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学校法人活水学院

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学校法人活水学院
法人番号 5310005001040 ウィキデータを編集
創立者 エリザベス・ラッセル
理事長 湯⼝隆司
創立 1879年
所属学校 活水女子大学
活水高等学校
活水中学校
所在地 長崎市東山手町1-5
ウェブサイト 活水学院
プロジェクト:学校/学校法人の記事について
Portal:教育
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学校法人活水学院(がっこうほうじんかっすいがくいん、英語:Kwassui Gakuin)は長崎県長崎市東山手町(ひがしやまてまち)に本部があるミッション系学校法人

概要

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19世紀、アメリカのプロテスタント教会は海外伝道に力を注ぎ、多くの女性宣教師を世界各地に送り出した。メソジスト監督派教会においても女性海外伝道協会が組織され、エリザベス・ラッセルが1879年に長崎へ派遣された[1][2]。ラッセルが開設した生徒数たったひとりの女学校が活水学院の始まりである。校名『活水』は新約聖書ヨハネによる福音書第4章第14 節の「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る」に由来する。活水学院のスクール・モットーはラッセルがつねに教えていた「知恵と生命との泉-主イエス・キリスト-に掬(むす)べよ」である。人が生きるために必要な知恵や生命を、決して尽きることがないイエス・キリストという泉から汲みなさいという意味である。この建学の精神を共通の理念として、活水女子大学活水高等学校活水中学校における教育が行われている[3]

沿革

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  • 1879年 エリザベス・ラッセルが長崎・東山手の外国人居留地に女学校を創設した。生徒数は1名。
  • 1881年 校名を「活水女学校」と定めた。生徒数は18名。
  • 1882年 長崎・東山手に校舎を新築した。生徒数は43名。
  • 1887年 初等科、中等科、高等科、神学科、音楽科を設置した。
  • 1889年 美術科を設置した。
  • 1993年 裁縫科を設置した。
  • 1895年 新校舎(カウエン館)が落成した。
  • 1911年 中等科と高等科をあわせて大学部とし、別に専門部を設置した。初等科を高等女学部とした。
  • 1918年 女子専門学校認可申請のため校章を制定した(青木知美 考案)。
  • 1919年 活水女学財団法人の設立が認可された。大学部を活水女子専門学校と改組した。エリザベス・ラッセルが藍綬褒章を受章した。
  • 1923年 神学部が日本女子神学院に統合[5]。「創立記念日の歌」を制定した。
  • 1944年 活水女学校高等女学部を活水高等女学校に改組した。専門部家政科と音楽科が専門学校へ昇格した。
  • 1942年 校歌を制定した。
  • 1945年 職員9名、生徒80名が長崎市への原爆投下の犠牲になった。
  • 1947年 (新制)活水中学校を設置した。
  • 1948年 (新制)活水高等学校を設置した。女子専門学校の栄養保健科が栄養士養成施設に指定された。
  • 1950年 活水女子専門学校を活水女子短期大学(英文科、家政科、音楽科)に改組した。
  • 1951年 活水女学財団法人を学校法人活水学院に改組した。活水中学校・高等学校が竹の久保町(現・宝栄町)へ移転した。
  • 1979年 創立100周年。「活水百年史」を刊行した。
  • 1981年 活水女子大学が開学した。国際交流センターがオープンした。
  • 1991年 大学院を設置した。
  • 1999年 創立120周年記念として、エリザベス・ラッセルの生涯を描いた映画「わが心に刻まれし乙女たちを」(文部科学省選定)を制作した。
  • 2005年 活水女子短期大学が閉学した。

設置校

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廃止校

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関連項目

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脚注

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  1. ^ 齋藤元子「米国メソジスト監督派教会女性海外伝道協会による明治期の日本における文書活動一雑誌『常磐』を中心として一」『ウェスレー・メソジスト研究』第2巻、教文館、2001年。 
  2. ^ 齋藤元子『女性宣教師の日本探訪記―明治期における米国メソジスト教会の海外伝道』日本ウェスレー協会ウェスレー研究基金委員会、2009年。 
  3. ^ a b c 建学の精神・キリスト教教育・教育方針”. 活水女子大学. 2022年2月9日閲覧。
  4. ^ 塩野和夫「宝が隠されている― キリスト教学校に学ぶ,教える ―」『西南学院大学 国際文化論集』第31巻第1号、西南学院大学、2016年7月。 
  5. ^ 中村敏 『日本プロテスタント神学校史』 いのちのことば社、2013年、193-194頁
  6. ^ index”. 活水学院. 2022年2月9日閲覧。

外部リンク

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