Wikipedia:Bot
この文書はウィキペディア日本語版の方針です。多くの利用者に支持されており、すべての利用者が従うべきだと考えられています。変更はコミュニティーの合意を反映している必要があります。 |
- en: This wiki allows Global bots as m:Bot_policy#Global_bots describes. Other bots should apply on WP:B/R page.
- ja: 編集にボット (Bot)を使用するには、このページをよく読み /使用申請ページで申請してください。グローバルボットは m:Bot_policy/ja#グローバルボットに従う限り申請不要です。
Bot(ボット)は、HTTPSを使ってウィキペディアの作業を自動化するプログラムを指します。Botによる編集は、連続した作業を高速かつ大量に行うことができる利点がある一方で、一度行われた作業にミスやエラーがあった場合には、元通りにすることに多大な労力を必要とします。ウィキペディア日本語版でBotを使う際は、このページとmeta:Bot policy(その和訳 meta:Bot policy/ja)をよく理解し、守ってください。
Wikipedia:Bot作業依頼に、Botにやってほしい作業が依頼されます。よろしければ、こちらにもご協力をお願いします。
運用条件
[編集]Botを運用する際は、次の6つの条件を満たす必要があります。
- Botが「有用」であること
- Botが「無害」であること
- Botが「大量のリクエストを発行しない」こと
- 「議論の余地」がある編集に使わないこと(内容や影響範囲によっては、事前合意が望まれます)
- 「決まり」を守ること(関係する方針とガイドラインに注意を払い、遵守すること)
- 「要約欄」などに、わかりやすいメッセージを残すこと
管理者は、Botの動作が不適切でウィキペディアに悪影響を及ぼすと考えられる場合に、投稿ブロックして動作を止めることができます。(オペレータが {{Emergency-bot-shutoff}} を利用者ページに貼り付けている場合、これを利用することで自動的に要約を記入できます。)
Botアカウント
[編集]- English summary is available at requesting page for bot flag approval.
Botの運用者は、Botを運用するための専用アカウントを取得する必要があります(これをBotアカウントと呼びます)。BotアカウントはBot用途以外には使用しないようにしてください。一部の限られた例外を除き、運用者の利用者アカウントではBotを運用することはできません。
Botアカウントを作成した場合は、Wikipedia:Bot/ステータスに追加してください。
利用者ページに記載すべき事項
[編集]Botアカウントの利用者ページには {{bot}} タグを使用し、人間ではなくBotであることを明示してください。使用申請で承認を得ているか否かに関わらず、Botアカウントの利用者ページには、以下の情報を必ず記載してください。
- そのBotの仕事について具体的な説明
- 手動制御か全自動運転か
- 運転時期(常時連続、時々、定期的に、等々)および編集間隔
- 使用しているプログラム、あるいは、プログラム言語
Botの会話ページにもらったコメントには、運用者が自分で返事を書く必要があります。自動応答スクリプトを使ってはいけません。
運用の制限
[編集]Botを運用する際には、後述の手順で事前に使用申請を行い、コミュニティによる承認を得ることを原則とします。ただし、下記の表のとおり、一部の小規模かつ低速な作業には、通常の利用者アカウントや未承認Botアカウントを使用することができます。
通常の利用者アカウント | 未承認Botアカウント | 承認済Botアカウント | |
---|---|---|---|
Bot使用が他の利用者に分からない程度の編集 | 可 | 可 | 可 |
同一作業内容あたりの編集回数 | 通常の利用者アカウント | 未承認Botアカウント | 承認済Botアカウント |
簡単な動作確認(おおむね40回未満) | 可 | 可 | 可 |
おおむね40回以上200回未満 | 不可 | 可 | 可 |
おおむね200回以上 | 不可 | 不可 | 可 |
編集間隔の下限 | 通常の利用者アカウント | 未承認Botアカウント | 承認済Botアカウント |
(編集回数に関わらず)1分未満 | 不可 | 不可 | 可 |
(編集回数に関わらず)5秒未満 | 不可 | 不可 | ※都度事前合意 |
- 承認済Botアカウントの編集回数や編集間隔は、申請で承認された作業種別にのみ有効です。それ以外の作業を行う際は、未承認Botアカウントに準じた編集回数や編集間隔の制限を順守するか、改めて別の使用申請を行い承認を得る必要があります。
- 使用申請において、より厳しい編集回数と速度などを条件に承認された場合は、その制限が優先されます。
- 「同一作業内容」がどこまでを示すのかは、作業の性質に応じて変わるでしょう。編集回数の制限は、「連続性のある作業が、人の目の届かないうちに、無許可で高速かつ大量に行われることは規制されるべき」という意図で定められています。この目的に合わせ、曖昧な部分はなるべく自制的な運用を心がけてください。
- グローバルボットは、meta:Bot policyに従う限り、上記の制限を受けません。/ Global bots are not subject to the above table as long as they follow meta:Bot policy.
