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エドゥアルト・シュトラウス1世の楽曲一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

エドゥアルト・シュトラウス1世の楽曲一覧は、エドゥアルト・シュトラウス1世の作品リストである。

作品番号順一覧

[編集]

作品番号は1から300まである。作品タイトル欄に「*」印のある曲は、CD『STRAUSS PIANO EDITION DISCS.』のために日本ヨハン・シュトラウス協会が提供した公式な邦題である。数字は収録巻数を示す。

なお、エドゥアルトの作品の楽譜にはしばしば「ポルカ・シュネル(ギャロップ)」と併記されており、作曲者にとってポルカ・シュネルドイツ語版ギャロップの区別はほとんどなかったようである。

作品番号順
Op. 作品タイトル 原語 初演日(不明な場合は推定作曲時期) 簡易解説
1 ポルカ・フランセーズ『理想』*7 Ideal (Mes sentiments), Polka-française 長兄ヨハン・シュトラウス2世に献呈。
2 ワルツ『女性ダンスパートナー(候補者)』*5 Die Kandidaten, Walzer
3 ポルカ・フランセーズ『ソネット』*2 Sonette, Polka-française 「14行詩」の意。
4 行進曲『健康であれ!』*8 Gut Heil! Marsch
5 ポルカ・フランセーズ『エルドラド(黄金郷)』*6 Eldorado, Polka-française
7 『』 Mannschaft an Bord, Quadrille
8 ポルカ・マズルカ『謝肉祭の挨拶』*5 Carnevalsgruss, Polka-mazur
9 ポルカ・フランセーズ『イリス』 Iris, Polka-(française)
10 『フィッツリプッツリ・カドリーユ』*4 Fitzliputzli-Quadrille
11 ポルカ・シュネル『人生の喜び』*7 Lebenslust, Polka-schnell
12 『』 Masken-Favorite, Polka-française
13 ポルカ・フランセーズ『伸開線』*8 Die Evolvirende, Polka-française 1865年2月11日
14 『美しきエレーヌ・カドリーユ』 Helenen-Quadrille 1865年4月2日 ジャック・オッフェンバックのオペレッタ『美しきエレーヌ』のモチーフを借用。6曲の小曲を重ねて構成。フォルクスガルテンドイツ語版で初演[1]
15 『コスコレット・カドリーユ』*5 Coscoletto-Quadrille オッフェンバックのオペレッタ『コスコレット』に基づく。
16 ポルカ・フランセーズ『法律条項』*5 Paragraphen, Polka-(française)
17 ポルカ・フランセーズ 『故郷への挨拶』 Gruss an die Heimat, Polka-(française)
18 ワルツ『ヘスペリデス女神』*6 Die Hesperiden, Walzer
19 ポルカ・マズルカ『眠り姫』*4 Dornröschen, Polka-mazur 『眠りの森の美女』とも。
20 ポルカ・シュネル『ガゼル(羚羊)』*2 Gazelle, Polka-schnell
21 ポルカ・フランセーズ『ハチドリ』 Colibri, Polka-(française)
22 『』 Pirouette, Polka-(française)
23 『シューベルトの動機による歌の花輪カドリーユ』*9 Liederkranz-Quadrille 1867年 フランツ・シューベルトの旋律主題による。
24 カドリーユ『パリの生活』*1 Pariser Leben, Quadrille オッフェンバックのオペレッタ『パリの生活』に基づく。
25 ポルカ・フランセーズ『アポロン神』*6 Apollo, Polka-française
26 ワルツ『舞踏会の夕べの回想』*4 Memoiren einer Ballnacht, Walzer
27 ポルカ・マズルカ『心と心を通わせて[2] Herz an Herz, Polka-mazur 1867年6月12日[2] フォルクスガルテンにおいて初演。
28 ポルカ・シュネル『縦横に[2]』*10 Kreuz und Quer, Polka-schnell 1867年 初演日は不明だが、遅くとも1867年6月18日には演奏されている[2]。上記の『心と心を通わせて』と同日初演か?
