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カリホルニウムの同位体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カリホルニウム251から転送)

カリホルニウム(Cf)は安定同位体を持たない。そのため標準原子量を定めることはできない。

一覧

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同位体核種 Z(p) N(n) 同位体質量 (u) 半減期 核スピン数
励起エネルギー
237Cf 98 139 237.06207(54)# 2.1(3) s 5/2+#
238Cf 98 140 238.06141(43)# 21.1(13) ms 0+
239Cf 98 141 239.06242(23)# 60(30) s [39(+37-12) s] 5/2+#
240Cf 98 142 240.06230(22)# 1.06(15) min 0+
241Cf 98 143 241.06373(27)# 3.78(70) min 7/2-#
242Cf 98 144 242.06370(4) 3.49(15) min 0+
243Cf 98 145 243.06543(15)# 10.7(5) min (1/2+)
244Cf 98 146 244.066001(3) 19.4(6) min 0+
245Cf 98 147 245.068049(3) 45.0(15) min (5/2+)
246Cf 98 148 246.0688053(22) 35.7(5) h 0+
247Cf 98 149 247.071001(9) 3.11(3) h (7/2+)#
248Cf 98 150 248.072185(6) 333.5(28) d 0+
249Cf 98 151 249.0748535(24) 351(2) y 9/2-
249mCf 144.98(5) keV 45(5) µs 5/2+
250Cf 98 152 250.0764061(22) 13.08(9) y 0+
251Cf 98 153 251.079587(5) 900(40) y 1/2+
252Cf 98 154 252.081626(5) 2.645(8) y 0+
253Cf 98 155 253.085133(7) 17.81(8) d (7/2+)
254Cf 98 156 254.087323(13) 60.5(2) d 0+
255Cf 98 157 255.09105(22)# 85(18) min (7/2+)
256Cf 98 158 256.09344(32)# 12.3(12) min 0+
  • #でマークされた値は、全てが純粋に実験値から算出されたものではなく、一部体系的な傾向から導き出された推定値を含んでいる。明確なデータが得られていない核スピンに関しては、かっこ書きで表記している。
  • 数値の最後にかっこ書きで表記しているのは、その値の誤差を示している。誤差の値は、同位体の構成と標準の原子質量に関しては、IUPACが公表する誤差で表記しており、それ以外の値は、標準偏差を表記している。

カリホルニウム252

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カリホルニウム252(英:Californium252)はカリホルニウムの同位体である。カリホルニウム252は自発核分裂を行うため、中性子線源として原子炉の起動や中性子ラジオグラフィなど幅広い用途に利用される。

原子炉

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カリホルニウム252の発見以前までは、ポロニウムやプルトニウムから放出されるα線をベリリウムに当てることでベリリウムから放出される中性子線を利用していた。

このような仕組みの中性子線源であるPo-Be、Pu-Be、Am-Cm-Be、Pu-Am-Beなどは、その性質上線源も容器も大きくなり、また多大な熱発生もあり、かつ非常に価格が高かった。 これに対してカリホルニウム252は、2mg以下でよく、熱発生も無視できるほどに小さく、また価格が妥当であった。 このため、原子炉の起動用中性子線源としてはカリホルニウム252が主に使われるようになっていった。[1]

脚注

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  1. ^ 松浦祥次郎「原子炉特性測定への252Cfの利用」Radioisotopes、24巻4号、1975年、pp.275-276

参考文献

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  • Isotope masses from Ame2003 Atomic Mass Evaluation by G. Audi, A.H. Wapstra, C. Thibault, J. Blachot and O. Bersillon in Nuclear Physics A729 (2003).
  • Half-life, spin, and isomer data selected from these sources. Editing notes on this article's talk page.
    • Audi, Bersillon, Blachot, Wapstra. The Nubase2003 evaluation of nuclear and decay properties, Nuc. Phys. A 729, pp. 3-128 (2003).
    • National Nuclear Data Center, Brookhaven National Laboratory. Information extracted from the NuDat 2.1 database (retrieved Sept. 2005).
    • David R. Lide (ed.), Norman E. Holden in CRC Handbook of Chemistry and Physics, 85th Edition, online version. CRC Press. Boca Raton, Florida (2005). Section 11, Table of the Isotopes.