雷酸水銀(II)
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雷酸水銀(II) | |
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オキシドアザニウムイリジンメタン水銀(II) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 628-86-4 |
PubChem | 12359 |
特性 | |
化学式 | Hg(CNO)2 |
モル質量 | 284.624 g/mol |
外観 | 灰色の結晶 |
密度 | 4.43 g/cm3 |
爆発性 | |
衝撃感度 | 高い |
摩擦感度 | 高い |
爆速 | 4,250 m/s, 仮比重 |
危険性 | |
発火点 | 150 °C |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
雷酸水銀(らいさんすいぎん)は水銀の雷酸塩で、淡青色の斜方錐状晶。シアン酸水銀の異性体である。
一価の雷酸水銀(I) と二価の雷酸水銀(II) が知られているが、とくに二価の化合物は雷汞(らいこう)と呼ばれ、雷管の起爆薬として用いられる。雷酸水銀(I) は雷汞の製造の際、硝酸水銀の硝酸溶液とエチルアルコールの反応温度を低くすると (45–55 ℃) 生成する。雷汞と同様に爆発しやすいが、より水に溶けやすい。
雷酸水銀(I) の組成式は Hg(ONC)、雷酸水銀(II) は Hg(ONC)2 である。
水銀化合物であるため、最近は公害問題への対策からジアゾジニトロフェノールで代用されることが多い。
日本国では火薬類取締法(1950年施行)により、(広義の)取り扱いの規制を受ける。なお、一般の水銀化合物は毒物及び劇物取締法(1950年施行)において毒物に指定されているが、雷酸水銀(II) はこの適用除外品目となっている。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ ジュール・トゥルガン「フランスの大工場」よりジュール・フェラによる挿画