大量の件数を処置する場合の手続き
[編集]通常の処理速度では長時間に及んでしまうような場合は、通常より編集速度を上げて処理時間を短縮させることが出来ます。それには以下の手続きが必要です。
- 承認済BotアカウントのBot運用者を資格条件とする。
- 有資格者が所有するBotフラグ付きアカウント、フラグ無しBotアカウント、管理者アカウントのいずれかを使用アカウントとする。
- 作業内容について事前合意を得る(件数から考えて管理系やプロジェクトクラスでの議論を想定しています。この段階では処理速度に関する合意は必要ありません。)
- Wikipedia:Bot作業依頼へ事前告知する。その際、この手続きを使用する旨を明記し、作業内容、合意場所、使用アカウント、予想される件数、作業速度、要約欄の内容を示します。1週間程度の予告期間を設けます(この手続きの使用の宣言が遅れた場合はそこから1週間程度)。実行日を予告する必要はありません。
- 実行する時間帯や速度制限はここでは定めませんが、必ずBotコミュニティの判断に従ってください。
サーバー混雑時の制限
[編集]一般論としてはサーバの負荷を気にしすぎない方がよいのですが、Botがページを頻繁に読み出したり速く編集したりすれば、通常の利用者より遥かに大きな影響を及ぼします。運用者は、無駄な読み書きのないよう注意し、編集速度をなるべく控えめにしてください。サーバが混雑している時間帯には、承認の有無にかかわらず、編集間隔を20秒以上あける ことが推奨されています。
化粧直しスクリプトの追加制限/ Additional guidelines for cosmetic changes scripts
[編集]化粧直しスクリプト(cosmetic_changes.py 等)を使用する際は、以下の条件を全て満たす必要があります。 / Scripts for cosmetic changes (such as cosmetic_changes.py) should run with due care. To run such scripts, you shall:
- 事前に使用申請をして承認を得る。 / apply at WP:B/R in advance and have community approval,
- ウィキペディア日本語版のスタイルガイドライン類に習熟している。 / be familiar with the local style guidelines,
- 化粧直しの結果をすべて点検する。 / review every cosmetic changes your bot makes, and
- 単独で使用せず、他の作業と組み合わせて使用する。 / not run it solely but in combination with one or more other tasks.
使用申請
[編集]Botの使用申請では、Botの機能に関する審議のみを行います。作業そのものが必要であるか、妥当であるかに関する議論は、別途適切なページで事前に行ってください。(例えば、特定のページを大量に移動する作業を行う場合は、Wikipedia:ページの改名に従った議論を事前に済ませてください。Bot申請での承認を、ページ移動の合意に代えることはできません。)
作業種別
[編集]使用申請では、実施する作業の種別を明示する必要があります。(括弧内には作業の参考となるPywikibotのスクリプトを示しますが、編集結果が似ていれば、必ずしも指定のスクリプトを使用する必要はありません。)
- 種別A - サンドボックスの初期化(clean_sandbox.py)
- 種別B - 二重リダイレクトの修正(redirect.py)
- 種別C - 特定の記事リストに含まれる文字列置換。具体的にはリンク、カテゴリ、テンプレートの変更など。(replace.py、category.py、template.pyあるいはAWB)
- 種別D - 不特定多数記事へ特定の文字列を加える、あるいは文字列を修正する(cosmetic_changes.pyあるいはAWBなどによる、特定の誤字、誤表記、重言、ウィキ文法エラーの修正)
- 種別E - 保護テンプレート整備
- 種別F - ページの移動(movepages.py)
- 種別G - ページの削除(delete.py)
- 種別H - 公開プロキシの自動ブロック
