新居浜・西条圏
新居浜・西条圏(にいはま・さいじょうけん)は、愛媛県新居浜市・西条市を中心とする愛媛県が定めた圏域区分。新居浜都市圏、東予広域都市計画区域、東予広域圏[要出典]とも言う。愛媛県内では松山圏に次ぐ第2位の規模である。新居浜平野一帯を指す。本項では、別の定義による都市圏で、新居浜市または西条市を中心としているものについても述べる。
範囲と規模
[編集]西条市と新居浜市を範囲とし、その規模は以下の通りである。
- 面積 - 約743 km2
- 人口 - 約24万人
- 製造品出荷額 - 約1兆円
- 商品販売額 - 約4600億円
「10% 都市圏(通勤圏)」
[編集]新居浜市を中心とする都市雇用圏(10% 通勤圏)の人口は約23万人(2010年国勢調査基準)。一般的な都市圏の定義については都市圏を参照のこと。
- 都市雇用圏(10% 通勤圏)の変遷
- 10% 通勤圏に入っていない自治体は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。
自治体 ('80) |
1980年 | 1990年 | 1995年 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 自治体 (現在) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
別子山村 | - | - | 伊予三島 都市圏 | 伊予三島 都市圏 | 新居浜 都市圏 12万3952人 |
新居浜 都市圏 23万3826人 |
新居浜市 |
新居浜市 | 新居浜 都市圏 19万6483人 |
新居浜 都市圏 19万6152人 |
新居浜 都市圏 19万5173人 |
新居浜 都市圏 19万3417人 | |||
西条市 | 西条 都市圏 11万3371人 |
西条市 | |||||
小松町 | |||||||
東予市 | - | - | - | - | |||
丹原町 | - | - | - | - |
特徴
[編集]産業
[編集]この圏域は化学・鉄工・重機などの工業が発達しており、海岸線の多くは埋め立てられて、中小企業から大企業まであらゆる工場が立地し操業している。工業地域としては新居浜と西条は一体化しており、その規模は四国随一である。特に新居浜市西部 - 西条市中部地域では市境を跨いで工場が林立している。
精密機械・電子部品・製品やその原材料などの輸出入が盛んで圏内にある新居浜港・東予港は重要港湾に指定されて外国貿易船の往来も多く、神戸税関新居浜税関支署、高松入国管理局松山出張所、広島検疫所新居浜出張所などが管理に当たっている。
本社を置く主要企業
[編集]- 住友共同電力(住友グループ、電力・蒸気供給)
- ファーム(観光施設の運営)
- 新居浜電子(住友金属鉱山関連会社、半導体製造)
- 一宮運輸(運送会社)
- 森実運輸(運送会社)
- クラレ西条(クラレ関連会社)
- フジボウ愛媛(富士紡績グループ関連会社)
工場・事業所を置く主要企業
[編集]- 住友金属鉱山
- 住友化学
- 住友重機械工業
- 住友ファーマ
- 田窪工業所
- ルネサスエレクトロニクス
- 今治造船
- アサヒビール
- PHC - PHCホールディングス傘下。旧・パナソニック四国エレクトロニクス。
- 日本製鉄
- BEMAC
- 潮冷熱
- 日本フーズデリカ
- 四国計測工業
- 真鍋造機
行政組織
[編集]圏域内をとりまとめる行政組織として新居浜・西条地区広域市町村圏事務組合が新居浜市にあり、圏内の共同事務・二次救急医療などの連絡調整を行っている。三次救急については愛媛県立新居浜病院に東予救命救急センターが設けられ、県内の救命救急センターでは唯一病院の敷地内にヘリポートを有するなど充実が図られている。
江戸時代に藩が現在の西条市にあったことから、今でも県の地方局・松山地方裁判所支部・松山地方法務局西条支局などの行政機関が西条市に集中しており、さらに各行政機関について西条への統合が計画推進されている。