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アムステルゴールドレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アムステルゴールドレース

2006年のレース風景
概要
開催時期 4月中旬
開催地域 オランダの旗 オランダ リンブルフ州
地域名 Amstel Gold Race()
分野 ロードレース
カテゴリー UCIワールドツアー
形態 ワンデイレース
責任者 レオ・ファンフリート
歴史
初回開催年 1966年
開催回数 58回(2024年)
初代優勝者 フランスの旗 ジャン・スタブリンスキ
最多優勝者 オランダの旗 ヤン・ラース(5回)
直近優勝者 イギリスの旗 トム・ピドコック
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アムステルゴールドレース(Amstel Gold Race)とは、UCIワールドツアーに組み込まれる自転車ロードレースの一つ。オランダ南東部、マース川沿岸の都市マーストリヒトが舞台となるワンデーレースで、1966年から行われている。最多優勝はヤン・ラース (オランダ)の5回(1977-80、82年)。

コース設定は特に決まってはおらず、開催年ごとに変わっていくが、毎年のように無数の登り坂が設定され、激しいアップダウンをこなさなくてはいけないうえ、コーナーも多く、クラシックの名に相応しい厳しいコースレイアウトがされている。2003年以降はカウベルフ英語版オランダ語版を登り切ってゴールするパターンが定着していたが、後にカウベルフを登り切った数キロ先にゴールが伸ばされ、2017年はゴール直前にカウベルフを登らないコースに変更された。 

エピソード

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  • レース名はオランダの首都であるアムステルダムとは関係なく、メインスポンサーであるアムステルビールハイネケン傘下)の主力製品ビール「ゴールド」に由来している。
  • ビールメーカーがスポンサーということで、表彰台では上位3人の選手にアムステルビールが振舞われる。また、スタート前にはサポートカーや選手に対し、アルコール検査を実施することがあり、大会公式サイトでも年齢確認がある。
  • 連続するアップダウンによって、選手は激しく消耗するため、必ずしもスプリント力が強いものが優位になるとは限らない。そのため93年のヤールマンや95年のジャネッティ、99年のボーヘルトのように登りに強い選手が、一騎討ちスプリンターを打ち負かすという珍しい光景が、まま見られた。カウベルフ英語版オランダ語版を登り切ってゴールする2003年以降はパンチャーオールラウンダーが勝利する例が多くなっている。
  • 日本人最高順位は2014年に出場した新城幸也の10位。

歴代優勝者

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優勝者
2024 トム・ピドコック イギリスの旗 イギリス
2023 タデイ・ポガチャル スロベニアの旗 スロベニア
2022 ミハウ・クフャトコフスキ ポーランドの旗 ポーランド
2021 ワウト・ファン・アールト ベルギーの旗 ベルギー
2020 新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)により未開催
2019 マチュー・ファン・デル・プール オランダの旗 オランダ
2018 ミカエル・ヴァルグレン  デンマーク
2017 フィリップ・ジルベール ベルギーの旗 ベルギー
2016 エンリコ・ガスパロット イタリアの旗 イタリア
2015 ミハウ・クフャトコフスキ ポーランドの旗 ポーランド
2014 フィリップ・ジルベール ベルギーの旗 ベルギー
2013 ロマン・クロイツィガー  チェコ
2012 エンリコ・ガスパロット イタリアの旗 イタリア
2011 フィリップ・ジルベール ベルギーの旗 ベルギー
2010 フィリップ・ジルベール ベルギーの旗 ベルギー
2009 セルゲイ・イワノフ ロシアの旗 ロシア
2008 ダミアーノ・クネゴ イタリアの旗 イタリア
2007 シュテファン・シューマッハー ドイツの旗 ドイツ
2006 フランク・シュレック ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク
2005 ダニーロ・ディルーカ イタリアの旗 イタリア
2004 ダヴィデ・レベッリン イタリアの旗 イタリア
2003 アレクサンドル・ヴィノクロフ カザフスタンの旗 カザフスタン
2002 ミケーレ・バルトリ イタリアの旗 イタリア
2001 エリック・デッケル オランダの旗 オランダ
2000 エリック・ツァベル ドイツの旗 ドイツ
1999 マイケル・ボーヘルト オランダの旗 オランダ
1998 ロルフ・ヤールマン スイスの旗 スイス
1997 ビャルヌ・リース  デンマーク
1996 ステファノ・ザニーニ イタリアの旗 イタリア
1995 マウロ・ジャネッティ スイスの旗 スイス
1994 ヨハン・ムセウ ベルギーの旗 ベルギー
1993 ロルフ・ヤールマン スイスの旗 スイス
1992 オラフ・ルードヴィッヒ ドイツの旗 ドイツ
1991 フラン・マーセン オランダの旗 オランダ
1990 アドリ・ファンデルプール オランダの旗 オランダ
1989 エリック・ファンランカー ベルギーの旗 ベルギー
1988 イェール・ナイダム オランダの旗 オランダ
1987 ヨープ・ズートメルク オランダの旗 オランダ
1986 ステーヴェン・ロークス オランダの旗 オランダ
1985 ヘリー・クネットマン オランダの旗 オランダ
1984 ジャック・ハネフラーフ オランダの旗 オランダ
1983 フィル・アンダーソン オーストラリアの旗 オーストラリア
1982 ヤン・ラース オランダの旗 オランダ
1981 ベルナール・イノー フランスの旗 フランス
1980 ヤン・ラース オランダの旗 オランダ
1979 ヤン・ラース オランダの旗 オランダ
1978 ヤン・ラース オランダの旗 オランダ
1977 ヤン・ラース オランダの旗 オランダ
1976 フレディ・マルテンス ベルギーの旗 ベルギー
1975 エディ・メルクス ベルギーの旗 ベルギー
1974 ヘリー・クネットマン オランダの旗 オランダ
1973 エディ・メルクス ベルギーの旗 ベルギー
1972 ワルテル・プランカールト ベルギーの旗 ベルギー
1971 フラン・フェルベーク ベルギーの旗 ベルギー
1970 ジョルジュ・パンタン フランスの旗 フランス
1969 ギド・レイブロック ベルギーの旗 ベルギー
1968 ハリー・ステーヴェンス オランダの旗 オランダ
1967 アリー・デン・ハルトフ オランダの旗 オランダ
1966 ジャン・スタブリンスキ フランスの旗 フランス

女子部門

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優勝者 国籍
2024 マリアンヌ・フォス オランダの旗 オランダ
2023 デミ・フォレリング英語版 オランダの旗 オランダ
2022 マルタ・カヴァッリ英語版 イタリアの旗 イタリア
2021 マリアンヌ・フォス オランダの旗 オランダ
2020 新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)により未開催
2019 カタジナ・ニエウィアドマ英語版 ポーランドの旗 ポーランド
2018 シャンタル・ブラーク英語版 オランダの旗 オランダ
2017 アンナ・ファンデルブレッヘン英語版 オランダの旗 オランダ
2016-2004 未開催
2003 ニコール・クック イギリスの旗 イギリス
2002 レオンティエン・ファンモールセル オランダの旗 オランダ
2001 デビー・マンスフェルトオランダ語版 オランダの旗 オランダ

外部リンク

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