29 ポルカ・フランセーズ『フロイレッテ*3 (小さい花[3])』 Fleurette, Polka-(française) 1867年7月24日[3] フォルクスガルテンでの「ヨーゼフ&エドゥアルト・シュトラウスによる慈善演奏会」において、次兄ヨーゼフのポルカ・シュネル『大急ぎで』(作品230)などとともに初演[3]
30 『』 Tanz Parole, Polka-(française)
31 ワルツ『ウィーンの立体鏡』*7 Wiener Stereoskopen, Walzer 1865年2月20日
32 ポルカ・マズルカ『謝肉祭の花』*3 Carnevals-Blüme, Polka-mazur
33 ポルカ・フランセーズ『学生の小さな愛』 Studentenliebchen, Polka-française
34 ポルカ・フランセーズ『舞踏会の女王』 Die Ballkönigin, Polka-(française)
35 ポルカ・フランセーズ『追伸』*1 Nachtrag Polka-(française)
36 ポルカ・フランセーズ『和声(ハーモニー)』 Harmonie, Polka-(française)
37 ポルカ・マズルカ『不思議な小さな花』 Wunderblümchen, Polka-mazur
38 ポルカ・フランセーズ 『若者の楽しみ』 Jugendlust, Polka-(française)
39 ワルツ『自由思想』*6 Freie gedanken, Walzer 1868年2月16日
40 ポルカ・フランセーズ『装置』 Devise, Polka- française
41 ワルツ『ウィーンの風俗画』*8 Wiener Genre-Bilder, Walzer
42 ポルカ・マズルカ『露玉(つゆだま)』*7 Thauperle, Polka-mazur
43 ポルカ・シュネル『全世界の喜び』*1 Froh durh die ganze Welt! Polka-schnell 1868年
44 『ランサー行進曲』 Lanciers-Marsch
45 ポルカ・シュネル『テープは切られた Bahn frei! Polka-schnell 1869年2月17日 ディアナザールで催された舞踏会に献呈。
46 ポルカ・マズルカ『昼間から』 Vom Tage, Polka-mazur 1869年
47 ポルカ・フランセーズ『芸術家サークルで』*6 In Künstlerkreisen, Polka- française 1869年2月1日 芸術家協会『ヘスペルス』主催の舞踏会のために作られた。同日、次兄ヨーゼフもワルツ『水彩画』(作品258)を同協会に献呈。
48 ポルカ・フランセーズ『学生の戯れ』*3 Studentenstreiche, Polka- française
49 『』 Sardanapal-Quadrille
50 ポルカ・フランセーズ『歌手の小さな愛』 Sängers Liebchen, Polka- française
51 ポルカ・シュネル『ペガサスの飛翔』*3 Pegasus-Sprünge, Polka-schnell 1869年2月14日
52 ワルツ『粗描』*9 Fluchtige Skizzen, Walzer
53 ポルカ・シュネル『岩と石の上で』 Über Stock und Stein, Polka-schnell
54 ポルカ・フランセーズ『みつばち』 Die Biene, Polka- française
55 ポルカ・マズルカ『氷の花』*9 Eisblüme, Polka-mazur 1870年1月15日 ウィーン楽友協会の開場記念舞踏会で初演された。同日、長兄ヨハン2世はワルツ『人生を楽しめ』(作品340)を、次兄ヨーゼフはポルカ・フランセーズ『芸術家の挨拶』(作品274)を初演[4]
56 『』 Stempelfrei! Polka-schnell
57 『』 Les Brigands, Quadrille
58 『』 Pro und Contra, Polka-française
59 ポルカ・フランセーズ 『我々の山からの響き』 Echo aus unseren Bergen, Polka-française
60 ポルカ・フランセーズ『愛を込めて』*10 Con amore, Polka- française
61 ワルツ『百合の花輪』*10 Lilienkränze-Walzer 両シチリア王に献呈。両シチリア王国の君主はブルボン家で、百合の花はブルボン家の紋章(フルール・ド・リス参照)
