去35年間の推移”. 岡山県庁. 2014年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月4日閲覧。
- ^ a b c d e “ソフトボール投”. 第一学習社. 2014年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月4日閲覧。
- ^ “ソフトボール投げ”. ニューワイド学習百科事典. 学研教育出版. 2014年10月4日閲覧。
- ^ 詳しいルールについては、ここを参照。
- ^ American Sport Education Program; USA Track & Field; Hershey Company (2008). Coaching Youth Track and Field. Human Kinetics. ISBN 9780736069144