- 種別I - 上記にあてはまらない定期的な作業(定期的に編集しなければならないデータを自動的に更新するもの、管理者伝言板や井戸端など)
- 種別Z - 過去に多数のBotへ承認されていた作業で、制度自体が廃止され既にウィキペディア日本語版内では行われていないもの(言語間リンク整備、秀逸な項目リンク整備)
申請手順
[編集]使用申請の手順は次のとおりです。実際はこの手順通りに行かない場合もありますので柔軟に対応してください。
- 申請は、このページのサブページ(/使用申請)で受け付けています。そこでBotの作業種別と具体的な作業内容、手動制御か全自動運転か、運転時期、および使用プログラム(言語)を説明してください。
- 申請後、コミュニティからの意見を待ち、仮運用の事前合意を得てください。ただし、種別A・Bについては、仮運用の事前合意は不要です。種別CについてもWP:BOTREQが出されている案件を処理する場合は仮運用の事前合意は不要です。
- 仮運用の事前合意が得られたか、ビューロクラットが判断します。合意後に仮運用を行い、速度と編集内容に問題がないことを実証してください。仮運用は、後述する作業種別ごとに実施してください。編集回数は、40回以上200回以下を目安としてください。
- コミュニティの審議を踏まえて、ビューロクラットが審議終結を判断します。
- 承認されたBotアカウントには、ビューロクラットがBotフラグを付与します。Botフラグが付与されたアカウントの編集は、初期設定では「最近更新されたページ」などに表示されません。そのため、通知が必要な編集を自動で行うBot(例えば、削除依頼テンプレートなどを貼り付けるBotなど)には、あえてBotフラグを付与しない場合があります。
申請は以下のように審議します。
- 賛否表明が認められるのは、申請前にアカウント作成済みのログイン利用者のみです。ただし、コメントは誰でも述べることができます。
- 申請から48時間以上経過し、反対がない場合、ビューロクラットは裁量で承認の判断をすることができます。
- 申請から1週間以上経過し、賛成または反対でラフ・コンセンサスが出来ていれば、ビューロクラットは審議終結を判断することができます。
- ビューロクラットは、仮運用の追加を要求することができます。
申請上の注意事項
[編集]- 使用承認は、承認された作業種別に対してのみ有効です。例えば、種別Cの仮運用(記事リンク修正など)を行い承認されたBotアカウントは、種別Cに属する他の作業(例えばテンプレートやカテゴリの修正など)は新たな承認を得ずに実施することができますが、種別Eの作業を回数や速度の制限を超えて行う場合には、新たに申請が必要です。
- 種別G・Iについては、具体的な対象ページの範囲を申請時に明示してください。これらの種別では、対象ページを広げる場合には再度の承認が必要です。
- 手作業であっても事前合意を得るべきような作業は、たとえ承認された種別の範囲内であっても自由に行うことはできません。例えば種別Gとして申請されたBotであっても、削除関連の方針に反して自由に削除を行えるようになるわけではありません。必要な手続きは、必ず作業毎に事前に済ませてください。
- 作業種別にあてはまらず、不定期に実施する作業については、Wikipedia:Bot#大量の件数を処置する場合の手続きに準じた手続きを行ってください。つまり、適切な場所で、事前に作業内容や予想される件数、編集間隔、使用アカウントなどに関して個別の合意を得た上で、WP:BOTREQなどで予告し、承認済Botアカウントを有する利用者が作業を行ってください。
- 種別Gについては管理者又は削除者として、種別Hについては管理者として既に信任されているアカウントのみ作業が可能です。
Botフラグの自動除去
[編集]1年間、Bot運用者のアカウントとBotアカウントの両方ともに、ウィキペディア日本語版での編集記録がない場合、Botフラグは自動的に除去されます。自動除去の手続きは、以下のように定めます。
- Bot運用者の会話ページにて通知する。通知を行う利用者は誰でもよい。
- 1週間内に返答がない場合、Wikipedia:Bot/使用申請にてBotフラグ除去を申請する。申請を行う利用者は誰でもよい。
- 依頼の対処を行うビューロクラットは、編集記録がないことと通知が適切に行われたことを確認した上でBotフラグを除去する。