62 『影のカドリーユ』 Schatten-Quadrille
63 行進曲『ブラジルの栄光』*9 La gloire de Brésil, Marche 当時ウィーン訪問中のブラジル皇帝ペドロ2世に献呈、ブラジルの国歌をトリオの前半に引用。
64 ポルカ・シュネル『迅速に』*8 Flott! Polka-schnell 1870年8月23日
65 ワルツ『ドイツ人の心』*1 Deutsche Herzen, Walzer
66 ポルカ・マズルカ 『セレナーデ』 Serenade, Polka-mazur
67 ポルカ・フランセーズ『講堂にて』*2 Von der Aula, Polka-française
68 ワルツ『大学市民』*2 Academische Bürger, Walzer 1871年2月2日
69 ポルカ・マズルカ『ペンで』 Mit der Feder, Poka-mazur
70 ポルカ・シュネル『蒸気をあげて(蒸気機関車*2)』 Mit Dampf! Polka-schnell 1871年2月12日 蒸気機関車を描写したとされる。王宮のレドューテンザールで催された工業舞踏会で、作品74『合併』とともに献呈[5]
71 『』 Trapezunt-Quadrille
72 ワルツ『仮説』*1 Hypothesen-Walzer 1871年2月14日
73 ポルカ・シュネル『さあ、逃げろ!』 Auf und davon! Polka-schnell
74 ワルツ『合併』*2 Fusionen-Walzer 1871年2月12日 王宮のレドューテンザールで催された工業舞踏会に、作品70『蒸気をあげて』とともに献呈。
75 ワルツ『素敵な感じ Fesche Geister, Walzer 1871年6月16日
76 『』 Herzblättchen, Polka- française
77 『』 Goldfischlein, Polka-mazur
78 『』 Bruder Studio, Polka-française 1872年1月11日
79 ワルツ『ドクトリン(女医さん)』*9 Doctrinen-Walzer 1872年1月22日
80 ワルツ『ご婦人方に敬意を』*11 Ehret die Frauen, Walzer
81 『』 Weit aus! Polka-schnell
82 ワルツ『舞踏会の約束』 Ball-Promessen, Walzer 1872年2月4日
83 ポルカ・フランセーズ 『アモールの挨拶』 Amor’s Gruss, Polka-française 1872年
84 ポルカ・マズルカ『恋の魔術』*1 Liebeszauber, Polka-mazur
85 ポルカ・フランセーズ『兵隊の挨拶』*4 Soldatengruss, Polka-française 1872年
86 ポルカ・シュネル『新世界』 Eine neue Welt, Polka-schnell 1872年5月5日
87 ワルツ『ミルテの小さな花束』 Myrthen-Sträusschen, Walzer
88 ワルツ『忠誠』 Huldigungen-Walzer 1872年
89 ポルカ・マズルカ『コロンビーネ』 Colombine, Polka-mazur
90 ワルツ 『草稿』 Manuscripte-Walzer
91 『』 Pilger-Quadrille
92 カドリーユ『黒い海賊』 Der schwärze Corsar, Quadrille
93 ポルカ・シュネル『サークルの中で陽気に』 Lustige im Kreise, Polka-schnell
94 『ヤボット・カドリーユ』*5 Javotte-Quadrille エミール・ジョナスドイツ語版のオペレッタ『ヤボット』に基づく。
95 『』 Unter eigenem Dache, Polka-française
96 ペストオーフェンのアイス・スケートのギャロップ』 Pest-Ofener-Eissport-Galopp 1873年2月3日
97 ワルツ『解釈』 Interpretationen-Walzer
98 『』 Ein stück Wien, Polka-française
99 ポルカ・マズルカ 『乙女の気持ち』 Mädchenlaune, Polka-mazur
100 『』 Nach kurzer Rast, Polka-schnell
101 ワルツ『学生舞踏会』 Studenten-Ball-Tänze, (Walzer) 1873年
