南緯60度線
表示
(南緯60度から転送)
南緯60度線(なんい60どせん)は、 地球の赤道面より南に地理緯度にして60度の角度を成す緯線である。
この緯線は陸上を通過せず、全て海上を通過する。最も近い陸地はサウス・オークニー諸島のコロネーション島の北にある岩(Melson RocksまたはGovernor Islands)で、この緯線の54km南にある。次に近いのはサウスサンドウィッチ諸島のクック島で、この緯線の57km北にある。
南緯60度線は南極海の北の境界になっている。南極条約では南緯60度線以南を「南極地域」とし、軍事的利用の禁止や領有権の主張の凍結などを定めている。また、南太平洋非核地帯条約・ラテンアメリカ及びカリブ核兵器禁止条約は南緯60度線以北を対象としている。
この緯度の下では、夏至点時の可照時間は18時間53分、冬至点時は5時間52分である。[1]
通過する地域一覧
[編集]地理座標 | 国土・領土・領海 | 備考 |
---|---|---|
南緯60度0分 東経0度0分 / 南緯60.000度 東経0.000度 | 大西洋と南極海の境界 | |
南緯60度0分 東経20度0分 / 南緯60.000度 東経20.000度 | インド洋と南極海の境界 | |
南緯60度0分 東経147度0分 / 南緯60.000度 東経147.000度 | 太平洋と南極海の境界 | |
南緯60度0分 西経67度16分 / 南緯60.000度 西経67.267度 | 大西洋と南極海の境界 | 南アメリカ大陸と南極大陸の間のドレーク海峡を通過する。 スコシア海の南端の近くを通る。 |
脚注
[編集]- ^ 国立天文台. “国立天文台暦計算室こよみの計算”. 2012年5月16日閲覧。
関連項目
[編集]