ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞
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(アルバート・ラスカー臨床医学研究賞から転送)
ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞 Lasker-DeBakey Clinical Medical Research Award | |
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受賞対象 | 患者に対する臨床治療法の改善に貢献した研究者 |
国 | アメリカ合衆国 |
主催 | ラスカー財団 |
初回 | 1946年 |
最新回 | 2024年 |
最新受賞者 | ジョエル・ハベナー ロッテ・ビエール・クヌーセン スヴェトラーナ・モジュゾフ |
公式サイト | www |
ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞(ラスカー・ドゥベーキーりんしょういがくけんきゅうしょう)は、アルバート・ラスカー医学研究賞の一部門。アメリカ合衆国のラスカー財団によって授与される国際的な医学賞の一つで、患者に対する臨床治療法の改善に貢献した研究者を対象とする[1]。1946年に創設され、2008年にアルバート・ラスカー臨床医学研究賞から改称された。
歴代受賞者
[編集]1940年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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1946年 | ![]() |
ジョン・F・マホーニー John F. Mahoney |
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ペニシリンによる梅毒の治療に関する先駆的業績 |
カール・ラントシュタイナー[2] Karl Landsteiner |
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赤血球のRh因子および胎児に対する重要な役割の発見 | ||
アレクサンダー・ウィーナー Alexander S. Wiener |
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フィリップ・レビン Philip Levine |
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1947年 | ![]() |
トーマス・フランシス・ジュニア Thomas Francis Jr. |
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インフルエンザに関する知識の拡大、および効果的なワクチンの開発 |
1949年 | ![]() |
マックス・タイラー Max Theiler |
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黄熱に対する効果的なワクチン開発を導いた実験的業績 |
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エドワード・カルビン・ケンダル Edward C. Kendall |
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リウマチ性疾患に対するコルチゾンの治療効果発見をもたらした、副腎皮質ホルモンに関する研究 | |
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フィリップ・ショウォルター・ヘンチ Philip S. Hench |
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1950年代
[編集]1960年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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1960年 | カール・P・リンク Karl Paul Link |
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抗凝固薬の開発 | |
アーヴィング・ライト Irving S. Wright |
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エドガー・アレン Edgar Van Nuys Allen |
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1962年 | ジョセフ・スマデル Joseph E. Smadel |
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リケッチア症におけるクロラムフェニコールの治療効果の実証を含む、ウイルスおよびリケッチア感染への理解に対する貢献 | |
1963年 | ![]() |
マイケル・ドゥベーキー Michael E. DeBakey |
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心臓血管外科学の発展におけるリーダーシップの発揮 |
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チャールズ・ハギンズ Charles B. Huggins |
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ヒトと動物の腫瘍を制御する内分泌機能の理解に対する貢献 | |
1964年 | ネイサン・S・クライン[4] Nathan S. Kline |
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重度のうつ病治療におけるイプロニアジドの使用 | |
1965年 | ![]() |
アルバート・サビン Albert Sabin |
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急性灰白髄炎(ポリオ)予防のための経口生ワクチンの開発 |
1966年 | ![]() |
シドニー・ファーバー Sidney Farber |
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小児急性白血病に対するアミノプテリンおよびメトトレキサートの使用、および抗がん物質探索におけるリーダーシップの発揮 |
1967年 | ロバート・A・フィリップス Robert A. Phillips |
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コレラによる致死の機序解明および静脈内輸液を用いた治療法の開発 | |
1968年 | ![]() |
ジョン・ヘイシャム・ギボン John H. Gibbon |
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人工心肺装置の開発 |
1969年 | ジョージ・コティアス George Cotzias |
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レボドパ(L-dopa)投与によるパーキンソン病治療効果の実証 |
1970年代
[編集]1980年代
[編集]1990年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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1991年 | 簡悦威(ユエ・W・カン) Yuet W. Kan |
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ヒト遺伝学の発展における顕著な貢献、特に組換えDNA技術を用いたヘモグロビン異常症の研究 | |
1993年 | ドナルド・メトカーフ Donald Metcalf |
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がんおよび造血系疾患の治療に用いられるサイトカイン、コロニー刺激因子の発見 | |
1994年 | ジョン・A・クレメンツ John A. Clements |
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肺サーファクタントの機能に関する研究、およびサーファクタント製剤による新生児呼吸窮迫症候群治療法の開発 | |
1995年 | ![]() |
バリー・マーシャル Barry Marshall |
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消化性潰瘍の原因であるヘリコバクター・ピロリの発見 |
1996年 | ポーター・W・アンダーソン Porter W. Anderson Jr. |
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インフルエンザ菌b型(Hib)感染の発生を激減させた、効果的なワクチン(Hibワクチン)の開発および製品化 | |
デイヴィッド・H・スミス David H. Smith |
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ジョン・B・ロビンス John B. Robbins |
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レイチェル・シュネールソン Rachel Schneerson |