102 『』 Ein Jahr freiwillig, Polka-française 1870年2月23日 同日、母親マリア・アンナ・シュトレイムが死去した為、初演はシュトラウス管弦楽団の第一ヴァイオリン奏者が指揮。
103 ワルツ『博覧会』*3 Expositionen-Walzer 1873年
104 ワルツ『読者の声(意見)』*4 Stimmen aus dem Publikum, Walzer 1873年2月17日
105 『』 Goldchignon-Quadrille
106 『』 Laut und traut, Polka-mazur
107 行進曲『ウィーン万博』*3 Wiener Weltausstellungs, Marsch 1873年5月1日 1873年5月1日の歴史的なウイーン万博の開催日・オープニングに合わせる形で、王立フォルクスガルテンのカフェでの野外コンサートで初演。
108 ポルカ・シュネル『人が笑い生きるところ』 Wo man lacht und lebt, Polka-schnell 1873年9月8日 ウィーン万国博覧会に関連したものといわれている[5]
109 行進曲『フランツ・ヨーゼフ皇帝祝賀祭』 Kaiser Franz Josephs Jubiläums, Marsch
110 カドリーユ『アンゴー夫人の娘』*2 Angot-Quadrille ルコックのオペレッタアンゴー夫人の娘に基づく。
111 ワルツ『理論』 Theorien-Walzer 1874年1月22日
112 ポルカ・シュネル『急行列車』 Ohne Aufenthalt, Polka-schnell
113 ワルツ『大講堂の歌』*7 Aulalieder-Walzer
114 ポルカ・マズルカ『高い泉』 Die Hochquelle, Polka-mazur 1874年2月22日
115 『』 Flottes Leben, Polka-française 上に同じ。
116 ワルツ『予約購読者たち』 Die Abonnenten, Walzer
117 『』 In lieb’ entbrannt, Polka-française 1874年3月22日
118 『』 Der König hat's gesagt, Quadrille
119 ポルカ・フランセーズ『目は口ほどに[6](合図、アイコンタクト)』 Augensprache, Polka-française
120 『』 Weyprecht-Payer-Marsch
121 ポルカ・シュネル『エンス川を下って』 Unter der Enns, Polka-schnell
122 『ジロフル・ジロフィア』のカドリーユ*3 Giroflé-Girofla, Quadrille アレクサンドル・シャルル・ルコックのオペレッタ『ジロフル・ジロフィアドイツ語版』に基づく。
123 ワルツ『ジロフル・ジロフィア』*3 Giroflé-Girofla, Walzer 上に同じ。
124 ワルツ『愉快な奴』*1 Fidele Bursche, Walzer
125 ポルカ・フランセーズ『行きと帰り』 Tour und Retour, Polka-française 1875年
126 ワルツ『法曹界から[6] Aus dem Rechtsleben, Walzer 1875年1月27日
127 ポルカ・フランセーズ『アルプスの薔薇』 Alpenrose, Polka-mazur
128 ポルカ・シュネル『小さな年代史』 Kleine Chronik, Polka-schell
129 ポルカ・フランセーズ『匂い菫』*8 Märzveilchen, Polka-française 『五月のすみれ』とも。
130 ワルツ『より良い時代』 Bessere Zeiten, Walzer
131 ポルカ・シュネル『心と世界』 Herz und Welt, Polka-mazur 1875年10月1日
132 ポルカ・シュネル『警告なしで[6] Knall und Fall, Polka-schnell
133 『新しいドイツ歌曲による幻想曲』*9 Fantasie über neuere deutsche Lieder
134 『カルメン・カドリーユ』 Carmen-Quadrille 1876年 ビゼーによるオペラ『カルメン』の旋律を組み合わせて構成されたカドリーユ。原作オペラの翌年に初演[4]
135 『』 Aus lieb’ zu ihr, Polka-française 1876年3月5日(管弦楽版) 男性合唱付きの異稿あり

