アバイ級コルベット
アバイ級コルベット | |
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基本情報 | |
種別 | コルベット |
運用者 | インド海軍 |
就役期間 | 1989年 - 現在 |
前級 | 露1234E型 (ヴィジャイドゥルグ級) |
準同型艦 | 露12411E型 (ヴィール級) |
次級 | 25型 (ククリ級) |
要目 | |
排水量 | 基準425トン / 満載495トン |
全長 | 58.5 m |
垂線間長 | 49.5 m |
最大幅 | 10.2 m |
水線幅 | 9.4 m |
吃水 | 4.0 m |
主機 | M-521-TM5ディーゼルエンジン×2基 |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 17,330馬力 |
最大速力 | 32ノット |
航続距離 | 3,000海里 (12kt巡航時) |
航海日数 | 10日間 |
乗員 | 士官7名+下士官兵32名 |
兵装 |
・AK-176M 76mm単装速射砲×1基 ・AK-630M 30mm CIWS×1基 ・イグラ近SAM 4連装発射機×1基 ・RBU-1200対潜迫撃砲×2基 ・533mm魚雷発射管×4基 |
レーダー |
・MR-352 対空・対水上捜索用 ・MR-123 砲射撃指揮用 |
ソナー | MG-345 船底装備式 |
電子戦・ 対抗手段 | PK-16 デコイ発射機×2基 |
アバイ級コルベット(アバイきゅうコルベット、英語: Abhay-class corvettes)は、インド海軍のコルベットの艦級。ソ連海軍が運用していた1241.2P型小型対潜艦(パウクI型)をもとにした派生型で、ソビエト連邦の設計番号としては1241.2PE型、またNATOコードネームではパウクII型(Pauk-II class)と称される[1][2]。なおネームシップの艦名「アバイ」は、サンスクリット語の अभय (「恐れ無き者」の意)に由来している。
来歴
[編集]1980年代中盤、インド海軍は、ソビエト連邦より1241RE型大型ミサイル艇(タランタル型)を購入する契約を締結したが、このとき同時に、同型を元にした小型対潜艦の購入契約も結ばれていた。これによって建造されたのが本級である。なお1241型大型ミサイル艇は、ヴィール級コルベットとして1987年より運用を開始した[1][2]。
設計
[編集]上記の経緯より、ソ連海軍で運用されていた1241.2P型小型対潜艦(パウクI型)を元にした輸出型であり、1241.2PE型(あるいは1241PE型)と称される。主船体は軟鋼製だが、上部構造物や船体内隔壁の一部はアルミニウム合金製となった。上部構造物はオリジナルの1241.2P型よりも長くなっている[1]。主機関には、熱帯気候にあわせたカスタマイズが施されている[2]。
装備は大きく変更されており、1241.2PE型の装備した 400 mm 単装魚雷発射管 OTA-40-204 4 基に代えて 533 mm 連装魚雷発射管 DTA-53 2 基を搭載した。この発射管からは、 53-65KE 対潜魚雷や SET-65E が発射できた。また、哨戒能力強化のため、対空・対水上レーダーも大型の MR-352 「ポジチーフ-E」が搭載されている。これは、 1241.7型や 1241.8型大型ミサイル艇に搭載されたものと同様の捜索レーダーである。
1241.2-PE型はソ連時代末期に各国に向けて 8 隻建造されたが、そのうち 4 隻がインド海軍向けとなっている。建造は、全艦ともヤロスラーヴリ造船工場で行われた。1989年から1991年にかけて導入された 4 隻のソ連海軍での名称は、それぞれ MPK-221、 MPK-218、 MPK-206、 MPK-208 であった。
同型艦
[編集]# | 艦名 | 引渡し | 除籍 |
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P33 | アバイ INS Abhay |
1989年3月10日 | |
P34 | アジャイ INS Ajay |
1990年1月24日 | 2022年9月19日 |
P35 | アクシャイ INS Akshay |
1990年12月10日 | 2022年6月3日 |
P36 | アグライ INS Agray |
1991年1月30日 | 2017年1月27日 |
参考文献
[編集]- ^ a b c Stephen Saunders, ed (2009). Jane's Fighting Ships 2009-2010. Janes Information Group. p. 341. ISBN 978-0710628886
- ^ a b c Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 283. ISBN 978-1591149545