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スウォッチ・インターネットタイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スウォッチ・ビートから転送)
@700.03
上記は現在のBeatである。
日本標準時00時48分04秒に相当。
※時間が遅れればキャッシュを破棄
24時間が1000Beatに区切られる。

スウォッチ・インターネットタイム (Swatch Internet Time) は、十進化された(十進化時間)、世界共通の時刻系(一種の世界時)である。マサチューセッツ工科大学メディアラボの創設者であるニコラス・ネグロポンテが協力し、時計会社スウォッチが規定した。

概要

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従来の十二進法六十進法が混在した時刻系ではなく、完全な十進法の時刻系(十進化時間)である。1日を000から999までの1000のbeat (Swatch Beat) と称する単位に区切る。1日は86,400で、1beatは86.4秒(126.4秒)に相当する[1]。補助単位として100分の1のセンチビート (centibeats) があり、1センチビート=0.864秒である。@248.00のように小数点と小数点以下の数字で表記し、プレフィックスとして@を付して「@500.beats」と表記する。

以前は表記法から @beat(アットビート)と称されたが、近年は .beat(ドットビート)と称される。

世界時としての基準点(基準子午線)は、協定世界時 (UTC) やグリニッジ標準時 (GMT) と異なりスウォッチ本社が所在するスイスビール(ビエンヌ)(を通る子午線)で、ビール標準時 (Biel Mean Time, BMT) と称する。実際にはUTC+1中央ヨーロッパ時間 (CET) をBMTと扱う。ビールにおける午前0時が@000.beats、午後0時すなわち正午が@500.beatsである。

インターネットを介して疎通する場合などに、タイムゾーン標準時などを意識せず時刻指定が可能となるなどの利点がある。他の世界時同様に世界のどこでも同じ時刻を参照できる。

使用例

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スウォッチが販売するデジタル腕時計にインターネットタイムの表示機能が搭載されている。プログラミング言語PHPでは、時刻のフォーマット文字列にBを指定することでビール標準時へ変換が可能である[2]。オンラインゲームファンタシースターオンラインでゲーム内における時間の表示に使用され、現在時刻に応じて一部の武器の性能が変化する仕様が存在した。

日本標準時とスウォッチ・インターネットタイム

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日本標準時 (JST) はビール標準時より8時間進んでおり、日本国内のビート表記は午前8時に@000Beatとなり日付が変わる。午前8時までは前日の扱いになる。午前0時は前日の@666.67Beatであり、正午が@166.67Beatである。

換算する時刻を24時間表記でh時m分s秒とすると、換算式は

h < 8 の場合(Beat < 0 となる場合)、繰り下げて前日の扱いとする。 h = 6 ならば「h - 8 = 24 - 2 - 1日 = 前日の22時」と考える。もしくは負の値のBeatに対しては機械的に1000を加える。
日本標準時とBeatとの換算
午前 :00 :30 午後 :00 :30
00 @666.67 @687.50 12 @166.67 @187.50
01 @708.33 @729.17 13 @208.33 @229.17
02 @750.00 @770.83 14 @250.00 @270.83
03 @791.67 @812.50 15 @291.67 @312.50
04 @833.33 @854.17 16 @333.33 @354.17
05 @875.00 @895.83 17 @375.00 @395.83
06 @916.67 @937.50 18 @416.67 @437.50
07 @958.33 @979.17 19 @458.33 @479.17
08 @000.00 @020.83 20 @500.00 @520.83
09 @041.67 @062.50 21 @541.67 @562.50
10 @083.33 @104.17 22 @583.33 @604.17
11 @125.00 @145.83 23 @625.00 @645.83

外部リンク

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脚注・出典

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