(合唱版は同年1月24日初演)

136 『ファティニッツァ・カドリーユ』 Fatinitza-Quadrille
137 ワルツ『圧縮(加工)』 Verdicte-Walzer
138 『』 Über Feld und Weise, Polka-schnell 1876年1月27日
139 『』 Blümchen Tausendschön, Polka-mazur
140 ポルカ・フランセーズ『国から国へ』 Vom Land zu Land, Polka-française
141 ワルツ『学生時代から』 Aus der Studienzeit, Walzer 1876年2月7日
142 ポルカ・フランセーズ『真直ぐな測地線』*4 Aus der Visur, Polka-française
143 ワルツ『結果』 Consequenzen-Walzer
144 ポルカ・フランセーズ『プラハへの挨拶』 Gruss an Prag, Polka-française
145 『』 Schön rotraut, Polka-mazur
146 ポルカ・シュネル『バーデンの思い出』 Souvenir de Bade, Polka-schnell
147 ワルツ『ファティニッツァ』 Fatinitza-Walzer フランツ・フォン・スッペのオペレッタ『ファティニッツァ』主題に基づく。
148 『』 Graziella-Quadrille
149 『』 Doktor Piccolo, Quadrille
150 ワルツ『人生は美しい!』 Das Leben ist doch schön! Walzer
151 カドリーユ『海軍士官候補生』*11 Seekadett-Quadrille
152 ポルカ・フランセーズ『真実の小さな愛』 Treuliebchen, Polka-française
153 ワルツ『上機嫌』*2 Mit frohem Muth und heiter’n Sinn, Walzer 1877年1月27日
154 『暴れる小悪魔』 Brausteufelchen, Polka-schnell 1872年2月18日 初演から5年後に出版。
155 ワルツ『故郷のおとぎ話』*5 Märchen aus der Heimat, Walzer
156 ポルカ・マズルカ『バラード』*1 Ballade, Polka-mazur
157 ポルカ・フランセーズ『雪の小さな星(しずく)』 Schneesternchen, Polka-française
158 『』 Geflugelte Worte, Walzer
159 ポルカ・シュネル『種まきと収穫』 Saat und Ernte, Polka-schnell
160 ポルカ・マズルカ『愛のメッセージ』 Liebesbotschaft, Polka-mazur
161 ワルツ『 Leuchtkäferln-Walzer 『テープは切られた』などと並ぶ代表作のひとつ。
162 ポルカ・フランセーズ『オペラの夕べ』 Opern-Soirée, Polka-française
163 『悪魔のカドリーユ』 Teufels-Quadrille
164 ワルツ『自由な生活を楽しまん』*3 Nützt das freie Leben! Walzer 1878年 ウィーン大学の学生舞踏会で初演。
165 ポルカ・フランセーズ『電話』 Telephon, Polka-française
166 ポルカ・フランセーズ『旅の楽しみ』 Reiselust, Polka-française 1878年
167 ワルツ『舞踏会の編年史』*4 Ball-Chronik, Walzer
168 ポルカ・シュネル『羽目をはずして[7] Ausser Rand und Band, Polka-schnell
169 『』 Moosröschen, Polka-mazur
170 ワルツ『夢の心象』*8 Traumgebilde-Walzer
171 ポルカ・フランセーズ『ストックホルムへの挨拶』 Gruss an Stockholm, Polka-française
172 ポルカ・シュネル『ウィーンよ、全てのものの上にあれ!(世界に冠たれしウィーン!)』 Wien über alles! Polka-schnell 1878年
173 『』 Herzblättchen-Quadrille
174 ポルカ・フランセーズ『流れと共に Mit der Strömung, Polka-française 1879年
175 ワルツ『ボッカッチョ』 Boccacio-Walzer フランツ・フォン・スッぺの同名のオペレッタ主題に基づく。
