スコッツバレー
スコッツバレー Scotts Valley | |
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空港の跡地 | |
位置 | |
サンタクルーズ郡内の位置 | |
座標 : 北緯37度3分5秒 西経122度0分48秒 / 北緯37.05139度 西経122.01333度 | |
歴史 | |
市制 | 1966年 |
行政 | |
国 | アメリカ合衆国 |
州 | カリフォルニア州 |
郡 | サンタクルーズ郡 |
市 | スコッツバレー |
地理 | |
面積 | |
市域 | 11.900 km2 (4.595 mi2) |
陸上 | 11.900 km2 (4.595 mi2) |
水面 | 0 km2 (0 mi2) |
水面面積比率 | 0% |
標高 | 171 m (561 ft) |
人口 | |
人口 | (2020年現在) |
市域 | 12,224人 |
その他 | |
等時帯 | 太平洋標準時 (UTC-8) |
夏時間 | 太平洋夏時間 (UTC-7) |
公式ウェブサイト : http://www.scottsvalley.org/ |
スコッツバレー(Scotts Valley)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州のサンタクルーズ郡にある都市。人口は1万2224人(2020年)。サンタクルーズの北の盆地にあり、サンタクルーズとサンノゼを結ぶ州道17号線が市内を縦断している。
歴史
[編集]西洋人の到来以前はオローニ族が住んでいた。知られるかぎり西洋人ではじめてスコッツバレーに住んだのはカムチャツカ生まれのロシア系スペイン人ホセ・アントニオ・ボルコフで、1833年に現在のスコッツバレーに相当するランチョ・サン・アグスティンの所有を認められた[1]。1839年に、テネシー州生まれのアメリカ系スペイン人で、ボルコフと姻戚関係にあったジョゼフ・ラッド・メージャーズがわずか400ドルでボルコフからランチョを譲られた。
ランチョの3代目の所有者がハイラム・ダニエル・スコットである。スコットは今のメイン州生まれの船乗りで、サンタクルーズに住んでいたが、カリフォルニア・ゴールドラッシュのときに金を掘りあて、またストックトンへ行って、サンワーキン川の渡し船の事業とホテルの経営によって大金持ちになった[2]。1852年にサンタクルーズに戻って、メージャーズのランチョを25,000ドルで購入した。「スコッツバレー」という地名はスコットにちなむ。スコットが住んだ家は現在も保存されている。スコットは1856年に父に土地の所有権を移し、その後本人は今のアリゾナ州に引っ越した。19世紀後半にスコッツバレーはサンタクルーズ山地を越える駅馬車の駅のある土地として知られた[2]。州道17号線は1940年に完成した[3]。
1947年に、風変りな形に曲げられた木を見せる「Tree Circus」というアトラクションが作られた。その後、恐竜の像をあしらった「Lost World」に変化したが、1965年に所有者が死亡し、その後しばらくして閉園した[4]。木は1983年にギルロイに移され、今も見ることができる[5]。
1957年には市の北部にサンタ村(Santa's Village)という遊園地が開園した。サンタクロースが夏を過ごす場所というふれこみのテーマパークだったが、1977年に倒産した。現在は街路名のみが残っている。
アルフレッド・ヒッチコックは1940年から1972年までスコッツバレーの北に別荘を所有していた[6]。
気候
[編集]盆地の高い所にあるため、海に近くて霧につつまれがちなサンタクルーズに比べると日中の気温が高めである。
人口
[編集]スコッツバレーの家の数は1930年代には1ダースに満たなかった。1970年代には人口が5,000人を越えた[7]。2010年の人口統計では11,580人である[8]。
交通
[編集]サンタクルーズとサンノゼ方面を結ぶ州道17号線が市を縦断している。また、西隣のフェルトンで州道9号線に接続する。
ダウンタウンのそばにバスの乗り換えセンターがあり、サンタクルーズとサンノゼを結ぶハイウェイ17バスが止まるほか、サンタクルーズやフェルトン方面を結ぶメトロ・バスが走っている[9]。
サンノゼへは車で30分程度の距離であり、通勤圏内にある。Yahoo!やAppleなどのシリコンバレーの会社が社員のためにシャトルバスを運行しているが、乗り換えセンターを無断で使っていることが問題視されている[10]。
かつては小さな空港があり、1981年にアップルのスティーブ・ウォズニアックがここで軽飛行機の墜落事故を起こした。1983年に閉港し、現在は公園になっている。
産業
[編集]過去においてスコッツバレーに本社のあった著名な会社には以下がある。
- シーゲイト・テクノロジー - ハードディスクドライブの大手製造会社。2011年に本社はクパチーノに移転した。
- E-MU Systems - シンセサイザー、MIDIの会社。1993年にクリエイティブテクノロジーに買収された。
- ボーランド - Delphi、InterBaseなどで知られるソフトウェア会社。2008年にエンバカデロ・テクノロジーズに買収された。
- アビザ・テクノロジー - 半導体製造装置会社。2009年に破産した後、住友精密工業に買収された。
- ネットフリックス - オンラインDVDレンタル大手。のちにロスガトスに移転した。
- イーストン=ベル・スポーツ - スポーツ用品の会社。
ベサニー大学(英語版)は4年制の私立大学で、もと1911年にサンフランシスコでペンテコステ派(アッセンブリーズ・オブ・ゴッド)の教育施設として創立したが、1950年にスコッツバレーに移転した[11]。2011年に閉校した。
脚注
[編集]- ^ Muth (2016) p.18
- ^ a b Koch (1973) p.125
- ^ Routes 17 through 24, California Highways
- ^ Muth (2016) pp.83-92
- ^ A Circus Tree Story, Gilroy Gardens
- ^ Ross Eric Gibson (1999-11-29), Local Inspiration for Movie Classics: Hitchcock had Link to Santa Cruz, Santa Cruz Public Libraries
- ^ Koch (1973) p.123
- ^ Census of Population and Housing, United States Census Bureau
- ^ Santa Cruz Metro
- ^ Santa Cruz Metro eyes tech companies’ quiet use of Cavallaro Transit Center, Santa Cruz Sentinel, (2015-12-18)
- ^ Muth (2016) p.81
参考文献
[編集]- Koch, Margaret (1973). Santa Cruz County: Parade of the Past. Fresno: Valley Publishers. ISBN 0913548162
- Muth, Deborah (2016). Images of America: Scotts Valley. Charleston, SC: Arcadia Publishing. ISBN 9781467115711
外部リンク
[編集]- City of Scotts Valley(市の公式サイト)
- Scotts Valley Chamber of Commerce
- Scotts Valley, Santa Cruz County CA - Visit Santa Cruz