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1997年 | ![]() |
アルフレッド・ソマー Alfred Sommer |
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第三世界の子供たちにおける失明や感染死を、低用量のビタミンA摂取によって予防できることの証明 |
1998年 | ![]() |
アルフレッド・ジョージ・クヌードソンJr Alfred G. Knudson, Jr. |
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がんの原因となる遺伝子異常の同定、および分子レベルでのがん診断に関する研究 |
ピーター・C・ノウェル Peter C. Nowell |
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ジャネット・ラウリー Janet Rowley |
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1999年 | デイヴィッド・クッシュマン David Cushman |
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タンパク質の構造に基づいた創薬手法の開拓、および高血圧などの治療に絶大な効果を発揮したACE阻害薬の開発 | |
ミゲル・オンデッティ Miguel Ondetti |
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2000年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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2000年 | ![]() |
ハーベイ・オルター Harvey J. Alter |
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C型肝炎ウイルスの発見を導いた先駆的業績、および輸血による感染のリスクを劇的に減少させた検査法の開発 |
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マイケル・ホートン Michael Houghton |
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2001年 | ![]() |
ロバート・G・エドワーズ Robert G. Edwards |
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不妊治療に革命をもたらした体外受精技術の開発 |
2002年 | ウィレム・コルフ Willem J. Kolff |
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多数の腎臓病患者を延命させた、人工透析治療の開発 | |
ベルディング・スクリブナー Belding H. Scribner |
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2003年 | マーク・フェルドマン Marc Feldmann |
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関節リウマチおよび他の自己免疫疾患に対し効果を発揮する、抗TNF抗体治療法の発見 | |
ラヴィンダー・マイニ Ravinder N. Maini |
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2004年 | ![]() |
チャールズ・ケルマン Charles Kelman |
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合併症の頻度を抑えるとともに通院治療を可能にした、白内障手術療法の劇的な改良 |
2005年 | ![]() |
アレック・ジェフリーズ Alec Jeffreys |
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ヒト遺伝学や法医学診断のあり方を大きく変化させた強力な手法、サザンブロッティングおよびDNAフィンガープリンティングの開発 |
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エドウィン・サザン Edwin Southern |
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2006年 | ![]() |
アーロン・ベック Aaron T. Beck |
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精神疾患への理解および治療に変革をもたらした、認知療法の開発 |
2007年 | アラン・シャルパンティエ Alain Carpentier |
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多くの心臓病患者の寿命を延長させた、人工弁の開発 | |
アルバート・スタール Albert Starr |
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2008年 | ![]() |
遠藤章 Akira Endo |
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心血管疾患の予防・治療に革命的な効果をもたらした脂質降下薬、スタチンの発見 |
2009年 | ![]() |
ブライアン・ドラッカー Brian Druker |
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慢性骨髄性白血病に対する効果的な分子標的治療法の開発 |
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ニコラス・ライドン Nicholas Lydon |
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チャールズ・ソーヤーズ Charles L. Sawyers |
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2010年代
[編集]2020年代
[編集]年度 | 受賞者 | 国籍 | 受賞理由 | |
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2021年 | ![]() |
カリコー・カタリン Katalin Karikó |
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非常に効果的なCOVID-19ワクチンの迅速な開発を可能にした、メッセンジャーRNAの修飾による新しい治療技術の開発 |
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ドリュー・ワイスマン Drew Weissman |
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2022年 | 盧煜明(デニス・ロー) Dennis Yuk Ming Lo |
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ダウン症の非侵襲的な出生前診断を可能にした、母体血中の胎児由来DNAの発見[10] | |
2023年 | ジェームズ・フジモト James Fujimoto |
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視力を損なう網膜の病気の迅速な検出を可能にし、眼科に革命をもたらした光干渉断層計(OCT)の開発 | |
デイヴィッド・ファン | ![]() ( ![]() | |||
エリック・A・スワンソン | ![]() | |||
2024年 | ジョエル・ハベナー Joel Habener |
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肥満治療に革命をもたらしたGLP-1受容体作動薬の発見と開発 | |
ロッテ・ビエール・クヌーセン Lotte Bjerre Knudsen |
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スヴェトラーナ・モジュゾフ Svetlana Mojsov |
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国籍欄に二つ表示のある者は二重国籍者。
脚注
[編集]- ^ “The Lasker Awards Overview”. Lasker Foundation. 2011年11月26日閲覧。
- ^ 没後の受賞。
- ^ 1954年に次ぐ、2度目の受賞。
- ^ 1957年に次ぐ、2度目の受賞。
- ^ “2015 Lasker Awards”. Lasker Foundation. 2016年10月9日閲覧。
- ^ “2016 Lasker Awards”. Lasker Foundation. 2016年10月9日閲覧。
- ^ “2017 Lasker Awards”. Lasker Foundation. 2017年9月14日閲覧。
- ^ “2018 Lasker Awards”. Lasker Foundation. 2018年9月15日閲覧。
- ^ “2019 Lasker Awards”. Lasker Foundation. 2019年9月12日閲覧。
- ^ “Award Description”. Lasker Foundation. 2022年10月3日閲覧。