176 『』 Poesie und Prosa, Polka-mazur
177 ワルツ『遊覧旅行』 Lustfahrten-Walzer
178 『』 Rundgesänge-Walzer
179 ポルカ・シュネル『矢の高速』 Pfeilschnell, Polka-schnell
180 『ボッカッチョ・カドリーユ』 Boccacio-Quadrille フランツ・フォン・スッペの同名のオペレッタ主題に基づく。
181 『』 En miniatur, Polka-mazur
182 ポルカ・フランセーズ 『ドレスデンの思い出 Souvenir de Dresde, Polka-française 1879年
183 『何か小さなもの―幻想小曲』*9 Un petit rien
184 『』 Terpsichore, Polka-mazur
185 ワルツ『火の粉』 Feuerfunken-Walzer
186 ポルカ・シュネル『ヘクトグラフ』 Hectograph, Polka-schnell
187 ポルカ・フランセーズ『穏やかさと激しさ』*2 Still und bewegt, Polka-française
188 ワルツ『自由の歌』 Freie Lieder, Walzer
189 ポルカ・フランセーズ『オリジナルの報告』 Original Bericht, Polka-française
190 『』 Juanita-Walzer
191 『』 Juanita-Quadrille
192 『』 Fleur romaine, Polka-française
193 『』 Nisida-Walzer
194 ポルカ・マズルカ『心の電信』 Herzens-Telegraph, Polka-mazur
195 『』 Bemooste Häupter, Walzer 1881年2月12日
196 『』 Passe-partout, Polka-schnell
197 ポルカ・フランセーズ 『我、汝を思う(=我、君を思う、君を想って)』 Je pense à toi, Polka-française
198 ワルツ『発車の合図』 Glockensignale-Walzer
199 『』 Probe-Nummer, Polka-française
200 ワルツ『ヴェールと冠』 Schleier und Kröne, Walzer ルドルフ皇太子とベルギー王女ステファニーの結婚を祝う作品。兄ヨハン2世もワルツ『ミルテの花』(作品395)を作曲。
201 ポルカ・マズルカ『淡い音色で』*2 Mit zarten Colorit, Polka-mazur
202 ワルツ『楽しみと喜びの住むところ!』 Wo lust und freude wohnen! Walzer 1882年2月26日
203 ポルカ・フランセーズ『謝肉祭の手紙』 Faschingsbrief, Polka-française
204 『』 Schneewittchen, Polka-mazur 1882年2月26日
205 ワルツ『生きている花』 Lebende Blumen, Walzer 上に同じ。
206 ポルカ・シュネル『軽やかに、匂やかに』 Luftig und duftig, Polka-schnell
207 ワルツ『陽気な歌』 Heitere Weisen, Walzer 1882年9月7日 帝国・王立園芸協会の花のホールにおいて初演。
208 ポルカ・マズルカ『夢見る乙女』*8 Die Träumerin, Polka-mazur 上に同じ。 上に同じ。
209 カドリーユ『小さな王子』 Der kleine Prinz, Quadrille
210 ポルカ・シュネル『若人の情熱』 Jugendfeuer, Polka-schnell
211 行進曲『オーストリア人民の忠誠』 Österreichs-Volkerstreue-Marsch 1882年12月17日 ハプスブルク600年祭のために作曲された。
212 『乞食学生のカドリーユ』 Bettelstudent-Quadrille ミレッカーの同名のオペレッタの主題による。
213 ワルツ『謝肉祭の学生たち』 Carnevalsstudien-Walzer
214 ポルカ・フランセーズ 『喜びの通報者』 Vergnügungs-Anzeiger, Polka-française
215 ポルカ・マズルカ『魔女の踊り』 Nixenreigen, Polka-mazur
