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カジア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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カジア
欧字表記 Kazzia[1][2]
品種 サラブレッド[1][2]
性別 [1][2]
毛色 鹿毛[1][2]
生誕 1999年4月12日[1]
死没 2013年3月11日(14歳没)[3][4]
Zinaad[1][2]
Khoruna[1][2]
母の父 Lagunas[1][2]
生国 ドイツの旗 ドイツ[1][2]
生産者 R.グリューネヴァルト夫人[1]
馬主 レントランス・ヴェラー
ゴドルフィン
[1]
調教師 アンドレアシュ・ヴェラー(ドイツ)
サイード・ビン・スルール(UAE)
[1]
競走成績
タイトル カルティエ賞最優秀3歳牝馬(2002年)[5]
生涯成績 7戦5勝[1]
獲得賞金 109万4206ドル(換算)[6]
勝ち鞍
GI オークス 2002年
GI 1000ギニーステークス 2002年
GI フラワーボウル招待ステークス 2002年
GIII ドルメロ賞 2001年
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カジア(Kazzia)[2]とはドイツ生産、ドイツおよびUAE調教の競走馬繁殖牝馬。主な勝ち鞍に2002年オークス1000ギニーステークスフラワーボウルインビテーショナルステークスなど。2002年のカルティエ賞最優秀3歳牝馬に選出された。

経歴

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はRacing Post[1]、EQIBASE[6]

2001年9月9日、ホッペガルテン競馬場でのメイドン競走でデビューし、1着。2戦目サンシーロ競馬場のG3競走ドルメロ賞英語版も制して重賞競走初勝利を挙げた。レース後は休養に入り、休養中にゴドルフィントレードされ、サイード・ビン・スルール厩舎へ転厩[7]。冬場はドバイで調整された[7]

3歳となった2002年、初戦の1000ギニーステークスでは2着スノーファイアをクビ差下してG1競走初勝利[7]。ドイツ産馬によるイギリスのG1競走優勝は、これが初めてであった[4]。続く6月のオークスも制して1990年サルサビル英語版以来のイギリス牝馬クラシック二冠馬となった[8]。その後8月のヨークシャーオークスイズリントン英語版の5着となったのち、セントレジャーステークスを目標に定めるも途中の調整で脚に膿瘍が出来、回復しないため回避[9]。馬体を立て直してアメリカ合衆国に遠征し、フラワーボウルインビテーショナルステークスでタートルボウを下してG1競走3勝目を挙げたが、続くブリーダーズカップ・フィリー&メアターフスタリーン英語版の6着に終わった[5]。3歳時はG1競走を3勝し、カルティエ賞最優秀3歳牝馬に選出[5]。このカルティエ賞受賞の報を受けたのち、現役を引退した[5]

競走成績

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以下の内容は、Racing Post[1]、EQIBASE[6]の情報および記載法に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番
(Draw)
馬番
(horse No.)
着順 騎手 斤量(st./lb./kg換算) タイム 着差 勝ち馬/(2着)馬
2001.09.09 ホッペガルテン ホヴォゲレネン(メイドン) 芝7f(Sft) 7 1 1着 E. ペドロサ 8-9(121/55) 1:26.50 1馬身1/4 (Tempi Passati)
0000.10.14 サンシーロ ドルメロ賞 G3 芝1m(GS) 11 5 5 1着 F. ジョヴィネ 8-12(124/56) 1:42.20 2馬身1/4 (Kootenay)
2002.05.05 ニューマーケット 1000ギニー G1 芝1m(GF) 17 7 5 1着 L. デットーリ 9-0(126/57) 1:37.85 クビ (Snowfire)
0000.06.07 エプソム オークス G1 芝1m4f6y(Sft) 14 13 4 1着 L. デットーリ 9-0(126/57) 2:44.52 1/2馬身 (Quarter Moon)
0000.08.21 ヨーク ヨークシャーオークス G1 芝1m3f195y(Gd) 11 6 6 4着 L. デットーリ 8-8(120/54.5) (5馬身1/2) Islington
0000.09.28 ベルモントパーク フラワーボウル招待S G1 芝10f(Sft) 7 2 2 1着 J. シャベス 8-6(118/53.5) 2:05.22 クビ (Turtle Bow)
0000.10.26 アーリントンパーク ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ G1 芝10f(Y) 12 12 12 6着 J. シャベス 8-6(118/53.5) (2馬身3/4) Starine
  • 馬場状態: GF=Good to Firm, Gd=Good, GS=Good to Soft, Y=Yielding, Sft=Soft

