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閃光手榴弾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スタングレネードから転送)
M84スタングレネード

閃光手榴弾(せんこうしゅりゅうだん)またはスタングレネード(stun grenade)、フラッシュバン(flashbang)は大音量や閃光を発する非致死性兵器手榴弾の一種であり、屋内での近接戦闘人質救出作戦、さらには暴動鎮圧等に用いられる。

特に屋内等の閉所に突入する際に用いられ、閃光と180デシベル以上の大音量により[1]、効果範囲内の人物に対して眩暈やショック状態を引き起こさせ、その混乱に乗じて作戦を実行する。

1960年代にイギリス陸軍特殊部隊SASのORW(作戦調査中隊/新しい機器、武器、技術等の評価および開発を担う部門)がSASの訓練用に開発したのが始まりである[1]。1970年代から対テロ作戦用としてSASのCRW Wing(対革命戦中隊/現CTW(対テロ中隊))が実戦で運用して以降、世界各国の軍・警察で採用され[2][3]ハイジャック事件、人質救出作戦等に使用された。日本では2000年の西鉄バスジャック事件の犯人制圧の際、初めて使用された。

非致死性兵器ではあるが、難聴火傷の発生についての報告がある[2]

関連項目

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脚注

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  1. ^ SAS - Weapons - Flash Bang | Stun Grenade”. Eliteukforces.info. 2022年12月14日閲覧。
  2. ^ Hambling, David (August 6, 2009). “Military Still Trying to Replace Dangerous Stun Grenades”. Wired. https://www.wired.com/2009/08/military-still-trying-to-replace-dangerous-stun-grenades/ 2022年12月14日閲覧。.