216 『』 Glühlichet-Walzer 1883年2月6日
217 『』 Witzblitz, Polka-schnell 1883年1月27日
218 ポルカ・マズルカ『感情の波(もつれ)』 Gemüthswelle, Polka-mazur
219 カドリーユ『アフリカ旅行』 Die Afrikareise, Quadrille
220 ワルツ『祝典ファンファーレ』*9 Jubelfanfaren-Walzer 1883年9月16日 皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の孫娘エリーザベト(ルドルフ皇太子の娘)の誕生祝いのために作曲。
221 ポルカ・シュネル『粋に』 Mit chic, Polka-schnell 1883年11月4日 楽友協会で催されたコンサートに、エドゥアルトは兄ヨハン2世とともに登場。兄は同日に作品411『入江のワルツ』を初演[5]
222 『ガスパローネ・カドリーユ』 Gasparone-Quadrille ミレッカーの同名のオペレッタの主題による。
223 『』 Chère amie, Polka-française
224 『』 Bei sing-sang und becherklang, Walzer
225 『』 Organ für Tanzlüstige, Polka-française
226 『』 Schmeichelkätzchen, Polka-mazur 1884年3月2日
227 ワルツ『楽しい物語』 Lustige G’schichten, Walzer 上に同じ。
228 ポルカ・シュネル『喜んで』 Mit vergnügen, Polka-schnell 上に同じ。
229 ポルカ・フランセーズ 『ブダペストへご挨拶』*11 Gruss an Budapest, Polka-française
230 ポルカ・マズルカ『お気に入りの小さな花』*10 Mein Lieblingsblümchen, Polka-mazur
231 『』 Im flug mit ihr, Polka-schnell
232 ワルツ『田舎の子供たち』 Landeskinder-Walzer
233 ワルツ『大講堂への挨拶』 Grusse an die Aula, Walzer 1885年1月29日
234 ポルカ・フランセーズ『芸術の短信』*5 Kunstnotiz, Polka-française
235 ポルカ・マズルカ『愛のしるし』 Liebeszeichen, Polka-mazur
236 『』 Stelldichein, Polka-française
237 ワルツ『ウイーンの方言』 Wiener Dialect, Walzer
238 ポルカ・シュネル『ブレーキかけずに』 Ohne Bremse, Polka-schnell
239 ポルカ『古きイギリスよ永遠に!』 Old England for ever! Polka
240 『』 Don Cesar, Quadrille
241 ポルカ・シュネル(ギャロップ)『負けるものか』 Um die Wette, Polka-schnell
242 『』 Widmungsblätter-Walzer 1886年1月25日
243 ポルカ・シュネル『飛び散る火の粉』*6 Spruhfeuer, Polka-schnell 1886年1月19日
244 『』 Denksprüche-Walzer 1886年3月14日
245 ポルカ・フランセーズ『竪琴』*1 Lyra, Polka-française 『リラ』
246 ポルカ・マズルカ『バラは目覚める』 Der Rose erwachen, Polka-mazur
247 『』 Tages Rapport, Polka-française
248 『』 Zeitvertrieb, Polka-schnell 1886年3月5日 学術合唱協会、建築家サークル、弁護士舞踏会、学生舞踏会、技術者舞踏会、大学サークルの合同委員会、合わせて6つもの団体に献呈。
249 ワルツ『祝砲』*10 Freudensalven-Walzer スペイン王室に献呈。序奏にて大砲の音を表現
250 『』 Centifolie, Polka-mazur
251 ポルカ・シュネル『誰と一緒に踊る?(誰が一緒に踊る?)』 Wer tanzt mit? Polka-schnell
252 ワルツ『故郷の調べ』*7 Heimische Klänge, Walzer 1887年2月10日 ゾフィエンザールで催された弁護士舞踏会に献呈。