引退後

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4歳となった2003年よりアイルランドで繁殖入りし、のちにニューマーケットのダルハムホールスタッドに転じた[3]。産駒のうち、2004年生まれのイースタンアンセム2009年ドバイシーマクラシックを、2007年生まれのツェイトゥーパーが2009年のコンデ賞英語版(G3競走)を勝った。

2013年3月11日にドバウィとの牝駒を出産後、合併症を起こして死亡した[3][4]。牝駒は無事だった[4]

産駒一覧

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生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
2004年 Eastern Anthem 鹿毛 Singspiel Godolphin
→Sheikh Hamdan bin Mohammed Al Maktoum
→Godolphin
→Sheikh Hamdan bin Mohammed Al Maktoum
→Godolphin
Saeed bin Suroor
→M bin Shafya
→Saeed bin Suroor
→Mahmood Al Zarooni
16戦5勝 2009年ドバイシーマクラシック (種牡馬) [10][11]
2007年 Zeitoper Godolphin Saeed bin Suroor
→Mahmood Al Zarooni
5戦3勝 2009年コンデ賞(G3) [12]
2008年 Moonsail Monsun Mahmood Al Zarooni 4戦0勝 (繁殖牝馬) [13]
2009年 Kailani 6戦2勝 (繁殖牝馬) [14]
2011年 King's Land 牡→ New Approach Godolphin
→Bloomfields
Saeed bin Suroor
→John Ferguson
1戦0勝 [15]
2012年 Kazziana Shamardal Godolphin Charlie Appleby 3戦1勝 [16]
2013年 Dubawi [3][4]

血統表

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カジア血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミルリーフ系
[§ 2]

Zinaad
1989 鹿毛
父の父
Shirley Heights
1975 鹿毛
Mill Reef Never Bend
Milan Mill
Hardiemma *ハーディカヌート
Grand Cross
父の母
Time Charter
1979 鹿毛
Saritamer *ダンサーズイメージ
Irish Chorus
Centrocon High Line
Centro

Khoruna
1981 鹿毛
Lagunas
1981 鹿毛
*イルドブルボン
Ile de Bourbon
Nijinsky II
Roseliere
Liranga Literat
Love In
母の母
Khora
1984 鹿毛
Corvaro Vaguely Noble
Delmora
Kandia Luciano
Kronungsgabe
母系(F-No.) (FN:5-h) [§ 3]
5代内の近親交配 ヴィエナ 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [17]
  2. ^ [18]
  3. ^ [17]
  4. ^ [17][18]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o Kazzia(GER) form”. Racing Post. 2020年6月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i Kazzia(GER)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月18日閲覧。
  3. ^ a b c d Dual English Classic Winner Kazzia Dies”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2013年3月11日). 2020年6月18日閲覧。
  4. ^ a b c d e Classic heroine Kazzia dies at 14”. Irish Examiner. Irish Examiner Ltd. (2013年3月12日). 2020年6月18日閲覧。
  5. ^ a b c d Cartier Winner Kazzia Retired”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2002年11月15日). 2020年6月18日閲覧。
  6. ^ a b c Kazzia (GER)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年6月18日閲覧。
  7. ^ a b c Kazzia Wins 1,000 Guineas for Godolphin”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2002年5月5日). 2020年6月18日閲覧。
  8. ^ German-Breds Kazzia, Boreal in Group I Sweep at Epsom”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2002年6月7日). 2020年6月18日閲覧。
  9. ^ Kazzia to miss Leger as Bandari impresses”. The Telegraph. Telegraph Media Group Limited. (2002年9月11日). 2020年6月18日閲覧。
  10. ^ Eastern Anthem(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月18日閲覧。
  11. ^ Eastern Anthem(IRE) form”. Racing Post. 2020年6月18日閲覧。
  12. ^ Zeitoper(GB) form”. Racing Post. 2020年6月18日閲覧。
  13. ^ Moonsail(GB) form”. Racing Post. 2020年6月18日閲覧。
  14. ^ Kailani(GB) form”. Racing Post. 2020年6月18日閲覧。
  15. ^ King's Land(GB) form”. Racing Post. 2020年6月18日閲覧。
  16. ^ Kazziana(GB) form”. Racing Post. 2020年6月18日閲覧。
  17. ^ a b c Kazzia(GER) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月18日閲覧。
  18. ^ a b Kazziaの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年6月18日閲覧。

外部リンク

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