舞踏会の組織委員会にはエドゥアルトの長男、ヨハン・エドゥアルト・マリア・シュトラウス(後のヨハン・シュトラウス3世)(当時20歳)が在籍していた。

253 『』 Carnevals-Bulletin, Polka-française
254 ポルカ・フランセーズ『碧い眼[6] Blauäuglein, Polka-française
255 ワルツ『陽気な人のために』 Für lustige Leut’, Walzer
256 『』 In banden der liebe, Polka-mazur
257 ポルカ・シュネル『時は風、波よりも早く逃げ去る』*9 Fluchtiger als Wind und Welle, Polka-schnell 1887年2月27日
258 ポルカ・マズルカ『花の会話』 Blumenspräche, Polka-mazur
259 ポルカ・シュネル(ギャロップ)『速達郵便で Mit Extrapost, Polka-schnell 1887年10月23日 南ドイツへの演奏旅行から帰った後、ウィーン楽友協会で初演[7]
260 ポルカ・マズルカ『シレジアの山から』 Aus den schlesischen Bergen, Polka-mazur 1888年9~10月 1888年9月後半、プロイセンのシレジアを巡るツアー中に作曲し、同ツアー中に発表したと考えられている。

同年10月21日、楽友協会においてウィーン初演。

261 歌曲『あなたを見たとき[6] Alis ich dich sah (Es war vor langen Jahren), Lied
262 ポルカ・フランセーズ『おお、美しき青年時代よ』 O schöne Jugendzeit, Polka-française 1889年11月24日 楽友協会で催されたコンサートに、エドゥアルトは兄ヨハン2世とともに登場。兄は同日に皇帝円舞曲(作品437)をウィーン初演。
263 ワルツ『アメリカでの生活(新世界での生活)』 Das Leben in Amerika, Walzer (Life in America) 1890年か 1890年、初のアメリカへの演奏旅行。
264 ポルカ・フランセーズ『蓄音機』 Phonograph, Polka- française
265 ポルカ・フランセーズ『踊るウイーン』 Das Tanzende Wien, Polka- française (Dancing Vienna) 1891年
266 ワルツ『歌うように踊ろう』*6 So singen, so tanzen wir, Walzer (As we sing, we dance)
267 ポルカ・シュネル『渦巻の中で』 Im Wirbel, Polka-schnell (In the Whirl)
268 『』 Trautliebchen, Polka-mazur (My Little Love)
269 『』 Halloh! Vorwärts! Polka-schnell (Alright! Go ahead!)
270 ワルツ『乾杯の辞』*11 Trinksprüche-Walzer (The Toast, Waltzes)
272 ワルツ『ミルテの魔法』 Myrthenzauber-Walzer
288 ワルツ『婚礼の歌』 Hochzeitslieder-Walzer
289 ポルカ・マズルカ『センチメンタルな女!』*11 Die Sentimentale, Polka-mazur
290 ワルツ『結婚式の歌』*9 Hochzeitslieder, Walzer 1893年1月23日 皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の姪マルガレーテ・ゾフィーの結婚式の前日の祝宴のために作曲。
291 『』 Wiener Type, Polka-française
292 『ヨハン・シュトラウスのワルツによる花冠』 Bluthenkranz Johann Strauss’scher Walzer 1894年10月14日 兄ヨハン2世の音楽家生活50周年を祝うメドレー。ヨハン2世が6歳の時に作曲したとされる『最初の楽想』を冒頭のモチーフとして、その後は最新作までのメロディーが年代順に並べられている。
293 ワルツ『舞踏の候補者』 Tanz Canditäten, Walzer
294 ポルカ・フランセーズ 『芸術家アルバムから』 Aus dem Künstler-Album, Polka-française
295 『』 Die Jubilanten, Walzer
296 『即位50周年祝典ワルツ』*8 Jubel-Walzer 1898年か 皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の即位50周年(1848年即位)の祝賀ワルツ。
297 『サラセン行進曲』*11 Sarazenen-Marsch 最後の行進曲。1895年夏、ロンドンでは『アフガニスタン王子行進曲』として披露された。
298 『』 Zart besaitet, Polka- française
300 ワルツ『舞踏会の思い出』*5 Ball-Erinnerungen-Walzer 1900年 作品番号付きの最後の作品。回顧的な曲名なのは、引退作であるため。

作品番号6、271、273~287、290、299は欠番となっている。

作品番号のない曲

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作品タイトル 原語 初演 簡易解説
ワルツ『三つ葉』*6 Trifolien, Walzer 1865年 長兄ヨハンならびに次兄ヨーゼフとの合作。三兄弟合作の唯一のワルツ。
射撃のカドリーユ Schützen-Quadrille 1868年 長兄ヨハンならびに次兄ヨーゼフとの共作。
『イギリスの歌謡による挨拶のワルツ[6] Greeting valse, on english Airs, Walzer 1885年 同年、初のイギリスへの演奏旅行。
ポルカ・シュネル『電気的(電撃)』 Elektrisch Polka schnell 1895年

出典

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参考文献

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  • 堀内敬三野村良雄『音楽辞典 人名篇』(昭和30年2月15日、音楽之友社
  • 小川昂『洋楽索引――作曲者と原題と訳題を引き出すための』民音音楽資料館、1975年11月。 
  • 小川昂『洋楽索引(下巻)――作曲者と原題と訳題を引き出すための』民音音楽資料館、1981年2月。 
  • 吉崎道夫『クラシック音楽案内』朝日新聞社、1978年。 
  • 井上和男『クラシック音楽作品名辞典』三省堂、1985年。 
  • ピーター・ケンプ 著、木村英二 訳『シュトラウス・ファミリー:ある音楽王朝の肖像』音楽之友社、1987年10月。ISBN 4276-224241 
  • 若宮由美「ヨーゼフ・シュトラウスによる初期ピアノ曲の記譜法」『帝京大学文学部教育学科紀要』第37号、帝京大学文学部教育学科、2012年3月、53-67頁、ISSN 1349-8207NAID 120005945999 
  • 若宮由美「ヨーゼフ・シュトラウスの〈ロメオとジュリエット〉 : グノーのオペラに基づくポプリ」『埼玉学園大学紀要. 人間学部篇』第14号、埼玉学園大学、2014年12月、75-87頁、ISSN 1347-0515NAID 120005768684